春を咲く

やわらかな日射しが暖かさをはこんできてくれた。
このころになると雪柳が白くて小さく、清楚な花を咲かせる。
かつて小さな旅を続けていた頃、垣に咲く雪柳の花の白さと葉のみどりの新鮮さに
この花の美しさを初めて意識した覚えがある。
それまでは雪柳が咲いた・・・それぐらいの感覚だけだった。
ひとつの旅や山など出先で出会って、思い新たになった花はいくつかあるような気がする。

　　　　　　


先週、お医者さんへ行っての帰り、駅前でこの鉢が売れ残っていた。
　　　フウリンオダマキ
以前も枯らしてしまったし・・・と躊躇したけれど、すぐ後でもう買ってしまっていた。
オダマキは　花の造りが実に素敵で、神業　と思っている。
　　　・・・所も知らぬ山里にさも白く咲いている苧環の花・・・
そんな一節が浮かんできたりする好きな花のひとつ。
枯らしたくないが・・さて・・・？