
11月23日(日)・24日(祝)・30日(日)に
こけらおとし公演として、第七劇場「シンデレラ」が上演される、
津市美里町の劇場・テアトル・ドゥ・ベルヴィル(Théâtre de Belleville)、
11月23日、午後3時から初回公演が行われました。

劇場の壁に「ベルヴィル」の看板が取り付けられ、
客席への入口は、建物の東側に設けられていました。
今回の公演は4公演ともすべて前売り完売とのことで、
美里総合支所に車を停めて、会場まで歩く人の姿をたくさん見かけました。
私も「美里枠(地元住民は無料で観覧できる)」で入れていただけるかどうか心配でしたが、
入れてもらうことが出来ました。

舞台の壁は真っ白に塗られていて、
工事中に見に来たときとは、大きく印象が違っていました。
まるで、都会のブティックの店内みたいでした。
テアトル・ドゥ・ベルヴィル(美里の劇場)~舞台工事中

開演前の前説は、役者さんが舞台衣装のままで行っていました。
こちらの劇場は、裏方(バックヤード)が殆どないため、
出演者は、舞台の壁際で上衣を着たり脱いだりして衣装を変えていました。
さて今回の演目の「シンデレラ」ですが、
公演告知に書かれているように
「誰でも知っているけれど知らないシンデレラ」となっています。
ディズニーのアニメに登場する、
継母と姉2人に苛められ、魔法使いが出てきて舞踏会に行き、
王子様と出会ってワルツを踊り、ガラスの靴が決め手になって求婚される、
という誰でも知っているストーリー、
ではなくて、
グリム童話など古典に基づいたうえで、
シンデレラの人物像は、
「マイペースで純真な女の子」という設定になっていて、
今まで見たことがないシンデレラが登場します。

閉演後は外で、豚汁がふるまわれました。
日本にはあまりこのような習慣が根付いていませんが、
欧米では、幕間の休憩のときに、
客席からロビーに出てきてビールやワインを飲んだりして
お客さん同志が歓談するのですね。
今回は、まさにそういう雰囲気で良かったと思います。

休憩後、舞台上でトークイベントが行われました。
左から、あけぼの座の油田さん、鳴海代表、
M-PAD2014に出演する俳優さん4人が、
ベルヴィルへの期待を語りました。
今後、ここ(美里)で練習した作品を、
東京や全国の劇場で上演することになるわけですが、
都会に持っていく前に、まず地元の人に見てもらう、
そうすると美里の人は、文化の最先端に触れることができるのだと、
夢を語っていました。

というわけで、
明日(24日)は2公演あります。
紅葉の美里で、芸術の秋を堪能されてはいかがでしょうか。
「美里枠」での入場は可能ですが、
早めに(開演30分前くらいには)おこしください。
>公演の詳細はこちら
テアトル・ドゥ・ベルヴィル こけらおとし公演 第七劇場「シンデレラ」