北朝鮮の核問題の背景に米韓の軍事演習があること、
実際に、この演習によって2010年に戦闘開始寸前の状態まで
発展したことがあったことを指摘した。
本気で核を撤廃したいならば、
まずは常態化された米韓の軍事挑発の自粛要請をすべきである。
では、世間的に左翼と呼ばれている朝日新聞は
この件についてどのように応えているだろうか?
社説を見ていこう。
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北朝鮮問題―関係改善を望むならば (2014年2月1日02時08分)
北朝鮮が今年、韓国に対し融和的な姿勢に転じている。
金正恩(キムジョンウン)政権下で遅まきながら、
対外関係の改善を探り始めた。
国を一党支配する朝鮮労働党は来年、創建70周年を迎える。
それまでに国民に新体制の手腕を印象づけようと、
経済の再建を図るねらいがあるようだ。
挑発路線から対話へかじを切るには、行動を示すしかない。
事実上破綻(はたん)した経済を本当に立て直したいと願うなら、
避けてはならない道がある。
ただちに核の全面放棄へ向けた行動をとることである。
国際社会の総意に背いて
核開発を続ける北朝鮮との関係改善を望む国などない。
正恩氏はその現実を見すえ、先代の金正日総書記がとった
軍事最優先の路線から決別する分別を持つべきだ。
韓国への対話の誘いは段階的に真剣味を帯びてきた。
先月、互いをののしり合う行為の停止を提案した。
これまで消極的だった南北間の離散家族の再会事業にも応じる方針を示した。
韓国側は、過去にも北朝鮮が融和姿勢のあとに
挑発行動を繰り返したとして、慎重に真意を見極めている。
金正恩政権は、核開発と経済建設を同時に進める「並進路線」を掲げている。
来年までに、これまで強調してきた「生活の向上」を国民に実感させねばならない。
南北対話やそれに伴う食糧・肥料支援などで実績をつくりたい。
食糧事情が上向けば、1980年以来となる党大会の来年開催も現実味を帯びる。
そんな目標を見すえているのだろう。
父の急死で権力を継いだ正恩体制は盤石とは言えない。
正恩氏の後見役と目されていた張成沢氏の昨年末の処刑劇は今も波紋を広げている。
その際、北朝鮮は経済停滞など、あらゆる問題の責任を張氏に押しつけた。
その粛清を終えたことで国内の引き締めになった半面、
今後の経済失政を言い繕う道は細った。
そうした流れの中に、日本への接触の動きもあるとみるべきだろう。
先般訪朝した参院議員のアントニオ猪木さんに
北朝鮮側は、日本の国会議員らの訪朝を呼びかけた。
日韓両政府は、米政府とともに、
北朝鮮の姿勢の変化を冷静に分析する必要がある。
そのうえで、正恩政権をどう実のある
交渉テーブルにつかせるか綿密に調整するべきだろう。
関係改善への道は、
核問題や拉致問題などの課題の進展なしにはあり得ない。
その原則を正恩政権は悟らねばならない。
http://www.asahi.com/articles/ASG103CJ1G10USPT006.html?iref=com_rnavi_arank
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どうだろう、この社説には
米韓の軍事演習について全く触れていない!
それどころか
「国際社会の総意に背いて核開発を続ける北朝鮮との
関係改善を望む国などない。」と日米韓の強硬姿勢を維持せよとのたまっているのだ。
大体、これまで北朝鮮の行動を散々「強硬姿勢だ」と非難してきたくせに
いざ対話路線へと舵を切ったら「核を捨てない限り聞く耳は持たん!」
と語るとは一体なんなのだ?はじめから話しあいをする気などないのか?
核の放棄こそ
6カ国による対話によって
解決されるべき問題ではないか!
それを無条件に放棄せよと高らかに語る一方で、
自国が行っている経済制裁に対しては一言も触れていない。
「経済制裁は対話次第では解きますぅ~
でも対話次第では解きません~
だが貴様ら北朝鮮は核や拉致に関して
愛と正義の民主主義国ジャパンに対して
自らの恐るべき罪を悔いなければならぬぅう!!!
米韓の軍事演習?知るか!
どうでもいいから読者になど伝えぬぞ!わかったか!!!
ゼェ…ハァ…さて、どうするね?(ニヤリ)
ラブ アンド ピース 朝日新聞より」
この社説を通して言いたいのはこんなところである。
対話を投げかけている北朝鮮と徹底無視を主張する朝日新聞。
こちらの条件を呑むのは絶対で、そちらの条件を呑むのは対話次第。
どっちが独裁なのやら……
文章にしても、「遅まきながら」とか「悟らねばならない」とか
どこまでも上から目線で語っている。そのくせ
「北朝鮮の姿勢の変化を冷静に分析する必要がある」と
言うことだけは立派である。まずはてめぇが冷静に分析しろと言いたい。
現在の日本の北朝鮮に関する情報は
ほぼ全てが韓国経由であり、自前で取ってきたものではない。
それゆえに北朝鮮をぶっ潰して統一しようと
模索している連中からもらったものである以上、
きちんと史料批判しなければならないのだが、
日本のメディアや知識人はただ鵜呑みにしてしまう
体たらくをさらしている。
そのため、2012年の春と冬に行われた人工衛星騒動に
関して韓国の情報を頼りに右往左往し、あげくの果てには
発射された後に韓国に教えてもらうという大失態を犯した。
まずは自分たちの穴だらけの情報分析から反省すべきだろう。
朝日新聞の横暴っぷりは今に始まったことではない。
この件に関しては浅井基文氏が述べているので
ページを以下に紹介しよう。
「眼を蔽う朝日新聞社説」
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2012/432.html
以上、朝日新聞の社説を非難したが、これを読めばわかるように
今の朝日新聞はとても本来の意味での左翼と呼べるメディアではなく、
反対のふりをした右翼とでも呼ぶべき存在だ。
当ブログではこういう連中を反共左翼、ソコソコ左翼(=コソコソ右翼)
と称して痛烈に批判している。こいつらには普段はきれい事を述べるが
いざという時には平気な顔で裏切り行為を働く厚顔無恥な所がある。
こういうのが戦後左翼の主流であったことが
現代日本の右傾化の根本の原因だと私は考えているのだがどうだろうか?
この点を考えるため、次回は知識人の反応を取り上げたいと思う。
実際に、この演習によって2010年に戦闘開始寸前の状態まで
発展したことがあったことを指摘した。
本気で核を撤廃したいならば、
まずは常態化された米韓の軍事挑発の自粛要請をすべきである。
では、世間的に左翼と呼ばれている朝日新聞は
この件についてどのように応えているだろうか?
社説を見ていこう。
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北朝鮮問題―関係改善を望むならば (2014年2月1日02時08分)
北朝鮮が今年、韓国に対し融和的な姿勢に転じている。
金正恩(キムジョンウン)政権下で遅まきながら、
対外関係の改善を探り始めた。
国を一党支配する朝鮮労働党は来年、創建70周年を迎える。
それまでに国民に新体制の手腕を印象づけようと、
経済の再建を図るねらいがあるようだ。
挑発路線から対話へかじを切るには、行動を示すしかない。
事実上破綻(はたん)した経済を本当に立て直したいと願うなら、
避けてはならない道がある。
ただちに核の全面放棄へ向けた行動をとることである。
国際社会の総意に背いて
核開発を続ける北朝鮮との関係改善を望む国などない。
正恩氏はその現実を見すえ、先代の金正日総書記がとった
軍事最優先の路線から決別する分別を持つべきだ。
韓国への対話の誘いは段階的に真剣味を帯びてきた。
先月、互いをののしり合う行為の停止を提案した。
これまで消極的だった南北間の離散家族の再会事業にも応じる方針を示した。
韓国側は、過去にも北朝鮮が融和姿勢のあとに
挑発行動を繰り返したとして、慎重に真意を見極めている。
金正恩政権は、核開発と経済建設を同時に進める「並進路線」を掲げている。
来年までに、これまで強調してきた「生活の向上」を国民に実感させねばならない。
南北対話やそれに伴う食糧・肥料支援などで実績をつくりたい。
食糧事情が上向けば、1980年以来となる党大会の来年開催も現実味を帯びる。
そんな目標を見すえているのだろう。
父の急死で権力を継いだ正恩体制は盤石とは言えない。
正恩氏の後見役と目されていた張成沢氏の昨年末の処刑劇は今も波紋を広げている。
その際、北朝鮮は経済停滞など、あらゆる問題の責任を張氏に押しつけた。
その粛清を終えたことで国内の引き締めになった半面、
今後の経済失政を言い繕う道は細った。
そうした流れの中に、日本への接触の動きもあるとみるべきだろう。
先般訪朝した参院議員のアントニオ猪木さんに
北朝鮮側は、日本の国会議員らの訪朝を呼びかけた。
日韓両政府は、米政府とともに、
北朝鮮の姿勢の変化を冷静に分析する必要がある。
そのうえで、正恩政権をどう実のある
交渉テーブルにつかせるか綿密に調整するべきだろう。
関係改善への道は、
核問題や拉致問題などの課題の進展なしにはあり得ない。
その原則を正恩政権は悟らねばならない。
http://www.asahi.com/articles/ASG103CJ1G10USPT006.html?iref=com_rnavi_arank
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どうだろう、この社説には
米韓の軍事演習について全く触れていない!
それどころか
「国際社会の総意に背いて核開発を続ける北朝鮮との
関係改善を望む国などない。」と日米韓の強硬姿勢を維持せよとのたまっているのだ。
大体、これまで北朝鮮の行動を散々「強硬姿勢だ」と非難してきたくせに
いざ対話路線へと舵を切ったら「核を捨てない限り聞く耳は持たん!」
と語るとは一体なんなのだ?はじめから話しあいをする気などないのか?
核の放棄こそ
6カ国による対話によって
解決されるべき問題ではないか!
それを無条件に放棄せよと高らかに語る一方で、
自国が行っている経済制裁に対しては一言も触れていない。
「経済制裁は対話次第では解きますぅ~
でも対話次第では解きません~
だが貴様ら北朝鮮は核や拉致に関して
愛と正義の民主主義国ジャパンに対して
自らの恐るべき罪を悔いなければならぬぅう!!!
米韓の軍事演習?知るか!
どうでもいいから読者になど伝えぬぞ!わかったか!!!
ゼェ…ハァ…さて、どうするね?(ニヤリ)
ラブ アンド ピース 朝日新聞より」
この社説を通して言いたいのはこんなところである。
対話を投げかけている北朝鮮と徹底無視を主張する朝日新聞。
こちらの条件を呑むのは絶対で、そちらの条件を呑むのは対話次第。
どっちが独裁なのやら……
文章にしても、「遅まきながら」とか「悟らねばならない」とか
どこまでも上から目線で語っている。そのくせ
「北朝鮮の姿勢の変化を冷静に分析する必要がある」と
言うことだけは立派である。まずはてめぇが冷静に分析しろと言いたい。
現在の日本の北朝鮮に関する情報は
ほぼ全てが韓国経由であり、自前で取ってきたものではない。
それゆえに北朝鮮をぶっ潰して統一しようと
模索している連中からもらったものである以上、
きちんと史料批判しなければならないのだが、
日本のメディアや知識人はただ鵜呑みにしてしまう
体たらくをさらしている。
そのため、2012年の春と冬に行われた人工衛星騒動に
関して韓国の情報を頼りに右往左往し、あげくの果てには
発射された後に韓国に教えてもらうという大失態を犯した。
まずは自分たちの穴だらけの情報分析から反省すべきだろう。
朝日新聞の横暴っぷりは今に始まったことではない。
この件に関しては浅井基文氏が述べているので
ページを以下に紹介しよう。
「眼を蔽う朝日新聞社説」
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2012/432.html
以上、朝日新聞の社説を非難したが、これを読めばわかるように
今の朝日新聞はとても本来の意味での左翼と呼べるメディアではなく、
反対のふりをした右翼とでも呼ぶべき存在だ。
当ブログではこういう連中を反共左翼、ソコソコ左翼(=コソコソ右翼)
と称して痛烈に批判している。こいつらには普段はきれい事を述べるが
いざという時には平気な顔で裏切り行為を働く厚顔無恥な所がある。
こういうのが戦後左翼の主流であったことが
現代日本の右傾化の根本の原因だと私は考えているのだがどうだろうか?
この点を考えるため、次回は知識人の反応を取り上げたいと思う。