ブルーシャムロック

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黄金町ラメント_最終回

2014-03-03 05:53:33 | 逆襲の藤隆
「俺の映画館もイイ根城なんだな。」
探偵は言う。
「まあ、俺としてはイイ映画をやってくれるだけいいよ。」
と長身の刑事はいう。
「ほとんど、ここでは映画はやらないよ。でも懐かしの映画をやるのが
ここの映画館のいいところ何だが。」
支配人を兼ねている探偵がいう。
「この前はスティーブ・マックイーンの映画を一挙放映したと思ったら、今度は市川雷蔵。
それにしても一貫性がないよな。」
長身の刑事はいう。
「支配人の俺のキマグレで好きなものをやる。個人でみたかったら、レンタル屋で
好きな映画のビデオを見ればいいんだよ。」
探偵は言う。
「ふっ。」
長身の刑事は鼻で笑った。
「今度探偵物の映画を特集するんだけれども、それでさぁ・・・。」
と探偵が言う。
「でもさぁ、日本の探偵映画って言うとなぜか、濱が多いんだよね。」
長身の刑事がいう。
「さあ、なんでなんだろうね。あんたも俺も同じような仕事をしていて思うけれども
濱って探偵を惹き付けるものがあるのかな。」
と探偵は答える。
東京近郊にありながら、濱は東京とは違う存在。
不思議だな。
「探偵、あんたが見つけてくれなければ、発見できなかった物もある。
あんたも、通称おっさんという人同様、名探偵だよ。」
と長身の刑事はいう。
とたん、探偵の電話も鳴った。
「あんたに電話だ。もしかして依頼かな。」
長身の刑事はおどけてみせた。
「ああ。」
とたん探偵は電話を取った。
長身の刑事は映画館を跡にした。
おわり
コメント
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