紙バッグの柄に興味を惹かれた。
SANATORIUMというファッションブランドらしい。
モノクロの線画がおもしろい。
ここからはふと頭を過ぎった、思いっきり独り言。
恋愛や人生観人間関係諸々において多感で不安定な時期は、
こういうモノクロ線画のおどろおどろしい表現に興味を持つようだ。
薔薇、蝶、蜘蛛、骸骨etc.をモチーフとした類の線画だ。
このジャンルはアートとして存在するが、
精神的にダークな部分に負の働きかけをすることも多いから、
思春期の子供や若者がこういう類にのめり込んだり、
絵心のある子がその手のジャンルの絵を描き出すと、親や周りは大抵、
何か深刻な悩みや心配事を抱えているのではないかと心配する。
確かにそういう心の現れが絵に出ることは大いにあると思う。
ある女の子の絵を見た。
そして彼女のお母さんも当然ながら少し不安なようだった。
彼女の絵は、その年頃の娘の流行のように、
確かにおどろおどろしいものを描いていた。
けれど、私には彼女が描く事が好きで、純粋に、
通常は伏せてしまうような心の状態を隠さずに、しかも美しく、
絵として成り立たせたい気持ちで描いているように感じられた。
負の感情に囚われて描く場合、普通は秘密裏に制作するもので、
彼女はいちいちお母さんに見せて感想を求めるのだそうだ。
見てほしい、そして評価が聞きたいということは、
そういうアート目線で興味を抱いている現われのように思った。
私はこういう場合、ある種病んだ思考や無自覚の思い込みに囚われ、
上辺だけのチープな素人の作品の真似を模索する前に、
出来るだけ質のいいアートとしての細密線画に触れさせる事で、
技術や目の栄養になり、感性を刺激するよいチャンスを
得られるのではないかと思う。
彼女の絵は鉛筆で丁寧に、そしてキレイに描かれていて、
楽しんで描いているように感じた。。
技術向上とさらにステキな出来上がりと、描く意欲が湧く方法として、
彼女には是非ペン入れすることをお勧めしたい。
プロなどはロットリング(製図用ペン)などを多用しているようだが、
高価な上に、少しでも使わずにいるとインク詰まりとか手入れが大変なので、
手始めにMITSUBISHIのPINというサインペンの0.1~0.3辺りを使ってみるといい。
私のお勧め、100円ショップなどで購入できる。
他にもぼちぼち自分の描きやすい画材を色々試すといいと思う。
PINくんは安いくせに、なかなかのツワモノです。
単調な線でありながら、統一した線の太さは逆にリズミカルな味を出してくれて、
描いている本人もきっと、ちょっと面白い感覚を味わえると思う。
出来上がりは鉛筆画よりメリハリがついて美しく、
一つの作品として完成形は見栄えよく、達成感を味わえると思う。
そして完成したらシンプルな額装などにしてあげると、
きっと彼女の意欲も上がり、とてもステキな作品になると思う。
参考資料にお勧めできるサイトがないか捜したけれど、
いまひとつ。
ちょっとピントハズレかもしれませんが、
いくつかアーティストサイト等を貼っておきました。
タイプは違うのですが、キレイなので覗いてみてください。
SANATORIUM
Tシャツのプリントが面白いです。
アーティストさんのサイトがないか捜したが見つからず。
切り絵作家・福井利佐
「MUSIC」中島美嘉のジャケットアートワーク制作
CMコラボなどは皆さんご存知かも。
Rhythm/点描画家-三宅律子のホームページ
作品はなかなかの迫力です。
侍庵
カテゴリーの【画廊】を覗いて見て下さい。
データが重いのか開きにくいですが。
どの絵もすばらしいのですが、
今私が言おうとしているイメージのものとは、違います。
ぴったりこないけど、ご了承を。