miss pandora

ONE KIND OF LOVE

愛にはいろいろ種類があるの
全部集めて地球になるの

プライベートアレンジメント

2010-08-21 11:14:04 | エッセイ

日常っぽい午前中をすませて、薔薇色のワインをのむ。

つみ重なるCDからお気に入りのあの歌声を探すことが出来ず、トラウマの曲を恐る恐る流す。

相変わらず意味の解らない甘いフランス語だけれど、あの日あの時ループして聴いた曲だけれど、今の私には、そのままの居心地として 部屋の中に 扇風機の風に添って流れるんだ。

きっと、ハアトは意味が解っているのだろう・・・と思う。


夏の木陰でキミの膝枕で本を読んでいる。

「ナルチスとゴルトムンド」だよ。

かすかにリンゴのにおいがする。


季節は、秋に傾いているんだ。

子ガラスが大人の真似をして、口を開けっ放しで鳴いてみせてるし

裏庭で葡萄を見つけた。

空家になった他人の庭からこぼれる最後のガクアジサイをつんだ。


お星さまみたいな 花だ

青い葡萄の上で・・・・

私の答えをまっている





蒼い時間には、ここを発つね










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