DVDで見ました。
13日の金曜日のようなホラー映画だと思っていました。
どうせノリさん目当てだし、怖い部分は飛ばしてみりゃ~いいやと思いながら見始めたんですが、途中から
ホラー映画だという事をすっかり忘れてしまうような映画でした。
それより閉鎖的な環境で繰り広げられる人間模様の方が興味深かったです。
舞台は1930年代 スペイン内戦中の人里離れた孤児院でのお話。
政治活動に関わってる女院長、紳士で院長のことを愛してるが不能な医師、職員で乱暴者のハシント(ノリさん)、ハシントの彼女に恋心を抱く少年。
それぞれの心理描写がしっかり描かれてて、お化けはグリコのおまけ的な感じでした。
幽霊とは琥珀の中で眠る昆虫のようって言ってたけど、その場に留まり伝える機会を待ってるって感じでした。
ノリさんは複雑な心を持つ男を演じてはりました。最低な奴なんだけど。
でもこの人も傷ついてるんだろうな~って場面もあるんですよね。
「誰にも頼らなくても生きていける」と仕事仲間に言った時「孤児だから」と言われた時の表情とか。
可哀想な子とか愛されてない子とか言われ続けて歪んでしまったんだろうね。院長との関係も・・・。
戦争で両親を失わなければ・・・。
子供の頃の写真を見つけて、父母のことをちょっと嬉しそうに話すシーンは胸が痛くなったな。
でも腐った心は戻らないんですね。
あのまま金塊を持って出てい行けばいいのにって思っちゃったんだけど。。
ラストはホラー場面もあって少々怯えました。(ノリさん明智光秀状態)
子供たちもなかなか頭良いです。
ハシントの過去は描かれてないんで同情出来ず、最低な野郎ってことでめでたしめでたしなんだけどね。
古~く暗~い世界観がたまらなく痺れる作品でした。
The Devil's Backbone Traile
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