北朝鮮の情報を吟味する際に重要なのは情報源がどこかということである。
ほとんどの情報は韓国のメディアを経由して発信される。
その場合、国情院からの情報である場合は、十中八九ウソだと判断してよい。
---------------------------------------------------------------------------------
国情院は、元々は戦後韓国の独裁政権時に設立されたKCIAという機関が改称したもので、
反体制派の人間を北朝鮮のスパイにでっち上げ拷問、時には殺害すらする秘密警察だった。
先の大統領選挙の際には、国情院が2270個のツイッターアカウントを利用し、
2200万件ものコメントを書き込む事件が発生した。
そのほとんどが昨年末の大統領選挙や政治に関して、
朴槿恵候補(当時)を支持し対立候補を誹謗中傷する内容だったのである。
2013年にも脱北者の男性を北朝鮮のスパイとして逮捕したが、
証拠となった文書3件が全て偽造されたものが判明している。
同年、統合進歩党の李石基議員らを北朝鮮の手先と断定、「内乱陰謀」などの容疑で起訴したが、
重要証拠として提出された録音記録が272カ所も改ざんされていることが裁判中に確認された。
例えば、「具体的に準備しよう」という発言は「戦争を準備しよう」と、
「全面戦はだめだ」は「全面戦だ、全面戦」とすり替えられている。
(以上は4月20日に挙げた拙稿・書評『金正恩の正体』より抜粋)
----------------------------------------------------------
先月から北朝鮮で粛清が行われているという情報が韓国メディアを経由して発信されている。
ところが、この粛清の情報、よく読むと国情院が流したものなのだ。
------------------------------------------------
韓国の情報機関・国家情報院は29日、国会で開かれた情報委員会全体会議で、
北朝鮮で今年に入り4カ月間に15人の高官が処刑されたと報告した。
金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は、自分と異なる意見には権威に対する挑戦と見なし、
見せしめのために処刑する統治スタイルを取っていると分析した。
同委員会与野党幹事が記者会見で伝えた。
国家情報院は次官級のイム・オムソン氏も山林緑化政策に不満を見せたという理由で
1月に見せしめのために処刑されたと説明。同じく次官級の国家計画委員会副委員長は、
大同江付近に建設中の「科学技術殿堂」の屋根の形をドーム形に設計したが、
金第1書記に花の形に変えるよう指示され、施工が難しく、工期も延びると
意見を述べたところ、処刑されたという。
わいせつ映像を制作したとのスキャンダルが浮上した
「銀河水管弦楽団」の総監督ら関係者4人も、スパイ容疑で銃殺されたとみられる。
国家情報院は、北朝鮮では公開処刑を通じて恐怖政治を行っているとした上で、
機関銃などで公開処刑することもあると説明した。
金第1書記が処刑した高官は2012年に17人、2013年に10人、昨年に41人と集計された。
そのほか、韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件や、
米映画会社、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントが
サイバー攻撃を受けた事件に関与していたとされる金英哲
(キム・ヨンチョル)軍偵察総局長は大将から上将に降格された。
国家情報院はまた、金第1書記が来月ロシアを訪問する可能性が大きいとの見方を示した。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2015/04/29/0300000000AJP20150429003500882.HTML
------------------------------------------------
ご承知のように、5月の式典には、金正恩ではなく、代理の高官が出席した。
国情院の「可能性が高い」という発言がどの程度の信憑性なのかを如実に示すものだ。
また、北朝鮮サイバーテロ犯人説はアメリカが持っていると言い張る
(わりには米朝共同捜査の提案にも応じないし、公の場で提示したことが一度も無い)
証拠に基づいたものなのだが、なぜか上の記事では絶対の真実となっている。
極め付けがスプートニクの次の記事だ。
「聯合ニュースが情報委員会与野党幹事の情報として伝えたところによると、
「銀河水管弦楽団」関係者は、スパイ容疑で銃殺されたという。
金第1書記が「銀河水管弦楽団」の関係者を処刑するのは今回が初めてではない。
2013年、わいせつ物を製造・販売したとして、第一書記が、
同氏の元恋人といわれる玄松月(ヒョン・ソンウォル)さんを含む
「銀河水管弦楽団」のメンバー12人の銃殺を命じたと報じられた。
続きを読む http://jp.sputniknews.com/asia/20150501/279867.html#ixzz3a84AIN9z」
当サイトで前に指摘したように、この銀河水管弦楽団の粛清は真っ赤なウソで、
その後、カメラの前で彼らが登場し、演奏を行ったのだが、この誤報が未だに修正されていない。
逆を言えば、メディアの情報力はその程度であるということでもある。
一昨日(13日)のスプートニクには次のような記事も掲載された。
「朝鮮民主主義人民共和国の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力相(66)が、
軍の行事の際居眠りをし、また国の指導者金正恩(キム・ジョンウン)第一書記の命令を
遂行できなかった事から、国家反逆罪に問われ銃殺された。
韓国のレンハップ通信が、同国の諜報機関の情報を引用して伝えた。
「人民武力相は、ピョンヤンの総合軍官学校の射撃場で、
数百人が見守る中、高射機関銃で銃殺された」との情報は、13日、
韓国の国家情報院(国情院)スポークスマンが、
首都ソウルにある本部でのブリーフィングで伝えたものだ。
なお情報は、非公開の場で韓国議会の議員達に報告された。
続きを読む http://jp.sputniknews.com/asia/20150513/329641.html#ixzz3a85QcEpU」
いつもどおりの韓国経由の記事なのだが、どういうわけか今回に限っては
14日、スプートニクが自国の専門家の意見を掲載し、その信憑性を疑っている。
----------------------------------------------------------------------
ロシア人専門家、北朝鮮国防相の処刑の噂に疑問
韓国の聯合ニュース(ヨンハプニュース)は同国の諜報機関の情報を引用し、
朝鮮民主主義人民共和国のヒョン・ヨンホリ国防相が、
軍事行事の最中に居眠りをしたことを咎められ、「国家反逆」罪で銃殺されたと報じた。
別の説ではヒョン氏は、4月末、金正恩氏の委任を受けてモスクワを訪問した際に、
ロシアの地対空ミサイルS300の北朝鮮供給に合意を取り付けられなかった責任をとって、
銃殺されたとされている。
韓国マスコミは、ヒョン氏はピョンヤンの軍事学校で高射砲を用いて銃殺されたと流しているが、
この情報は、韓国諜報機関の本部でのブリーフィングで流されたのが、
議員らの秘密会議の知るところとなったとされている。
有名なロシア人東洋学者で朝鮮問題を専門とするゲオルギー・トロラヤ氏は
ラジオ「スプートニク」からの特別インタビューに答え、
こうした韓国マスコミ報道の信憑性に疑問を抱いたとして、
次のように語っている。
「これは専門家らのあて推量で言うに及ばないものだと思う。
仮に彼が居眠りしたことで処刑されたなら、
処罰としてはあまり釣り合わない。
S300の供給に関しては、
モスクワでヒョン氏はこの問題を解決する人間らとは会っていない。
このため北朝鮮向けのS300の問題をだすほうが不思議だ。
なぜならロシアは北朝鮮への武器輸出禁止制裁に参加しているからだ。
この問題を定義すること事態が全く意味がない。
つまり処刑することもなかった。
私はこれはみな当て推量だと思う。」
スプートニク
-ではなぜ、こうした話が今浮上したのか?
それに韓国の発表では、ヒョン氏の処刑の原因は事実上、ロシアにあるとしている。
「今はすべてロシアが悪いんだと責めることが流行っている。
ついでにロシアと北朝鮮を仲たがいさせることもできる。
まず、処刑の事実を確認しなくてはならない。
北朝鮮で処刑されたかのように言われていた人間の多くが
突如、不思議なことに生き返っていたという話も多くあるからだ。」
ゲオルギー・トロラヤ氏は「スプートニク」からのインタビューに答え、
北朝鮮内に政権をめぐる戦いがあるとの兆候、または軍指導部と
金正恩氏の間に摩擦は認められるかとの問いに「そうしたものは見られない」と答えている。
続きを読む http://jp.sputniknews.com/asia/20150514/331954.html#ixzz3a86eePfS
----------------------------------------------------------------------
2014年に中国バブルは必ず崩壊すると断言した自称中国通の
近藤大介氏の北朝鮮論とはレベルそのものが違う発言かと思われる。
以上、国情院のデタラメぶりに言及してきたが、同機関のデマは想像を絶するものであり、
例えば、替え歌を歌っただけで粛清されたという凄すぎる情報がニュースになっていたりする。
「金正恩の恐怖政治は、幹部のみではなく一般市民へも及んでいるそうです。
国家情報院によると、公開処刑は拡大され、韓国ドラマの視聴や聖書の所持、
売春などの疑い、携帯電話を使用したという理由で処刑されたこともあるそうです。
もともとあった政治犯の萬塔山収容所をソウルのマンハッタンとも
いえる汝矣島の64倍の面積に拡大しているとのことです。」
(http://sign.jp/post-2867)
これまた、前の記事で指摘したことだが、
韓国ドラマは向こうでもよく見られているし、携帯電話だって都市部では普及している。
そもそも、携帯電話を使うには通信設備がないといけない。
連中の言い分に従うと電波を交信する施設を反体制派が密かに建造していることになる。
張成沢の処刑は北朝鮮のメディアで発表されたもので、
これは疑いない事実だが、その際、罪状は国家転覆罪だった。
冷静に考えれば、替え歌を歌ったり、つまらないミスをするだけで
それなりに実力のある役人がサクサク殺されるわけがない。
北朝鮮だって、腐っても法治国家。
粛清されるには、それなりの理由が必要なのである。
だいたい、そんなに簡単に殺されるなら
強制収容所など存在するわけがないではないか?
(政治犯の飯を食わせるだけでどれだけの費用がかかると思っているのか)
このようにちょっと考えれば、すぐにウソくさいとわかるニュースでも
100%の真実として信じられる背景として、北朝鮮は悪魔国家だから、
どんな酷いことをしていても、それはおかしなことではないという偏見がある。
先日、パククネはパク・チョンヒ政権の弾圧行為をぼかすように
教科書の内容を改めさせ、国内の歴史学者から抗議を受けているが、まこと
今の韓国メディアの情報改ざん報道は常軌を逸したものになってはいないか?
一応、パククネは歴史問題に関して歴代の政権と同じ立場を取っているが、
実際には日米韓三国軍事同盟を強化するために妥協してもよいと発言してもいる。
白を黒と言い張る韓国メディアの言い分は
国内の我田引水政権と歩調を同じくしているものとみなして良いだろう。
ほとんどの情報は韓国のメディアを経由して発信される。
その場合、国情院からの情報である場合は、十中八九ウソだと判断してよい。
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国情院は、元々は戦後韓国の独裁政権時に設立されたKCIAという機関が改称したもので、
反体制派の人間を北朝鮮のスパイにでっち上げ拷問、時には殺害すらする秘密警察だった。
先の大統領選挙の際には、国情院が2270個のツイッターアカウントを利用し、
2200万件ものコメントを書き込む事件が発生した。
そのほとんどが昨年末の大統領選挙や政治に関して、
朴槿恵候補(当時)を支持し対立候補を誹謗中傷する内容だったのである。
2013年にも脱北者の男性を北朝鮮のスパイとして逮捕したが、
証拠となった文書3件が全て偽造されたものが判明している。
同年、統合進歩党の李石基議員らを北朝鮮の手先と断定、「内乱陰謀」などの容疑で起訴したが、
重要証拠として提出された録音記録が272カ所も改ざんされていることが裁判中に確認された。
例えば、「具体的に準備しよう」という発言は「戦争を準備しよう」と、
「全面戦はだめだ」は「全面戦だ、全面戦」とすり替えられている。
(以上は4月20日に挙げた拙稿・書評『金正恩の正体』より抜粋)
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先月から北朝鮮で粛清が行われているという情報が韓国メディアを経由して発信されている。
ところが、この粛清の情報、よく読むと国情院が流したものなのだ。
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韓国の情報機関・国家情報院は29日、国会で開かれた情報委員会全体会議で、
北朝鮮で今年に入り4カ月間に15人の高官が処刑されたと報告した。
金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は、自分と異なる意見には権威に対する挑戦と見なし、
見せしめのために処刑する統治スタイルを取っていると分析した。
同委員会与野党幹事が記者会見で伝えた。
国家情報院は次官級のイム・オムソン氏も山林緑化政策に不満を見せたという理由で
1月に見せしめのために処刑されたと説明。同じく次官級の国家計画委員会副委員長は、
大同江付近に建設中の「科学技術殿堂」の屋根の形をドーム形に設計したが、
金第1書記に花の形に変えるよう指示され、施工が難しく、工期も延びると
意見を述べたところ、処刑されたという。
わいせつ映像を制作したとのスキャンダルが浮上した
「銀河水管弦楽団」の総監督ら関係者4人も、スパイ容疑で銃殺されたとみられる。
国家情報院は、北朝鮮では公開処刑を通じて恐怖政治を行っているとした上で、
機関銃などで公開処刑することもあると説明した。
金第1書記が処刑した高官は2012年に17人、2013年に10人、昨年に41人と集計された。
そのほか、韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件や、
米映画会社、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントが
サイバー攻撃を受けた事件に関与していたとされる金英哲
(キム・ヨンチョル)軍偵察総局長は大将から上将に降格された。
国家情報院はまた、金第1書記が来月ロシアを訪問する可能性が大きいとの見方を示した。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2015/04/29/0300000000AJP20150429003500882.HTML
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ご承知のように、5月の式典には、金正恩ではなく、代理の高官が出席した。
国情院の「可能性が高い」という発言がどの程度の信憑性なのかを如実に示すものだ。
また、北朝鮮サイバーテロ犯人説はアメリカが持っていると言い張る
(わりには米朝共同捜査の提案にも応じないし、公の場で提示したことが一度も無い)
証拠に基づいたものなのだが、なぜか上の記事では絶対の真実となっている。
極め付けがスプートニクの次の記事だ。
「聯合ニュースが情報委員会与野党幹事の情報として伝えたところによると、
「銀河水管弦楽団」関係者は、スパイ容疑で銃殺されたという。
金第1書記が「銀河水管弦楽団」の関係者を処刑するのは今回が初めてではない。
2013年、わいせつ物を製造・販売したとして、第一書記が、
同氏の元恋人といわれる玄松月(ヒョン・ソンウォル)さんを含む
「銀河水管弦楽団」のメンバー12人の銃殺を命じたと報じられた。
続きを読む http://jp.sputniknews.com/asia/20150501/279867.html#ixzz3a84AIN9z」
当サイトで前に指摘したように、この銀河水管弦楽団の粛清は真っ赤なウソで、
その後、カメラの前で彼らが登場し、演奏を行ったのだが、この誤報が未だに修正されていない。
逆を言えば、メディアの情報力はその程度であるということでもある。
一昨日(13日)のスプートニクには次のような記事も掲載された。
「朝鮮民主主義人民共和国の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力相(66)が、
軍の行事の際居眠りをし、また国の指導者金正恩(キム・ジョンウン)第一書記の命令を
遂行できなかった事から、国家反逆罪に問われ銃殺された。
韓国のレンハップ通信が、同国の諜報機関の情報を引用して伝えた。
「人民武力相は、ピョンヤンの総合軍官学校の射撃場で、
数百人が見守る中、高射機関銃で銃殺された」との情報は、13日、
韓国の国家情報院(国情院)スポークスマンが、
首都ソウルにある本部でのブリーフィングで伝えたものだ。
なお情報は、非公開の場で韓国議会の議員達に報告された。
続きを読む http://jp.sputniknews.com/asia/20150513/329641.html#ixzz3a85QcEpU」
いつもどおりの韓国経由の記事なのだが、どういうわけか今回に限っては
14日、スプートニクが自国の専門家の意見を掲載し、その信憑性を疑っている。
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ロシア人専門家、北朝鮮国防相の処刑の噂に疑問
韓国の聯合ニュース(ヨンハプニュース)は同国の諜報機関の情報を引用し、
朝鮮民主主義人民共和国のヒョン・ヨンホリ国防相が、
軍事行事の最中に居眠りをしたことを咎められ、「国家反逆」罪で銃殺されたと報じた。
別の説ではヒョン氏は、4月末、金正恩氏の委任を受けてモスクワを訪問した際に、
ロシアの地対空ミサイルS300の北朝鮮供給に合意を取り付けられなかった責任をとって、
銃殺されたとされている。
韓国マスコミは、ヒョン氏はピョンヤンの軍事学校で高射砲を用いて銃殺されたと流しているが、
この情報は、韓国諜報機関の本部でのブリーフィングで流されたのが、
議員らの秘密会議の知るところとなったとされている。
有名なロシア人東洋学者で朝鮮問題を専門とするゲオルギー・トロラヤ氏は
ラジオ「スプートニク」からの特別インタビューに答え、
こうした韓国マスコミ報道の信憑性に疑問を抱いたとして、
次のように語っている。
「これは専門家らのあて推量で言うに及ばないものだと思う。
仮に彼が居眠りしたことで処刑されたなら、
処罰としてはあまり釣り合わない。
S300の供給に関しては、
モスクワでヒョン氏はこの問題を解決する人間らとは会っていない。
このため北朝鮮向けのS300の問題をだすほうが不思議だ。
なぜならロシアは北朝鮮への武器輸出禁止制裁に参加しているからだ。
この問題を定義すること事態が全く意味がない。
つまり処刑することもなかった。
私はこれはみな当て推量だと思う。」
スプートニク
-ではなぜ、こうした話が今浮上したのか?
それに韓国の発表では、ヒョン氏の処刑の原因は事実上、ロシアにあるとしている。
「今はすべてロシアが悪いんだと責めることが流行っている。
ついでにロシアと北朝鮮を仲たがいさせることもできる。
まず、処刑の事実を確認しなくてはならない。
北朝鮮で処刑されたかのように言われていた人間の多くが
突如、不思議なことに生き返っていたという話も多くあるからだ。」
ゲオルギー・トロラヤ氏は「スプートニク」からのインタビューに答え、
北朝鮮内に政権をめぐる戦いがあるとの兆候、または軍指導部と
金正恩氏の間に摩擦は認められるかとの問いに「そうしたものは見られない」と答えている。
続きを読む http://jp.sputniknews.com/asia/20150514/331954.html#ixzz3a86eePfS
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2014年に中国バブルは必ず崩壊すると断言した自称中国通の
近藤大介氏の北朝鮮論とはレベルそのものが違う発言かと思われる。
以上、国情院のデタラメぶりに言及してきたが、同機関のデマは想像を絶するものであり、
例えば、替え歌を歌っただけで粛清されたという凄すぎる情報がニュースになっていたりする。
「金正恩の恐怖政治は、幹部のみではなく一般市民へも及んでいるそうです。
国家情報院によると、公開処刑は拡大され、韓国ドラマの視聴や聖書の所持、
売春などの疑い、携帯電話を使用したという理由で処刑されたこともあるそうです。
もともとあった政治犯の萬塔山収容所をソウルのマンハッタンとも
いえる汝矣島の64倍の面積に拡大しているとのことです。」
(http://sign.jp/post-2867)
これまた、前の記事で指摘したことだが、
韓国ドラマは向こうでもよく見られているし、携帯電話だって都市部では普及している。
そもそも、携帯電話を使うには通信設備がないといけない。
連中の言い分に従うと電波を交信する施設を反体制派が密かに建造していることになる。
張成沢の処刑は北朝鮮のメディアで発表されたもので、
これは疑いない事実だが、その際、罪状は国家転覆罪だった。
冷静に考えれば、替え歌を歌ったり、つまらないミスをするだけで
それなりに実力のある役人がサクサク殺されるわけがない。
北朝鮮だって、腐っても法治国家。
粛清されるには、それなりの理由が必要なのである。
だいたい、そんなに簡単に殺されるなら
強制収容所など存在するわけがないではないか?
(政治犯の飯を食わせるだけでどれだけの費用がかかると思っているのか)
このようにちょっと考えれば、すぐにウソくさいとわかるニュースでも
100%の真実として信じられる背景として、北朝鮮は悪魔国家だから、
どんな酷いことをしていても、それはおかしなことではないという偏見がある。
先日、パククネはパク・チョンヒ政権の弾圧行為をぼかすように
教科書の内容を改めさせ、国内の歴史学者から抗議を受けているが、まこと
今の韓国メディアの情報改ざん報道は常軌を逸したものになってはいないか?
一応、パククネは歴史問題に関して歴代の政権と同じ立場を取っているが、
実際には日米韓三国軍事同盟を強化するために妥協してもよいと発言してもいる。
白を黒と言い張る韓国メディアの言い分は
国内の我田引水政権と歩調を同じくしているものとみなして良いだろう。