良寛さん
2013年05月22日 | 書
古へに 変はらぬものは 荒磯海と 向かひに見ゆる
佐渡の島なり
(いにしえに かわらぬものは ありそみと むかいに
みゆる さどのしまなり)
意味・・昔と少しも変わらないものは、古里の岩の多い
海辺と、沖の向こうに見える佐渡の島である。
生きとし生きる物は皆死に、また生まれ変わる。
盛者は滅び、また生まれる。喜怒哀楽の感情も
その都度変わるものである。この、無常の世の
中で、大昔から変わらないものは、荒波の打ち
寄せる海岸と、海の向こうに見える佐渡島だけ
である。