日々是好日・・・とは限らない

島暮らし8年目。犬の幸せは人の幸せ。NO DOG NO LIFE

インスリノーマ(膵臓腫瘍)2

2018-05-15 15:51:14 | 

ウーさんを病院に預けた翌日朝、メイも出発です。

何度も言うけど、このフェリーは犬に優しくないフェリーなので
ペットはカンカン照りもしくは大雨でも屋根なしのデッキにつなぐか、
ケージに入れて船内の通路に置かねばなりません。
20年前ぐらいの感覚ね。
世界遺産になったらしいけど、これを知ったら絶対評判悪くなると思うわあ。
北海道とか瀬戸内海の犬に優しいフェリーとは全然違うので、
犬連れの方はGOTOに来ない方がいいですよ、と声を大にして言いたい。
乗り心地の悪いフェリーに揺られ3時間45分。
その間持ち運び用の狭いクレートに入れっぱなし。
しかも犬は通路に置かなきゃならないの。
犬の様子を気にしながら通路の前に陣取るしかない飼い主も、着く頃にはヘトヘトだから。

メイは途中一度吐きました。
ただでさえ具合悪いのに可哀想。
ごめんね。

早く出して欲しいのね。

そんな時もぐずったり暴れたりしないもんね、犬って健気。

何とか港について、そこから30分ほどで病院へ。
午前中の診療は終わっていて、午後は2時から。
メイの予約は2時半なので、その間に近くの回転寿司屋で久しぶりに寿司を食べました。
メイが心配で食欲なんてないわ…と思ったけど、
朝からほとんど何も食べてないので非常に美味しかったです!うふv

病院は個人病院だけど、駐車場は広いし、病院内も明るく清潔で快適。
島の病院での診断結果など大まかな事は事前に電話で伝えていたので
血液検査&心電図の後、結果を見ながら説明を受けました。
血液検査は予想通り血糖値が低く47mg/dl(正常値71-148)、
心臓は不整脈があるのと雑音が気になるけど、手術には影響がない程度。

後は麻酔をしてCTを撮り、腫瘍があれば手術という流れ。

疲れたの、帰りたいのね!

先生からは、
1.膵臓の腫瘍はCTでもはっきり写るかはわからず、
よくわからなかった場合は13歳という年齢を考えて試験開腹はしない。
2.転移している確率が70%と高く、仮に見えてる腫瘍を取ってもそれで完治ではなく
いずれまた再発する。
3.手術のせいで1/3が糖尿病や膵炎を引き起こし、1/3が手術をしても血糖値が上がらない。
と説明を受けました。

それでもね、今より長生きできる可能性があるなら
手術ができる内にやるしかないじゃない?

そうは思っても、腫瘍が見えなくて手術できなかったらとか、
今生きてるのに、手術中に死んじゃったらと考えると
胃の中に大きな石、もしくは砂をパンパンに詰められたような感じになって
胸が苦しく吐きそうになりました。(←寿司のせいではない)
死刑台に向かう死刑囚ってこんな気持ちね、きっと。

麻酔前に連絡をくれるというので、先にホテルにチェックインし
気を紛らわそうと外を歩いていたら視界の端に、見慣れた白いシルエット!

思わず吸い寄せられて声をかけてしまいました。

おばちゃん、元気出して。

知らない土地で最初に会った犬がウエスティなんて!
こんな偶然あるかしら?
これは、きっと良い知らせに違いないの。
ああ、これならきっと大丈夫。

その後、撮ったCTの画像がこちら。
くっきりと膵臓に腫瘍。その先にも転移らしきものが。


今のCTってすごいのね。
こんなにはっきり写るなんて知らなかったよ。


先生も、はっきり写ってますね。
これなら手術できますと太鼓判を頂きました。
この時点で手術できずに帰るという選択肢は回避できたわけです。

そして、手術すること2時間。
午後9時過ぎに手術が無事終わりました。
CTに写った以外に、乳腺腫瘍、胃の外側の転移巣らしきものも取ってくれたそうです。

おかげさまで、手術中に亡くなるという選択肢も回避できました。
麻酔は覚めてなかったけど、手術後のメイにも会えました。

手術前に会ったウエスティは、やっぱり神の使いorエル仙人の使いだったに違いない。