Colors of Breath

★オリジナルソング・絵・詩・写真・猫・心ブログ('07.11.4開始)★『Breath』音楽活動('11.9.4開始)

COLORSも16年目。

◆私のオリジナルソングを公開しています。(ヘッドホンorイヤホン推奨)◆世界に於ける日本の役割は原発技術を広めることではなく、自然エネルギーの活用技術を広め世界を牽引することじゃないのかと思う。◆イジメとジサツと…イジメがなければその子がジサツしない可能性は?限りなく100%に近いと思う。

人工的社会と自然の秩序

2008-05-12 19:41:46 | 20.日記&独り言とか






幼い頃実家で卵と言えば、竹やぶと葡萄棚を含む周囲を金網とネットで囲った場所
で放し飼いしてた地鶏卵でした。
毎朝、朝採りの新鮮な卵で卵かけご飯を食べるわけですが、この朝採り卵に時々
孵化を始めた取り残し卵が紛れ込んだりします。
朝はいちいち小鉢に割ってから食べるなんて余裕もない時があって、1度や2度は
大当たりの時がありました。
勿論食べません。
ご飯ごと、豚の餌用残飯のバケツ行き。
こういう生活に縁のない人は、「え?!豚が食べるの?」と、又々驚くかもしれませんね。
こういう事が日常茶飯事だから、これがショックで卵が食べられないなんてヤワな事
を言っていたら田舎では生きていけませんから。
毛虫や青虫が生野菜に紛れて家の中の探索を始める、なんてことも日常茶飯事だし、
洗ったはずのサラダ用レタスや白菜やキャベツと一緒に食卓で待機してることも
見慣れた光景です。(口にしてしまうこともある。)
大切な来客があれば、普段とても食用とは思えないほど愛情たっぷりに手塩にかけ
て育てているはずの地鶏が、いとも簡単に1羽捌かれます。
一発で首を落とし、逆さに吊るし、熱湯を掛け、羽根を毟り、その後は皮、肉、
骨、内臓などを丁寧に分けるのです。
小さい頃から見てきた光景でした。
子どもの私は最高のご馳走にありついた子ライオンのように、ダシ取り後のガラに
残った肉を貪り、新鮮なささみの刺身に舌鼓を打ちます。
残酷なようですが人と家畜の一線がハッキリと引かれているのです。
残すところなく頂くその行為は感謝という気持ちよりも、暗黙の上に成り立つ自然の
秩序だった気がします。
その秩序の力と影響が大きい故に、案外と繊細な部分で見逃してきたものも多く、
今回の孵化の試みに於いて、そういう繊細な部分に触れることが出来た気がします。
自然と共に生き自然に触れる生活から、どんどん離れて行く現代の人たちは、生き
物に対する関わり方が、ある一面ではやたらとナイーブでデリケートで、本来もっと
根本にある自然の秩序を目の当たりにする事を怖れすぎているように思います。
どちらかに偏ってもいけない。
近頃自然環境保護や、人為的ながら自然に触れることのできる機会や環境が増え
つつある社会に向かっているのは、これからの未来に生きる子孫の為に待ちに
待った流れです。
最良のバランスの中で生き、最良のバランスの中でこれからの人達が育まれる
ことを願います。

最近あまりに酷い事件が多過ぎます。
どうか一日も早く、安心して其々の人生に正しく真っ直ぐに没頭できる、
そんな世の中になりますように。



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