ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

何が物語か?

2012-10-26 16:33:49 | 逆襲の藤隆
私自身、高校時代演劇とか好きで、物語の魅力にとりつかれた。
しかし、帰宅部であった私は、演劇部に入れずにいた。
私は演劇部のやたら役者をやりたがる空気が苦手だったのだ。
物語だけが書きたい。
ただそれだけの為に演劇とかやりたかった。
私はひょんな事で石川県の公立大学に受かって、ひょんな事でそこの映研に入ることになった。
しかし、ここでの態度は、私の理想とはほど遠い場所だった。
ここで企劃展開される映画はFantasyか時代劇ばかりで、多様な企劃を
頑なに拒んでいるような氣がして成らなかった。
いつも自分は仲間はずれ。
部室の片隅でワープロのキーボードをたたいている始末である。
「片桐、何やっているの?」
比較的話の合う人間がキーボードをたたいている私をのぞき込んだ。
「ああ、後藤。まあ、ここの部にまた出そうとする作品だ。」
と、その後藤に画面を見るように促した。
「推理物か。ここの映研、採用してくれるかな。」
後藤は、疑問そうな顔をした。
「ああ、やってくれるかもしれない。」
私は確信した顔をした。
「うーん。こんな大学のちんけな映研を相手にするよりxx映画社やoo_tvの
シナリオContestに募集してみてはどうかな?まあ商業的なバイアスがかかるが。」
と、片桐、は笑った。
「俺はそういうおおそれた事はできない。」
と、私は強情な態度を示した。
「片桐、先日のrock'a billy拳法シリーズ世に問うてみたら?」
後藤は、いきなり自分がふざけて書いた文章を提示してきた。
「あれか・・・。あれはただふざけて書いただけだよ。」
私は恥ずかしそうに笑った。
「そーかな。残念だけれどもお前は映画よりも自由に羽ばたいてみたら?」
後藤は表情を変えなかった。
私は返す言葉もなかった。
結局私は、映研でものならなかった。
おわり
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする