時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

韓国の北朝鮮報道が如何に胡散臭いかがよくわかるエピソード

2016-02-21 00:07:38 | 北朝鮮
「北朝鮮のロケットはロシアの協力によるものだ」という情報に限らず、
 韓国経由の北朝鮮に関する情報は、よく調べると根拠に乏しいものが少なくない。

これは、その情報の多くが政府の情報機関、つまり軍事政権の時代から
北朝鮮に関するプロパガンダを量産し、政府を批判する人間を共産主義者として拘禁、
拷問を加え、最近では偽の証拠をでっち上げ、穏健派の政党を強制解党させている国情院から
発信されているからだと思われる。

では、民間が発信する情報ならば信用がおけるのかと言えば、それも違う。

例えば、北朝鮮は定期的にアメリカとの終戦、平和条約締結、米韓合同軍事演習の中止と
引き換えに核開発の取りやめを提言している
のだが、こういう動きは無視されるか、
あるいは歪んだ形で伝えられ、あたかも北朝鮮が苦し紛れの嘘をついているかのように語られる

そのことをよく表すエピソードがある。

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金正日総書記は、ロシアのプーチン大統領と会談した際に、
もし世界が北朝鮮の宇宙の平和的開拓プログラムの実現を手助けするのであれば、
弾道ミサイル実験と核兵器製造を放棄する用意があると述べた。


しかしその後まもなくして韓国のメディアは、
金正日総書記が平壌で韓国のジャーナリスト代表団と面会した時に、
これは『冗談だ』と言ったと報じた。その少し後に私はソウルで
この韓国代表団の団長と会い、本当に金正日総書記は冗談だったと言ったのか?と質問した。

韓国ジャーナリスト代表団の団長は私に
私はその言葉を聞いていないもしかしたら私はその時トイレに行っていたのかもしれない
と言った。これは非常に外交的な答えだ。なぜなら高い地位にあるジャーナリストで、
韓国大手紙の編集長でもある人物が、自分の仲間が嘘をついたということはできないからだ。

金正日総書記との面会中にトイレへ行くことなどできるわけがない。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/opinion/20160217/1626652.html#ixzz40iocjlvF
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頼んでもいないのに国内の保守派に媚を売るような報道をするのを見ると、
どことなく、同じくアメリカの奴隷国家に嬉々として成り下がっているJの新聞を思い出す。


朝日新聞とか。

まぁ、朝日新聞の北朝鮮に関連する記事の多くは、
文春新書で本を書いてしまうほどアレな牧野愛博記者が書いているから、納得だが。

逆を言えば、それだけ今の朝日新聞は右翼的な記事が載せられており、
特に外国報道に関して言えば、典型的な翼賛記事ばかり量産されていることがわかる。

ウクライナしかり、中国しかり、ロシアしかり、北朝鮮しかり。

日本の右傾化は左翼の右傾化だと私が強く主張するのも、こういう点が根拠になっている。


私たちは日常的に学校や新聞、本、雑誌、ネットで
社会主義国は情報が監視されていて政府に都合の悪い意見が言えず、真実がない
という風に刷り込まれているわけだが、実際は中国も日本も大政翼賛報道の度合いはそう変わらない。


日本に限らず、シリアやウクライナの内紛の伝え方を思えば、フランスやイギリスも同様だろう。
アメリカも言うに及ばず。むしろ欧米圏内の報道機関や知識人の多くは、自分たちが
自由の国で生きているという妄想を抱き、相手国の主張を聞こうとしない分、余計に性質が悪い。

結局、日本やアメリカのような民主主義国家の言論の自由というものは、
口をパクパク動かすだけの自由であり、影響力が少ないために見逃されているだけに過ぎない。

自己検閲システムが完璧とでも言おうか。
とかく、少数意見はマイナー出版社・ブログから発信されがちだ。

新聞社は今更だが、これが実のところ、大月書店や岩波書店のような左派系出版社まで
そうであるのは、何ともいえない。特に『世界』(岩波)の閉鎖的な論壇は大いに問題があるだろう。

右翼でさえ若い世代を何人か囲っているのに対して、
左翼は少数の人間が発言権を握っていて、高齢者ばかりが論説を書いている。

こういう状況が、ますます発言権を奪われているという意識を育て、
結果的にネトウヨの被害者意識に拍車をかけている
と思うのだが・・・・・・

韓国、調子に乗りすぎてロシアに叱られる

2016-02-21 00:05:48 | 北朝鮮
一見、北朝鮮問題は、北朝鮮と国際社会(笑)との対立であるかのように見えるが、
実際には、6カ国協議の東側(朝・露・中)と西側(米韓日)との対立であり、
北朝鮮の脅威を口実に中国やロシアの防衛圏内にアメリカの軍事施設を敷設する動きでもある。

それゆえに、よく見てみると北朝鮮の人工衛星打ち上げをネタにして、
中国やロシアを包囲しようとする動きが現在、展開されていることに気がつく。


さて、北朝鮮の人工衛星打ち上げを巡る動きだが、
米韓日、いずれの国も鼻息が荒いものの、特に韓国が最も攻撃的な姿勢を見せている。

何人かのセヌリ党(韓国与党)の議員は、自国の核武装や金正恩の暗殺を主張し始めた。
南北の友好の象徴だった開城(ケソン)経済開発地域も一方的に閉鎖、
アメリカも韓国に攻撃型原子力潜水艦や対地空ミサイルを配備、一気に要塞化が進んだ。

そればかりでなく「北朝鮮のテロ」を口実に反テロ関連法を可決しようとしている。
これは、実際には国内の左翼の運動を取り締まるためのものであり、
フランス同様、テロの脅威に対抗するとの名目で国内の社会運動を監視するものである。

韓国と同じくアメリカの手下に成り下がっている奴隷国家Jでさえ、この手の法律はまだない。
(まぁ、日本の場合、既存の法や組織で十分監視が出来ているからであるわけだが)

この反テロ関連法については別の記事で詳しく書くとして、
最近の韓国は中国やロシアに対しても悪態をついていて、顰蹙を買っている。

特にロシアに対しては、まだ正確なことがわかっていない時期から
北朝鮮を裏から操る悪の権化であるかのように怒り狂っていた。

以下の記事は、その件に対するロシアの熱いお叱りを報じたものである。

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ロシアのロゴジン副首相は、
ロシアが北朝鮮にミサイル製造技術を供与したとする韓国の非難について、
「ナンセンス」だと指摘し、ロシアはミサイル製造技術の不拡散体制を堅持していると強調した。


聯合ニュースは、韓国の情報機関の情報として
ミサイルの複数の部品はロシアから導入した可能性があると報じた。

なお韓国はいかなる証拠も提示していない。

ロシア人専門家のウラジーミル・エフセエフ氏は、
韓国は以前も同じような根拠のない非難を行ったことがあると述べ、次のように語っている。

「北朝鮮が2012年に打ち上げたロケット『銀河3号』の1段目を
 韓国軍が水中から引き上げたとき、専門家たちはこれを非常に綿密に調査した。

 分析は、ロケットの1段目から発見された装置の多くが、
 欧州諸国でつくられたものであることを示した。

そのため北朝鮮が何らかのロシアのロケット技術を使用したとして
ロシアを非難する前に、『銀河3号』の製造に参加したことが明らかとなった
企業のことを究明してもよいのではないだろうか。その他にも『銀河3号』の1段目を製造する際、
溶接が非常に雑だった。これは1段目が北朝鮮で製造されてことを物語っている。」

さらにエフセエフ氏は、北朝鮮のミサイル製造にロシアが参加したという根拠のない主張は、
今後も続けられる恐れがあるとの見方を示し、次のように語っている。


「北朝鮮が兵器級プルトニウムの製造に取り組んでいたとき、
 北朝鮮はロシア製のものと似た重水炉タイプではなく、
 英国で使用されている『マグノックス炉』タイプの黒鉛減速ガス冷却炉を使用した。
 北朝鮮がこの黒鉛炉を真似し、その後完成させたと考えられるあらゆる根拠がある。

 そのため、ロシアが北朝鮮に何らかの技術を供与したとして非難する根拠は一切ない。
 その技術とはどのようなものなのか、
 そしてそれがどこから北朝鮮に入ってきたのかを究明する必要がある。

 私個人としては、『銀河3号』は北朝鮮が製造した打ち上げロケットであり、
 その原型はソ連あるいはロシアの打ち上げロケットだというのは事実ではないと確信している。

 また『銀河3号』では液体燃料が使用されているという事実も、
 ロシアがミサイル技術を北朝鮮に供与していると主張する根拠にはなっていない。」

エフセーエフ氏は、北朝鮮に対して新たな制裁を発動する前に、
以前発動された対北朝鮮制裁に違反した西側諸国を明らかにする必要があるとの考えを表している。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/opinion/20160210/1584350.html#ixzz40ifTVCyz

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また、いつもの韓国の情報機関発祥のデマである。

韓国は1年ほど前に国内の原子力発電所のコンピュータがハッキングされた時も
証拠がないのに北朝鮮の仕業だと言って騒いでいた。そういう性分なんだろうか?


北朝鮮への強い制裁に反対する中国に対しても韓国は非難の声を挙げているが、
よくよく考えれば、これは日本のマスメディアと全く同じ反応である。

例えば朝日新聞は、核実験の直後こそ、「今回は中国も憤りを覚えている!」と
中国でさえ怒っているぞといきまいていたが、その後、非難の決議には応じるが、
制裁には協力しないことがわかってくると今度は中国の姿勢を非難するようになった。


こういう動きは全てアメリカの了解済みであることは、言うまでもないが、
さすがに北の荒熊に喧嘩を売ったのは不味かった。

現在、ロシアは韓国に防衛ミサイルが配置されることに非難の声を挙げている。
韓国はあくまで北朝鮮が対象でロシアをけん制するものではないと言い張っているが、
今回の韓国の動きは、このような発言をますます胡散臭いものにさせてしまったのではないだろうか?