夜中の薔薇 (講談社文庫) | |
向田 邦子 | |
講談社 |
このエッセイの中に「討ち入りそば」というのがあって、よく出来たハナシというのがある。
忠臣蔵で討ち入りの前にそば屋に集まり、腹ごしらえをして吉良邸へ出かけて行ったところが
実によく出来ているそうです。これがお握りだと風情がない。きっとかけそばだったのか、薬味は七味であったであろうかといろいろ想像してしまうということ。
そば屋で先日思ったんですけど47人もそば屋にあの黒い羽織?のような義士たちが集まるって目立ち過ぎじゃないでしょうかね~。
内田百さんは「討ち入り」がお嫌いだそうです。今月14日なのですが・・・。
余談ですけど、向田さんは猫を何匹か飼っていらして猫の匂いを消す為にお香をたいていらしたそうです。
飛行機事故で突然に亡くなられたので妹さんの和子さんが最期までお世話されたとか。
♪くれない匂う野中の薔薇~なのですが「夜中の薔薇」のほうがいいですね。
「眠る杯」という本があって「荒城の月」の一節を向田さんは、「めぐる杯」を「ねむる杯」と歌っていらしたという話があります。