先日、呉清源先生が亡くなったと聞き、今までに感じたことのない、不思議な気持ちになりました。
子供の頃、一番たくさん並べたのは、間違いなく「呉清源全集」だと思います。
そんな呉先生は雲の上の存在で、生きる伝説でした。
そして先日行ったドイツでも、大会の度に掛け軸が飾られます。
ドイツの囲碁界でも大変尊敬されていて、運営の方が
「呉先生は今年100歳を迎えられたので中央に飾りました」
と仰っていました。
亡くなられて、「悲しい」という気持ちはもちろんありますが、
100歳、天寿を全うされた人生だったのではないか
という思いと、鮮烈な呉先生の碁の印象が入り混じり
自分の中で経験したことのない気持ちが湧き起こりました。
呉先生は常々
「碁は調和である」
と仰っていましたが、
現代社会に生きる私たちは今
本当の調和とはなんだろうか?と考える時期に来てる。
そんな気がします。
合掌
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