毎朝出勤前に立ち寄る喫茶店がある。
駅前通から1本入った 古い住宅街と真新しい高層マンションとが混在する街並みの一角に その古びた喫茶店は存在する。
店の構えも チラッとのぞかせる中の様子からも
とてもじゃないけど普段なら絶対に入る事のないような
小さな、そしてかなり年季の入ったその喫茶店を最初に見つけた時
正直入るべきかどうしようかかなり迷った。
だけど 早く着き過ぎてしまう私は、どうしても時間を潰す場所が必要で
(コーヒーも飲みたいし)恐る恐る入ってみたのが縁で その日からほぼ毎朝その喫茶店で出勤前の30分くらいを過ごす。
コーヒーを注文すると バタートーストに小さな容器に入れられたジャム フルーツにゆで卵が付いて 300円。
これはかなり安い。(モーニングサービスとは言え この値段はかなり安い)
そして何より! コーヒーが抜群にうまい! びっくりしちゃうくらいおいしいのだ。
こだわりの豆とか こだわりのブレンドとか そんな今風の工夫は一切してないのだろうけれど、昔ながらのいい時代の喫茶店のコーヒーの味がきちんと出ている。
そこがまた ご近所のおばさん達の(おばさんって言うより お婆ちゃんかな?)集合場所で 自転車や歩きやらで8時前後位をめどにがやがやと集まってくる。
もう何十年もこの土地に住み続けている感じの かなり年季の入った金髪頭の名古屋弁バリバリのママさんが一人で切り盛りしながら(いったい 幾つなのかさっぱり分らない。多分60代後半??)おばさん達の会話に加わり、ワイワイがやがやと朝の時間は流れていく。
なんとなくイメージがわくと思うんですが…
はっきり言ってその店での私の存在はかなり浮いている(笑)
どう見たって近所のおばあちゃん達の溜まり場のそのお店に
私のような一元客は全くと言っていいほど入って来ない。
その店に通い始めた頃
私が入って行くと、おばちゃん達の会話が一瞬止まったりした(笑)
そして、ママさんが無愛想気味に私の前にお水を置いたくらいから
またおばちゃん達の会話が始まるのだ。
そして 通い始めて約1ヶ月が経過しようとした先日!
ついに ママさんが私に話し掛けたのだ。
「ねぇ お姉さんは隣の新しいマンションの人かね?」
私は ついに来た! と思いながら笑顔で…
(「お姉さん」て言う台詞も気に入った。うふっ お姉さんかぁ♪)
「違いますよ。 この近所の会社にお勤めしてるんです」
レジ付近での私とママさんとの会話を 固唾を呑んで(多分?)注目しているであろう後ろに座るおばちゃん達
(だって おばちゃん達の会話がまたしても急にピタッて止まってたんだもん(笑))
「あっらぁ そうかねぇ。 私はまた隣のマンションの人かと思ってたがねぇ
そぉかねぇ お勤めで通って来てるんかねぇ。で? どこに? どの辺?」
私が オフィスの入っているビルを説明すると
「あぁ~ あそこかねぇ はいはい 知っとるわぁ あの大きなビルねぇ はいはい」
「ここでお茶してから出勤してるんです。多分これからも毎朝来ると思いますから
よろしくお願いします」
「いやいや こちらこそありがとうございますぅ」
その日を境に… いつもの私の席が大抵は空けてあるのだ。
日によってお客さんが多い日もあるのだが 私がいつも座る席は何故か必ず空いている。
二席を陣取ったりしていたおばちゃん達が
混んだ日はきちんと合い席で座り、私の席をまるで確保しているかのごとく
ポカンとそこだけ空いているのだ(笑)
電車を1本乗り遅れて いつもの時間より遅く着いてしまった日など ママさんが
「今日は遅かったねぇ。会社の時間には間に合うん?大丈夫かね」
などと気遣ってくれたりする。
お客さんであるおばちゃん達とは まだ一度も会話を交わしていないけれど
そのおばちゃん達につられて 私はその喫茶店での楽しみを一つ覚えた(笑)
NHKの朝の連ドラである。
「どんど晴れ」 これを一緒になんとなく見入っている。
私がメールをしていたり 本を読んでいたりしてテレビを見ていない時に
朝のそのドラマが始まると おばちゃん達の中の誰かが
「始まったよ!」 と (おそらく私にあてて?) 教えてくれたりする。
会話などした事もないけれど なんとなく一緒にドラマを見ている仲間意識と言うか
妙な連帯感がいつの間にか生まれている。
私も立派なあのお店の常連客になったのかな?(笑)
どうやら 正規メンバーとして迎え入れて貰えたのかもしれません。
駅前通から1本入った 古い住宅街と真新しい高層マンションとが混在する街並みの一角に その古びた喫茶店は存在する。
店の構えも チラッとのぞかせる中の様子からも
とてもじゃないけど普段なら絶対に入る事のないような
小さな、そしてかなり年季の入ったその喫茶店を最初に見つけた時
正直入るべきかどうしようかかなり迷った。
だけど 早く着き過ぎてしまう私は、どうしても時間を潰す場所が必要で
(コーヒーも飲みたいし)恐る恐る入ってみたのが縁で その日からほぼ毎朝その喫茶店で出勤前の30分くらいを過ごす。
コーヒーを注文すると バタートーストに小さな容器に入れられたジャム フルーツにゆで卵が付いて 300円。
これはかなり安い。(モーニングサービスとは言え この値段はかなり安い)
そして何より! コーヒーが抜群にうまい! びっくりしちゃうくらいおいしいのだ。
こだわりの豆とか こだわりのブレンドとか そんな今風の工夫は一切してないのだろうけれど、昔ながらのいい時代の喫茶店のコーヒーの味がきちんと出ている。
そこがまた ご近所のおばさん達の(おばさんって言うより お婆ちゃんかな?)集合場所で 自転車や歩きやらで8時前後位をめどにがやがやと集まってくる。
もう何十年もこの土地に住み続けている感じの かなり年季の入った金髪頭の名古屋弁バリバリのママさんが一人で切り盛りしながら(いったい 幾つなのかさっぱり分らない。多分60代後半??)おばさん達の会話に加わり、ワイワイがやがやと朝の時間は流れていく。
なんとなくイメージがわくと思うんですが…
はっきり言ってその店での私の存在はかなり浮いている(笑)
どう見たって近所のおばあちゃん達の溜まり場のそのお店に
私のような一元客は全くと言っていいほど入って来ない。
その店に通い始めた頃
私が入って行くと、おばちゃん達の会話が一瞬止まったりした(笑)
そして、ママさんが無愛想気味に私の前にお水を置いたくらいから
またおばちゃん達の会話が始まるのだ。
そして 通い始めて約1ヶ月が経過しようとした先日!
ついに ママさんが私に話し掛けたのだ。
「ねぇ お姉さんは隣の新しいマンションの人かね?」
私は ついに来た! と思いながら笑顔で…
(「お姉さん」て言う台詞も気に入った。うふっ お姉さんかぁ♪)
「違いますよ。 この近所の会社にお勤めしてるんです」
レジ付近での私とママさんとの会話を 固唾を呑んで(多分?)注目しているであろう後ろに座るおばちゃん達
(だって おばちゃん達の会話がまたしても急にピタッて止まってたんだもん(笑))
「あっらぁ そうかねぇ。 私はまた隣のマンションの人かと思ってたがねぇ
そぉかねぇ お勤めで通って来てるんかねぇ。で? どこに? どの辺?」
私が オフィスの入っているビルを説明すると
「あぁ~ あそこかねぇ はいはい 知っとるわぁ あの大きなビルねぇ はいはい」
「ここでお茶してから出勤してるんです。多分これからも毎朝来ると思いますから
よろしくお願いします」
「いやいや こちらこそありがとうございますぅ」
その日を境に… いつもの私の席が大抵は空けてあるのだ。
日によってお客さんが多い日もあるのだが 私がいつも座る席は何故か必ず空いている。
二席を陣取ったりしていたおばちゃん達が
混んだ日はきちんと合い席で座り、私の席をまるで確保しているかのごとく
ポカンとそこだけ空いているのだ(笑)
電車を1本乗り遅れて いつもの時間より遅く着いてしまった日など ママさんが
「今日は遅かったねぇ。会社の時間には間に合うん?大丈夫かね」
などと気遣ってくれたりする。
お客さんであるおばちゃん達とは まだ一度も会話を交わしていないけれど
そのおばちゃん達につられて 私はその喫茶店での楽しみを一つ覚えた(笑)
NHKの朝の連ドラである。
「どんど晴れ」 これを一緒になんとなく見入っている。
私がメールをしていたり 本を読んでいたりしてテレビを見ていない時に
朝のそのドラマが始まると おばちゃん達の中の誰かが
「始まったよ!」 と (おそらく私にあてて?) 教えてくれたりする。
会話などした事もないけれど なんとなく一緒にドラマを見ている仲間意識と言うか
妙な連帯感がいつの間にか生まれている。
私も立派なあのお店の常連客になったのかな?(笑)
どうやら 正規メンバーとして迎え入れて貰えたのかもしれません。