いしばしる たきなくもがも さくらばな をりてもてこむ 見ぬ人のため
天の河紅葉を橋にわたせばや七夕つめの秋をしも待つ
恋ひ恋ひてあふ夜は今宵天の河霧立ちわたり明けけずもあらなむ
寛平の御ときに、七日の夜、うへにさぶらふをのこどもに
うたたてまつれとおほせられけるとき、人にかわりてよめる
紀 友則
恋ひ恋ひてあふ夜は今宵天の河霧立ちわたり明けけずもあらなむ
寛平の御ときに、七日の夜、うへにさぶらふをのこどもに
うたたてまつれとおほせられけるとき、人にかわりてよめる
紀 友則
よみ人しらず
あはれともうそともものをお
もふときなどかなみだのいとな
がるらん
みをうしとおもふにきえ
ぬものなればかくてもへぬる
よにこそありけれ
ないしのすけふぢはらのなほ
い子のあそん
あまのかるもにすむむしの
われからとねをこそなかめ
よをばうらみじ
いなば もとよのおほきみ
のむすめ
あひみぬもうきもわがみのからこ
ろもおもひしらずもとくるひも
かな
寛平の御ときのきさいの宮
あはれともうそともものをお
もふときなどかなみだのいとな
がるらん
みをうしとおもふにきえ
ぬものなればかくてもへぬる
よにこそありけれ
ないしのすけふぢはらのなほ
い子のあそん
あまのかるもにすむむしの
われからとねをこそなかめ
よをばうらみじ
いなば もとよのおほきみ
のむすめ
あひみぬもうきもわがみのからこ
ろもおもひしらずもとくるひも
かな
寛平の御ときのきさいの宮
しでの山ふもとよりのみかへりきぬつら
き人よりまづこえじとて
あひしれりけるひとのやうやうかれ
がたになれりけるあひだに、やけ
たるちのはにふみをさしてつかわせ
りける
こまちがあね
ときすぎてかれゆくをののあさぢに
はいまはおもひぞたえずもえける
ものおもひけるころ、ものへまかるけ
素性法師
わすれぐさなにをかたねとおもひし
はつれなき人のこころなりけり
だいしらず けむげい
あきのたのいねてふこともかけな
くになにをうしとか人のかる
覧
きのつらゆき
はつかりのなきこそわたれよのなか
のひとのこころの秋しうければ
き人よりまづこえじとて
あひしれりけるひとのやうやうかれ
がたになれりけるあひだに、やけ
たるちのはにふみをさしてつかわせ
りける
こまちがあね
ときすぎてかれゆくをののあさぢに
はいまはおもひぞたえずもえける
ものおもひけるころ、ものへまかるけ
素性法師
わすれぐさなにをかたねとおもひし
はつれなき人のこころなりけり
だいしらず けむげい
あきのたのいねてふこともかけな
くになにをうしとか人のかる
覧
きのつらゆき
はつかりのなきこそわたれよのなか
のひとのこころの秋しうければ
さすがにめに見ゆるものから
かへし
なりひらのあそむ
ゆきかへりそらにのみしてふることは
わがいる山の風はやみなり
だいしらず かげのりのおほきみ
からころもなれば身にこそまつはれ
めかけてのみやはこひむとおもい
志
とものり
あきかぜはみをわけてしもふかなく
にひとのこころのそらにちるらん
みなもとのむねゆきのあそん
つれもなくなりゆく人のことのはぞ
あきよりさきのもみぢなりける
ここちそこなへけるとき、あひし
りてはべりけるひとのとはで、ここちお
こたりてのちに、とひてはべりければ
よみてつかはしける
兵衛 ふぢはらのたかつね
のあそんのむすめ
かへし
なりひらのあそむ
ゆきかへりそらにのみしてふることは
わがいる山の風はやみなり
だいしらず かげのりのおほきみ
からころもなれば身にこそまつはれ
めかけてのみやはこひむとおもい
志
とものり
あきかぜはみをわけてしもふかなく
にひとのこころのそらにちるらん
みなもとのむねゆきのあそん
つれもなくなりゆく人のことのはぞ
あきよりさきのもみぢなりける
ここちそこなへけるとき、あひし
りてはべりけるひとのとはで、ここちお
こたりてのちに、とひてはべりければ
よみてつかはしける
兵衛 ふぢはらのたかつね
のあそんのむすめ