新しい歴史教科書をつくる会の元理事であり、
育鵬社の歴史教科書(笑)の編集会議座長を務める伊藤隆東大名誉教授。
右翼の歴史学者といえば、秦郁彦氏が連想されるが、
秦氏が頻繁に左翼から攻撃される一方で、伊藤氏は特に名指しで批判されない。
というより、あんまり目立っていない(汗
これは、秦氏が一応、研究書(笑)で学問的に論争を仕掛けている一方で、
伊藤氏の場合、右翼雑誌でギャーギャー騒ぐだけだからなのかもしれない。
この方は、気に入らないヤツを何でもかんでも共産主義者にすることが特徴で、
例えば「ドイツと中国が仲が良いのはメルケルが首相だからに違いない、
メルケルは東ドイツ出身だから共産主義者なんだろう」といったことを
今月の『歴史通』で語っているのだが、メルケルはドイツキリスト教民主同盟の党首である。
同政党は西ドイツの政党であり、
6人いた西ドイツ首相のうち、4人はこの政党から輩出されている。
要するに日本で言うところの自民党だ。
反原発に転向したせいでメルケル=左翼と思われがちだが、
彼女は思いっきり保守派の政治家なのである(ギリシャやロシアに対する態度を見よ)
しかも、東ドイツにいたころは共産党の党員ではなかった。
これは、ちょっと調べればすぐにわかることだ。
思うに、あまり言いたくはないが、
メルケル→東ドイツ出身→共産主義者と連想したのではないか?
あるいは東ドイツ国民=共産主義者と安直に捉えたのではないか?
いずれにせよ、とんだ言いがかりである。
ちなみに、つくる会が勝手に仲間割れして勝手に分裂した後に
彼は相棒だったはずの藤岡信勝氏(元東大教授。専門は教育学)を
「藤岡氏というのは、ついこの間までは共産党の人でしたから、
手法が全く共産党的で、彼にとっては、「新しい歴史教科書」
の推進運動は闘争の場なのです。」と知ったような口で非難している。
つい最近まで戦友だった人をここまでこき下ろすような人間性を持つ人物に
日本人の誇りとやらを教わってもあんまりピンとこないのは私だけだろうか?
この人のおかしなところは、
南京事件の存在が当時から上層部に知られていたことを証明する日記を発掘した
にも関わらず、南京事件などないと言い張っていたり、史料が大事、事実が大事と
言っておきながら、思いっきり史料によって実証された日本の戦争犯罪を否定したりすることだ。
伊藤氏の理屈では、左翼の歴史学者は理屈重視で史実を無視・軽視するらしいのだが、
近代史に関して言えば、同氏のほうがよっぽど現実を見ていない。
東大には、高橋哲哉氏や小森陽一氏のような左の学者も多くいる一方で、
右の学者も存在していて、それはよく言えばバランスが良いということだが、
比ゆ的に表現すればロマネコンティとヒ素入りワインを売っているようなものだ。
仮に酒屋や料理店で、このような真似をすれば即刻営業停止になるが、
大学という教育機関の場合、そのようなお咎めは一切発生しない。
それどころか、伊藤氏は弟子の加藤陽子氏(現東大教授)に
最大限、好意的に自分の功績を評価されていたりと、大目に見てもらっているのだ。
こういうのを見る限り、終戦前後に生まれた左派系学者は、大体、
学生運動を肯定的に評価しているわけだが、私はどうも違うと思えてならない。
その時、学生と対立していた当時の助教授が後の時代でも順調に出世し、
極右のプロパガンダの陣頭に立つことを思えば、とてもじゃないが成功したとは言えないだろう。
育鵬社の歴史教科書(笑)の編集会議座長を務める伊藤隆東大名誉教授。
右翼の歴史学者といえば、秦郁彦氏が連想されるが、
秦氏が頻繁に左翼から攻撃される一方で、伊藤氏は特に名指しで批判されない。
というより、あんまり目立っていない(汗
これは、秦氏が一応、研究書(笑)で学問的に論争を仕掛けている一方で、
伊藤氏の場合、右翼雑誌でギャーギャー騒ぐだけだからなのかもしれない。
この方は、気に入らないヤツを何でもかんでも共産主義者にすることが特徴で、
例えば「ドイツと中国が仲が良いのはメルケルが首相だからに違いない、
メルケルは東ドイツ出身だから共産主義者なんだろう」といったことを
今月の『歴史通』で語っているのだが、メルケルはドイツキリスト教民主同盟の党首である。
同政党は西ドイツの政党であり、
6人いた西ドイツ首相のうち、4人はこの政党から輩出されている。
要するに日本で言うところの自民党だ。
反原発に転向したせいでメルケル=左翼と思われがちだが、
彼女は思いっきり保守派の政治家なのである(ギリシャやロシアに対する態度を見よ)
しかも、東ドイツにいたころは共産党の党員ではなかった。
これは、ちょっと調べればすぐにわかることだ。
思うに、あまり言いたくはないが、
メルケル→東ドイツ出身→共産主義者と連想したのではないか?
あるいは東ドイツ国民=共産主義者と安直に捉えたのではないか?
いずれにせよ、とんだ言いがかりである。
ちなみに、つくる会が勝手に仲間割れして勝手に分裂した後に
彼は相棒だったはずの藤岡信勝氏(元東大教授。専門は教育学)を
「藤岡氏というのは、ついこの間までは共産党の人でしたから、
手法が全く共産党的で、彼にとっては、「新しい歴史教科書」
の推進運動は闘争の場なのです。」と知ったような口で非難している。
つい最近まで戦友だった人をここまでこき下ろすような人間性を持つ人物に
日本人の誇りとやらを教わってもあんまりピンとこないのは私だけだろうか?
この人のおかしなところは、
南京事件の存在が当時から上層部に知られていたことを証明する日記を発掘した
にも関わらず、南京事件などないと言い張っていたり、史料が大事、事実が大事と
言っておきながら、思いっきり史料によって実証された日本の戦争犯罪を否定したりすることだ。
伊藤氏の理屈では、左翼の歴史学者は理屈重視で史実を無視・軽視するらしいのだが、
近代史に関して言えば、同氏のほうがよっぽど現実を見ていない。
東大には、高橋哲哉氏や小森陽一氏のような左の学者も多くいる一方で、
右の学者も存在していて、それはよく言えばバランスが良いということだが、
比ゆ的に表現すればロマネコンティとヒ素入りワインを売っているようなものだ。
仮に酒屋や料理店で、このような真似をすれば即刻営業停止になるが、
大学という教育機関の場合、そのようなお咎めは一切発生しない。
それどころか、伊藤氏は弟子の加藤陽子氏(現東大教授)に
最大限、好意的に自分の功績を評価されていたりと、大目に見てもらっているのだ。
こういうのを見る限り、終戦前後に生まれた左派系学者は、大体、
学生運動を肯定的に評価しているわけだが、私はどうも違うと思えてならない。
その時、学生と対立していた当時の助教授が後の時代でも順調に出世し、
極右のプロパガンダの陣頭に立つことを思えば、とてもじゃないが成功したとは言えないだろう。