時事解説「ディストピア」

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アメリカと北朝鮮、どちらが悪なのか?

2015-10-26 00:15:57 | 北朝鮮
素直に事実を丹念に追えば、北朝鮮より米韓のほうが好戦的であることは誰でもわかると思う。


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1950-1953 年の朝鮮戦争で引き裂かれた離散家族の再会事業の第2弾が今日、
北朝鮮の金剛山(クムガンサン)で始まった。26日までの実施。韓国からは250人の高齢者が集まった。

朝鮮中央通信によれば、北朝鮮在住者は韓国在住の親類に対し、
朝鮮型社会主義のもとで幸せで豊かな生活を送っている、と物語っている。
なお、再会事業の第1弾は同じ金剛山で、先週木曜まで行われた。

~中略~

国連のパン・ギムン事務総長は、北朝鮮がこうしたイベントを実施していることを歓迎し、
イベントが定期的に行われることへの期待感を示した。事務総長によれば、
こうした人道措置は政治や安全保障とは別問題として定期的に実施されなければならない。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/asia/20151025/1073006.html#ixzz3pajRVpvH
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前にも書いたが、
北朝鮮はアメリカに対して何年も前から平和協定の締結を促している


自国が攻撃されることがないという本当の意味の安全保障がされれば、
北朝鮮の核開発など、すぐにでも解決される問題なのだ。


にも関わらず、この定期的に発せられる提言は、常に無視されてきた。



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米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表は、
米国は北朝鮮との平和条約締結に関心はないと発表した。

先に北朝鮮の李洙墉(リ・スヨン)外相は、米国が北朝鮮との平和条約締結に同意すれば、
北朝鮮は平和や安全保障に関する建設的な対話を行う用意がある
と発表した。


1950-1953年の朝鮮戦争後、国連旗の下で戦った米国と北朝鮮の間で休戦協定が締結された。
朝鮮戦争は正式には終結しておらず、米国は、韓国に2万8000人の兵士を駐留させ、
未だに平和条約締結について協議することさえも拒否している。

聯合ニュースによると、キム北朝鮮担当特別代表は、
北朝鮮が朝鮮戦争の休戦協定を破棄して平和協定を締結するよう
米国に要求していることについて、次のように語った―

「平和条約締結に関する協議実施についての北朝鮮の提案だが、
 我々にはこのような議論に入る関心はない。我々の優先的な焦点は核問題だ。
 私は、北朝鮮が優先順位を誤って認識し、重要な段階を飛び越えて
 平和協定の議論を始めようとするのを恐れている」。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/politics/20151021/1057101.html#ixzz3pakWVvQd
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あわせてモスクワ国際関係大学のアンドレイ・イワノフ氏のコメントも紹介したい。



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しかし、現実主義者となって、米国の政策を考える必要がある。

まさに米国の政策によって、北朝鮮当局は、
核拡散防止条約からの離脱を決め、
自国の核兵器製造に向けた作業開始を余儀なくされたのである。



北朝鮮は、その枠内で、何度かプルトニウム・デバイスの爆発実験さえ行っている。
そうしたことは、一度に行われたものではない。

2000年代初め、北当局が韓国やEU諸国との関係を成功裏に確立した際、
北当局は、下から始まった経済改革を公認し、自国の原子力発電所用の
軽水炉の供給を、西側のエネルギー・コンソーシアムに期待した。

これは、北朝鮮のあらゆる核開発プログラムを、
IAEA(国際原子力機関)の管理下に置くことと引き換えになされる約束だった。

しかし米政府は、思いもかけず、北朝鮮には極秘の軍事用のプログラムがあるとの非難を始め、
原子炉供給は、中止となった。その対抗措置として、北朝鮮はIAEAの査察官を追放し、
プルトニウム・プログラムを再び開始したのだった。

しかし北朝鮮は、対話の扉を閉じなかった。
この事は、いわゆる「北朝鮮の核問題」に関する6カ国協議の開始をもたらした。

これは、北朝鮮を核拡散防止条約の枠組みに戻す絶好のチャンスだった。
しかし、それぞれの段階で、交渉でやっと何らかの合意ができても、
米国は、新たな非難を展開し、新たな要求を突きつけた。

そうしたことは、合意しようとの北朝鮮の意欲をそいでしまった。
北朝鮮当局に、米国に誠意あるゲームを期待するのは無理だとの理解が生じたのだ。

そして数度の核実験が実施された。
一回目の核実験後、韓国外務省の高官は、こうした危機を挑発した
『北朝鮮に濃縮ウラン・プログラムがある』という非難には、
いかなる直接的な証拠も、米国にはなかったと認めた。


何のために、当時彼らは、
国際的孤立から北朝鮮を抜け出させるプロセスを台無しにしたのだろうか?

これについて中国の専門家らは、米国政府は単に、北朝鮮と韓国、
そして欧州との関係正常化、そして朝鮮半島の状況改善が進むのを許すことができなかったからだ
と説明している。それらが事実上、米国を除外して、米国のコントロールを離れて行われていたからだ。

そして現在、中東情勢、そしてウクライナ情勢をもコントロールすることが
できなくなった米国は、せめて朝鮮半島ではコントロールを取り戻したいと欲している。

そのため、米国にとっては、北朝鮮が、米国が提起した条件のもと、
彼らのルールに従って、合意の場に、そして交渉のテーブルに戻ってくることが必要なのだ。

その条件とは簡単だ。北朝鮮が、再び、
自国の核プログラムを凍結し、製造した核弾頭を廃棄することである。

こうした要求は、恐らくは理にかなったものだが、合法性以外に、さらにそこには正義も必要だ。
軍縮をする代わりに、大量破壊兵器を放棄しても、
イラクやリビアで起きたようなことが起こらないよう、
北朝鮮がしっかりとした保証を得られるようにしなくてはならない。


しかし米国は、北朝鮮に対し、安全を保障することを欲していない。
彼らは、北朝鮮の人達が、そんなに幼稚で素朴だと信じるほどに、無邪気なのだろうか? 

それとも米国人にとっては、現実として、北朝鮮の核軍縮など必要ないのだろうか? 
恐らくは、答えは後者にあるのだろう。

北朝鮮の核兵器は、準備段階にあり、今のところは存在していない
まだまだ米国の安全に脅威となるようなものではない。


とはいえ北朝鮮の核の脅威という大騒ぎは、
アジア太平洋地域での米国の軍事プレゼンスを強化し、
対ミサイル防衛(MD)システムを構築するための素晴らしい口実になるというわけだ。

なおMDシステムは、当然ながら、
そもそも北朝鮮に向けられたものなどではなく、
中国そしてロシアを念頭に置いたものだ。


そうであれば北朝鮮の核軍縮など、特に熱望する理由などあるだろうか?」

続きを読む http://jp.sputniknews.com/opinion/20151017/1046021.html#ixzz3pan2unAs

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この間、韓国が行っているのは次のようなものである。

「韓国軍は24日、黄海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)を
 越えた北朝鮮の漁業取締船に対して警告射撃を行った。

 聨合ニュースが25日、韓国軍事当局の情報として伝えた。

 聨合ニュースによると、北朝鮮の船は、(違法操業を行っていた)
 中国漁船の取り締まり中に、延坪島の東沖でNLLを越えたという。

 なお北朝鮮の船は警告射撃を受け、韓国の水域から出た。
 また伝えられたところによると、北朝鮮の祖国平和統一委員会の報道官は、
 韓国の警告射撃について、「軍事的挑発だ」として韓国を非難した。

 続きを読む http://jp.sputniknews.com/asia/20151025/1074512.html#ixzz3paoysopn」


このような現状を見る限り、
「北朝鮮は挑発的な悪の枢軸国であり、韓国やアメリカ、日本は
 北を制するために軍拡・協力しなければならない」という言説は非常に胡散臭い。
 むしろ挑発しているのはこちらではないか?と感じるのだ。


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