先日の記事「
マウンティング女」の女子ですが、3月末の契約が更新され6月までの延長が決まったようです。
(その後も特に問題がなければ延長される)
運のある人 ない人 ってあると思ってるんです。
努力しても頑張っても、たまたま景気が悪くて雇用が冷え込んでいたり、たまたま子供の数が多くて希望の大学に入れなかったり。
己の努力とか頑張りとかの外にあるもの それが「運」であるとしたならば、チームにいる「マウンティング女」であるKちゃんは明らかに強運の持ち主ということになる。
先日のランチ中。
チームのM山さんがとんでもないことを言いだした。
「Kちゃんって・・・Excelが使えないんじゃないかなぁ」
んなばかな(笑)
と、私を含む女子三人が一斉に声を上げた。
いくらどうでもこの業界を目指して入ってきた人がExcel(つかOfficeだけど)使えないなんてあるかぁあ??(笑)
さすがにそれはないでしょー となったのだが、その後Kちゃんの様子を注意深く観察してると、マウスをやたらせわしくカチカチカチ動かしてるんだけど、キーボードを打ってる気配がまるでない事に気がついた。
一週間前に頼んだサーバーの一覧表もいっこうに出来てこない。
サーバー群の情報が網羅されたExcelで作成された元ネタが3つほどあって、それらから必要な情報を抜き出し、別のシートに最新のサーバー一覧表を作成するという、慣れてる人なら2時間もあればできちゃうし、サーバーの環境を知らない新人がやったとしても1日もあればできるような作業が一週間かかってもちっとも完成しない。
完成しないどころか何度も何度も確認の質問にやってきてはこちらをイラつかせるという事態に我慢ならなくなった私。
彼女の席に行き作業の進行具合を見に行ったのですが・・・・
私「え・・・ショートカットキー使わないの?」
Kちゃん「・・・え?なにをカットですか?」
私「カットじゃなくてショートカットキー。使わないの?」
Kちゃん「ですから、何をカットすればいいんですか?この年式ですか?」
私「えっ?年式??何の年式・・・?」
Kちゃん「これです。この年式の情報はいらないんですか?必要ないってことですか?ここの列を一式カットしろってことですか?」
このあたりでめっちゃくちゃ私の頭は混乱(笑)
順追って説明すると・・・・
キーボードの「Ctrl」+「C」でコピーし「Ctrl」+「V」でペーストをせず、マウス右クリックコピー、マウス右クリック貼り付けをひたすらやってたので「ショートカットキー使わないの?」とびっくりした私に対し、カット の部分に反応し、何かを「切り取り」で削除するのだと勘違いしたKちゃん。
んでもって、「年式」を削除するのだと思い込んだKちゃん。
彼女の言う「年式」がWindowsServerOSのこと指すのだと理解するのも時間がかかりました。
サーバーの一覧表を作成してるのでServerOSの情報が当然ながら載っておりまして。
WindowsServerは「Windows2008R2」「WindowsServer2012」「WindowsServer2016」となるんですが、それらの情報が書かれた列を削除するってあーた・・・。
何もかもがメチャクチャ過ぎて反応が鈍くなる私(笑)
OSを年式っていうセンスもすごいけど(車じゃねーし)Serverの一覧表を作成してるんです。
OSの情報はMustだろ?っての。
一覧表が一週間かかっても完成しないのも納得です。
「Ctrl」+「F」(検索)を知らないし、Excelの検索機能も知らないから、元ネタの情報から抽出したいサーバーを「目視」で探し出し、見つけたらひとつひとつ右クリックでコピーして・・・ってやるんだもん。
そりゃ時間かかるわ。
だって・・・・サーバーの数は200台近いんだもん。
おまけに、仮想と物理と分かれてて、似たような名前のサーバーたちが仮想にあったり物理にあったりと結構ややこしい。
私の指示も「上からADServer、DBServer、APServerの順にして」とか、「仮想はどのESXiに属するのかもわかるようにして」とか彼女からしたら複雑だったんだろう。
まぁ、仮想環境が理解できないのは仕方ないとして、WindowsPCの操作くらいはできると思ってたんですよ。
だけど、それができないとなるとITスキル云々以前の問題。
冒頭に戻るけど・・・
このレベルで今の現場に入れたというのは超強運の持ち主ってことになる。
派遣会社で行われる事前のスキルチェック(主にOfficeのレベルをテストされるのだが)も、SEになりたい!と目指してきた人を相手には実施されないというのも運が味方してるとしか思えない。
つかさ
Officeも、もっと言うなら自宅のPCがMac(本人に聞いた事実)で、Windowsをほぼほぼ触ったことがないレベルで
「SEになりたいです!ITのお仕事してみたいです!」
と望み、自ら手を上げること自体がメチャクチャなポジティブ発想ってことになる。
運 ってポジティブな人に降りてくるって聞いたことあるんですが、彼女を見てるとホントそうだなぁ・・・って実感します。
私に指図していたのも、今にして思うと必死だったんだなと理解できる。
Windowsの操作が危うい彼女からしたら、一つ以上の操作を覚えるのは至難の業。
そして、Windowsの操作が危ういことを必死で隠そうとすれば
「この手順はMikiさんがやったほうが効率が良いと思います!私は昨日と同じことをやりますから!」
と言わざるを得なかったのかもしれない。
チームの女子たちの中でリーダーと話す機会が一番多い私のことを警戒するあまり、他の女子には「苦手なんです」と素直に言えても、私に言えばリーダーの耳に入ると勝手に想像し
『この人にだけはバレてはいけない』と思ったのかもしれない。
まぁ、全ては私の想像なのでなんとも言えんけど、運を活かすも殺すも自分次第。
Kちゃんが生き残れるかどうかは今後の半年にかかっている。