雪の高野山へ
この日の行動スケジュールは
親類宅
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奥の院
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金剛三昧院
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壇上伽藍
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大師教会
↓
霊宝館
南海ほっとねっとより
高野山は大阪からでも非常に時間がかかるので、日帰りで行くならサクサクスケジュールをこなさなくてはなりません
まず親類へ挨拶を済ませ、奥の院入り口まで車で送ってもらう
誰も人はおりませんが、なんとか、雪かきしてくださった道を辿って進む
途中、祖父の墓へと向かう道は「雪の為、通行止め」とされている
なんとか社務所のような所までたどり着いたけど、建物前のお水、、凍ってる…
別に氷の彫刻ではございません
水向地蔵様は、水を掛けたら凍ってしまいます
炎ではなく氷を背負った不動明王様
これは…
引いた画像を見るとわかりますが、お水を掛けるために置いてある柄杓です
凍った柄杓です
御廟橋 先日たけしのTVでやっていましたね
流石にここは雪かきが念入りです
ここからは聖域です たけし以外は撮影禁止(笑)
御廟は、私以外にはお坊様が一人、お参りされていらっしゃいました。
厳寒の高野山は観光客もおらず、パワースポッターたちもおらず、格別です。
わたし的には、これこそ高野山なのですが…。
お供え物をついばむ見た事も無い種類の鳥。
これもアリです。
13時から金剛三昧院でお参りの予約をしているけど、お昼ごはんを食べる程の時間はなさそう。
濱田のイートインで軽~くごま豆腐でも食べるとするか。
と、凍った坂を上ってたどり着くと
「本日は閉店です」との心無い張り紙が…。
そういえば、鈴木も「開店休業なんよー」と言っていた。
この時期、ごま豆腐屋はヒマらしい。
濱田から金剛三昧院へ向かう抜け道の駐車場は、雪に埋もれて通り抜けできず
舗装された道まで戻って、三昧院へ
坂道を雪かきする三昧院のおじいちゃんが「ようお参りぃ~」と声をかけてくれます。
そりゃぁ、こんな寒い日に着物着た女性が一人、、「ようお参り」ですね。
金剛三昧院は、高野山の塔頭の中で唯一世界遺産に登録されている寺院です。
多分、そうだったハズ。
一般客はお堂には入れませんが、お庭は拝見することが可能です。
この日は年忌で参りましたので、お堂でお経をあげてもらいます。
かなり久しぶりの体験でした。
小さな頃は退屈でしかたなかった思い出しかありませんが、オトナになると違うものですね。。
お堂の中、お経を唱えるお坊様の後姿、真っ白な息があがっています。
そういう私の息も真っ白。
お堂の中は氷点下。
暗いお堂のなか、独特の灯りとお経。お香の香り。白い息。刺さるような冷気。
お経が終わり、続いて本堂へ
金剛三昧院にはすばらしい愛染明王様がいらっしゃるのです
金剛三昧院HPより
残念ながら実物の素晴らしさは伝わってきません…
運慶の愛染明王像
源頼朝の実寸大の像です
頼朝が亡くなった際に、政子が運慶に作らせたとのこと
そうそう、金剛三昧院は、北条政子縁のお寺なのですよ。
政子が建てた多宝堂
続いて壇上伽藍へ
実は高野山に着いたときには吹雪いてていたのですが、奥の院へ向かう頃にはすっかり青空だったのです
天気予報は一日曇りマークだったのですが、雪も見れて、青空も見れてラッキーでした
春を待つ西行桜
根本大塔
至る所に立ち入り禁止のロープが
屋根から落ちる雪が危険なのだそうです
そんなことしても、恒常的にそのへんの木から雪がドサドサと落ちてきて、何度も危ない目にあっています
今回のメインイベント
大師教会で授戒
http://www.koyasan.or.jp/taiken/jukai/know_juzenkai.html
↑授戒の説明
受付で名前と出身地を伝え、しばし待ちます
どうやら一人ぼっちの授戒になりそうです
(定員200名なのに…)
お堂に通され、後の扉を閉められます
「授戒が終わるまでは何があっても開けることはできません」と念を押されます
「阿闍梨様がお見えになるまで、心を鎮めてお待ちください」と
しばらくすると廊下の板が軋む音、鈴の音
板戸の隙間から影が移動してしていくのが見えます
阿闍梨様です
阿闍梨様が檀上に座られますが、お顔は全く見えません
阿闍梨様の言葉の後に、同じように繰り返します
半分以上は何のことだか分からず、3割くらいはなんとなく意味がわかります
(心配しなくても、後でちゃんと説明がありました)
名前を呼ばれますので、真っ暗な中、壇上へ進みます
菩薩戒牒を授かります
まだ授戒の最中だと思われるのですが、阿闍梨様が
「あの…、、大阪から来られているようですが、どうして高野山に来られたのですか?」と
確かに、不思議でしょう。
氷点下のお堂で受戒を受ける着物姿の女性が一人。
しかも数珠まで持ってる!!(←たまたまなんですが…)
まさか、、自殺者…
な~んて思われてたりして
この跡、霊宝館へ行ったのですが、15分しか時間が無く、快慶の作品も、貴重な書も、駆け足で拝見。
また次回のお楽しみです