Life Size

IT業界17年。60代になっても現役で頑張るおばちゃんがアレコレ綴ってるブログです。

何かが始まった?(笑)

2023-04-13 15:03:14 | Diary
好きなお菓子の一つにブルボンの「アルフォート」があります。
お馴染みの個包装の袋入りとは別にこっちもありますよね?


袋入りアルフォートと比べこちらは1個が小さいので、仕事の合間にサクッと食べるのに最適なんです。
コンビニに行くと結構な頻度で購入し会社のロッカーに入れてます。

先日のこと、仕事が終わり、これから残業だーってタイミングで無性に甘いものが食べたくなり、眼の前のお菓子袋を手にしました。
毎朝ロッカーから自席まで持ち運ぶ、好きなお菓子やティーパックを入れている私専用の小さな紙袋です(笑)

「ラッキー!アルフォートがあった!!」
袋の中から喜び勇んで箱入りアルフォートを取り出し、箱の右側の点線を勢いよくパシッと押し、封を切りました。
銀色の中袋も切り口からさーっと引き下ろし、そのまま一気に一つ口に放り込み、
「あぁーーやっぱ美味しーーー。熱いコーヒーとの相性も抜群!」
と心の中で思わずつぶやきました。
これを食べるためにユニマットでコーヒーを注いできたのは大正解だわ。

すぐに2個めを手に取り口に運ぼうとした瞬間・・・
「あれ・・・?」
なにかのイメージが私の頭の中に浮かびました。
「・・・・ん・・・・?アルフォート・・・確かおととい・・・食べた?な・・・私」
先程のように箱の端をパシッと封を切るイメージが今度はハッキリと浮かんだんです。
そーーー 食べた食べた・・・おととい食べたわ!!
確かあれは夕方の・・・あーーーそうそう残業時間中だ。

次々にイメージが浮かび、そしてそれはハッキリと濃くなります。
浮かんだイメージを反芻しながらも手は止まっておらず、2個めを食べ終え3個めを口に運ぶ私(笑)

そして突如ハッキリと思い出したんです。
「あの時食べ残したはず!」
と(笑)
そーーー 確かに私はおとといの残業中にアルフォートを食べたが、全部食べきらず半分残したんです!!

ん??
え・え・え??
となると、その半分残したアルフォートはどこへ・・・??
この辺から少しパニック(笑)

食べ残したアルフォートが何故にない?
どこいったん??
さっきお菓子袋から出す時、このアルフォートしか入ってなかった・・・よね?
ぐるぐると思いは巡りながらも食べる手は止まっておらず、私は4個目を出すために箱を左手に取り、中身を前に押し出すべく右に傾けた。
すると!私が全く予想してなかった展開が!
奥から滑るように3個が移動してきたのです。

えっ・・・・3個・・・・?

いやいやいや
新品を封切ったんじゃん?
もっとガサーっと奥から出てくる・・・・は・・・ず・・・
私は更に箱を傾けました。

「!!!」
で・・出て来ない!!
なんでなんでなんで??
3個しかない!!
え・え・え?
え??え・えええええええええええええ!!?
なんでなんでなんで?!

箱をパシッと開封したさっきの記憶、銀の中袋を勢いよく割いた指の感触。
し・・・新品だったじゃん?
だって開封したんだよ?!
それと同時に浮かぶのは、どこかにあるはずの食べ残しの6個入りのアルフォートの行方。
何がどうなってるんだ??
私は咄嗟に(手が勝手に動いてたような気がする(笑))封を切った右とは反対側をこちらに向けました。

お気づきですよね?(笑)
そーーーー!!
左側が開封してあったんです(泣)
ご丁寧に注意書き通りしっかりと折りたたみ、まるで新品のようにきちっと閉じてある左側・・・・(汗)

こ・こ・これがおととい半分食べ残したアルフォート・・・・・
ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
ちょ・ちょっと待ってよブルボンさん!!
りょ・両方開くなんて聞いてないですううううううううううううううううう!!

一気に襲う脱力感。
何がどうなってこうなったのだ(汗)
いやもう笑うしかないんだけど、その時の私はただただショックでショックで(笑)

しばらく放心状態。
残りの3個を食べる気も失せ、ただただ放心状態(笑)
そこにおしゃべりしながらA君とNちゃんがやってきました。

「これ食べて」
私は残った3個を二人にあげ、今あった出来事をそのまま話しました。
途中何度も吹き出しながら聞いていた二人。
話し終わるとぼそっとA君と君が・・・・
「始まったか・・・?」

ヤメレ!!!
始まったって何がじゃ!!
怖い怖い怖い怖い!!

「な・なにが始まったのよ!!なによ!!」
半分絶叫の私(笑)
いやぁー定時後で周りに人が少なくて良かったよね。
私の大声にびっくりする人もいない。
いや、そーゆーことじゃねーし(汗)

「いや、皆までいいませんけどね」
ぎゃああああああああああああああああああああああああああ
やめれええええええええええええええええ
怖い怖い怖い

てか
本当に何かが始まったのかもしれない(笑)
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彼女の最後の出勤の日

2023-04-13 11:39:59 | Work
私と同じ会社所属で、たまに本ブログを盛りあげていたM山さんをご記憶でしょうか。
(M山さんの最近の記事はこちら
先月6年間お世話になったクライアントを去っていかれました。

リーダーとの最後の面談でメンバーの悪口を言いまくったのはやはりまずかったようで、3月に入るとすぐにリーダーはM山さんの在宅勤務を無しにしました。
コロナ以後3年間。
彼女の希望を受け入れ、特別に月の半分が在宅勤務だったM山さんは最後の3月は毎日出勤となったのです。
ウチらにしたら普通のことでも、3年もの間半分しか出社してなかったんだからさぞかし苦痛だったろうと思います。
次にリーダーは3月1週目で後任者への引き継ぎを全て終わらせるようにと命じました。
これはつまり「2週目からはM山さんの仕事はない」を意味します。
毎日出勤しなくてはならないのに、出てきても仕事はないんです。

いやいやいや
結構地獄(汗)
結構どころかむちゃくちゃ地獄(汗)
私なら耐えられない。
私なら2週目から有休使って出社しないよね絶対に。

ところがです。
1週目と2週目に1回ずつ午後休を取得しただけで、それ以後M山さんは一度も休みを取らず最後の日まで出てきたんです。
出てきてもやることが一切ないにも関わらずです(汗)
後でわかったんですが、どうやら3月の初めに次の派遣先が決まったんだそうです。
私たち派遣者は、派遣先がどこであろうと年間を通して決められた有休の日数があります。
次の派遣先が決まった以上、ここで有休を使ってしまうわけにはいかない と判断したのでしょう。

いやいやいや
それにしてもよ。
一日中席に座ってるだけでなぁーーんにもやることがないんだよ?
それってめっちゃくちゃキツイじゃん!
有休なんて減ってもいいから私なら休む!
絶対に休む!!

だってね?
引き継ぎを1週目で完全に終わらせてください ってのはさ、それ以後は休んでもらって結構です!ってクライアントに言われてるってことじゃん?
派遣なんて稼働時間=支払金額なんだから、休んでもらったほうがクライアントは得なんです。
在宅勤務も仕事も取り上げ、出てきてくれなくて結構 とあからさまな態度を出されてるのに、しれーっと出てこれるM山さんってやっぱ並のメンタルじゃないと改めて思いました。

6年間も勤務してくれた派遣者に対しこのような仕打ちは珍しいです。
チームで一番長く勤務した派遣者なんだから、通常であれば有志だけの送別会が開かれてもおかしくないのに、そういった気になれないほど、最後の面談での彼女の態度はリーダーの怒りを買ったのです。

更に彼女にとって最悪なことに、彼女と唯一関わりがあり、彼女が出社の日は必ず一緒にランチに行っていた大問題児プロパーK君。
同じく3末で会社を辞めていくK君は、3月の1週目でM山さんの仕事の引き継ぎが完了したタイミングで「有休を使います」と、出社しなくなったのです。
M山さんが残りの3週間、地獄を見ようとなんだろうとお構いなしなんでしょう。
そもそも彼と関わり、彼に同調することで他のメンバーとの距離が深まってしまった、いわば被害者かもしれないM山さんなのですが、今となってはどういう経緯だったかなんてことは無意味で、どんな事情があろうとクライアントに対して牙をむくという行為事態はやってはならないのです。

社内で唯一関わっていたK君がいないので、誰からも声をかけられず、一日中誰とも会話をせず、ランチも勿論一人ぼっち。
昼休みのチャイムが鳴るとキョロキョロと誰かに誘ってもらえないかと周囲を見渡すものの、結局一人で外に出るというルーティーンを毎日繰り返していました。
おしゃべりしていないと死んじゃうかも? みたいな私からしたらぜーーーったいに耐えられないです。
よく出てくるよね??
と、何度も何度も感じました。
けれど私は一度もM山さんを可愛そうだとは感じませんでした。
だってさ、身から出た錆。
因果応報。
自業自得
なんですから。

直接言われたわけではないけれど
「Mikiさんのことが大嫌いです。あの人とは絶対に関わりたくないです!」
そんなことを言ってた人に同情する気もなくなります。
だって私と関わりたくないんだよね?
上等じゃねーか!
一生関わってやんなーーーーーい。
私と同じように感じたメンバーは多いです。
同じように悪口を言われ、同じように傷ついた人間は彼女に対し同情する気持ちは持っていませんでした。

そんなこんなで地獄のような日々を過ごしたM山さん。
(ま、彼女からしたら有休減るほうが損!ってことなのかもしれないけど(笑))
いよいよ最後の日。
私達と違い8時出社の彼女は定時が1時間早い16時30分です。
17時少し前、荷物を片付け、大きな袋を2つも抱え挙動不審な行動をしているM山さんが目に留まりました。
「なにキョロキョロして突っ立ってんの?」と思い、あーーっとすぐに思い出したんです。

最後の日はIDカードを先に返すので、セキュリティドアを解除し外に出ることが出来ません。
(入り口にある機械にIDカードをピッてやってドアロック解除のアレです)
出れないM山さんはどうやってフロアを出たものかと考えていたのでしょう。
女子ロッカーと自分が座っていた席をもう一度行き来し、荷物を持ったままフロア全体を見渡している彼女に対し、私はK君以外誰ともコミュニケーションを取ろうとしなかったM山さんへの報いだと思いました。
「IDカードがないのでドアを開けてほしいんです」
と依頼できる相手が一人もいない。
6年間もいたのに です。

彼女が帰ろうと荷物を抱えていること、そしてそれが彼女の6年間の最後の日であること。
誰かの手を借りないと外にも出られないというのに、フロアに居る誰も気づいてくれないのです。
もしかしたら、M山さんがそこに存在していることすら意識していないかもしれません。
こんな寂しく惨めな終わり方ってある?

もーーーーーー
あっかん。
これ以上見ておれん!!
最後の最後くらいは見送ってやろうじゃないか(笑)

「帰り支度は整いましたか?」
私は遂に声をかけました。
「あ・・・」
小さくつぶやき私を見たM山さんの顔を私は一生忘れないかもしれません。

「うん・・・・もう帰る」
「じゃ見送るわ。行きましょう」
「え・・・・ありがとう」
消え入りそうな声で私の後ろをついてくるM山さん。

エレベーターの前までくると、ボソボソと話し始めるM山さん。
次の派遣先は在宅ワークは認められず毎日出社しなくてはならないこと、8時出勤もだめで9時からになることなどを話したところでエレベーターが開きました。
「んじゃどうも。お元気で」
と乗り込む彼女に声をかけると・・・・
「あの・・・Mikiさんが見送ってくれると思わなかったから・・・。あの・・・本当にごめんなさい。ごめんなさい」

え?
謝る??
ここへ来て謝る・・・?
しかもなんかうるっとしてない??

謝られる というのは全くの予想外でした。
彼女の中になにがしら私に対して申し訳ない的な気持ちがあったんでしょう(笑)

最後ってその人の真価が問われると思います。
どう去っていくか、どう見送られるか。
みんな普段そんな事など意識せず働いてるんだろうけど、やっぱり数人でもいいから見送ってほしいよね。
嘘でもいいから感謝の言葉くらいかけて欲しいよね。

後日数人で呑んだ席でその日のことを伝えると、
「えーーーMikiさんやっちゃったんだそれ(笑)見送ってあげたんだ(笑)ほっとけばよかったじゃん」
とリーダーに言われました(汗)
「しばらく様子見てたんですけどねぇ。案の定誰も気づかないし・・・。だめなんです私。彼女に対する気持ちどうこうじゃなく、自分が耐えられなくなっちゃって・・・すみません(汗)」
「お願いしに来るまで放っといてほしかったなぁ(笑)ま、だけどそれがMikiさんのいいとこですけどね(笑)」

M山さんがいなくなり半月。
彼女がそこに存在していたことすらなかったかのように日々は流れています。

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