津市白山町川口、マックスバリュの裏手から西へ行ったところで見つけました、
「天王社」と思われる石造物群です。
手前に御神灯が2基、奥の中央に御札を納めた石の祠、祠の左にも御神灯、
祠の右は何かの塔だったようですが、現在は多くの部分が失われています。
元々は牛頭天王を祀った「天王さん」が、
「村のお宮さん」として、ここに在ったものと思われます。
しかし、明治の神社統制によって大きな神社に合祀され、
こちらの天王社の跡地で、現在も祇園祭の祭礼が続けられている、といったところでしょうか。
正面の竹竿は、同様のものを白山中学校の東で見たことがあります。
竹に結ばれた数本のひもは、
祇園さんの祭礼のときに、提灯を吊り下げるためのものでしょうか。
ここに横一列に提灯が吊り下がっていると、
正面から(手前の御神灯から)参拝することはできなくなりますね。
正面から入れない代わりに、横から境内に上がれるように、
横に階段が付けられています。
このような提灯を下げる竹竿は、
白山町川口でしか見たことがありません。
川口だけの風習なのか、他の地域にもあるのか、よくわかりません。
常夜灯と山の神(白山町川口)