友人に誘われ、オルセー美術館展に入って参りました。
追われる日々に心休まる一時でした。
オルセー美術館は1900年のパリ万国博覧会にあわせて造られたオルセー駅を改装した再生建築です。建築的にも興味深い場所です。1986年に誕生した美術館でまだ新しい美術館ともいえます。
今回の展示は本当に充実していて見ごたえがありました。
見終わってすべての絵や写真から感じた事は「光と陰」でした。光があるから陰が生まれ、そして空間が生まれる事を再認識しました。
建築を学ぶと谷崎潤一郎氏の「陰翳礼讃」という一度は手に取る本を思い出しました。
美術品の内容は本当に豊かで、タヒチファンとしてはずせないポール・ゴーガンをはじめ、クロード・モネ、エドガー・ドカ、モーリス、ミレー、マネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホと誰でも知っている画家の作品であふれていました。
面白かったのは、そんな画家達のアトリエを垣間見る事の出来る作品が何点かあった事です。一枚の絵に有名な画家が一緒に居る、同じ時代を生きた仲間だったんだと再認識。ゴーガンの作品でタヒチ出発前に書いた最後の自画像がありました。
絵の解説には、タヒチに行く決意が現れているとありました。興味深い絵でした。
他にもタヒチ工芸に影響されて創った彫り物が展示されていました。
ゴーガンは文明の影響から解放され安穏を手に入れるためにタヒチに旅立ったのだそうですが、到着後タヒチの美術工芸品を探したが見つからず落胆したのだそうです。そう言った芸術はカトリックの影響で消失してしまっていたのだそうです。
ただマルキーズ島由来のものは大切に守られていて、いくつか目に出来、影響を受けたのだそうです。そう言えば、ゴーガンの描いたタヒチの絵はゴーガンが描いたタヒチの理想だと聞いた事があります。
伝統とは日常の中にあり、その貴重さをつい見逃してしまいがちである事を思い出しました。「陰翳礼讃」にあるように日本人が培ってきた光と陰を感じる感覚も大切な文化、建築に携わる者としてして忘れてはいけないと感じました。
このオルセー美術館展は4月8日まで東京都美術館で行われています。
追われる日々に心休まる一時でした。
オルセー美術館は1900年のパリ万国博覧会にあわせて造られたオルセー駅を改装した再生建築です。建築的にも興味深い場所です。1986年に誕生した美術館でまだ新しい美術館ともいえます。
今回の展示は本当に充実していて見ごたえがありました。
見終わってすべての絵や写真から感じた事は「光と陰」でした。光があるから陰が生まれ、そして空間が生まれる事を再認識しました。
建築を学ぶと谷崎潤一郎氏の「陰翳礼讃」という一度は手に取る本を思い出しました。
美術品の内容は本当に豊かで、タヒチファンとしてはずせないポール・ゴーガンをはじめ、クロード・モネ、エドガー・ドカ、モーリス、ミレー、マネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホと誰でも知っている画家の作品であふれていました。
面白かったのは、そんな画家達のアトリエを垣間見る事の出来る作品が何点かあった事です。一枚の絵に有名な画家が一緒に居る、同じ時代を生きた仲間だったんだと再認識。ゴーガンの作品でタヒチ出発前に書いた最後の自画像がありました。
絵の解説には、タヒチに行く決意が現れているとありました。興味深い絵でした。
他にもタヒチ工芸に影響されて創った彫り物が展示されていました。
ゴーガンは文明の影響から解放され安穏を手に入れるためにタヒチに旅立ったのだそうですが、到着後タヒチの美術工芸品を探したが見つからず落胆したのだそうです。そう言った芸術はカトリックの影響で消失してしまっていたのだそうです。
ただマルキーズ島由来のものは大切に守られていて、いくつか目に出来、影響を受けたのだそうです。そう言えば、ゴーガンの描いたタヒチの絵はゴーガンが描いたタヒチの理想だと聞いた事があります。
伝統とは日常の中にあり、その貴重さをつい見逃してしまいがちである事を思い出しました。「陰翳礼讃」にあるように日本人が培ってきた光と陰を感じる感覚も大切な文化、建築に携わる者としてして忘れてはいけないと感じました。
このオルセー美術館展は4月8日まで東京都美術館で行われています。