一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

中越地震から2年経ちました

2006年10月24日 11時08分59秒 | 建築家の日記
こんにちは、ミタス 一級建築士事務所の清水煬二です。

昨日2006年10月23日のテレビでは、中越地震から2年ということで報道や特集がありました。私も震災のボランティアの訓練に行ってきましたが、2年前には、新潟の小千谷市に、地震後にやはり行っています。



▲長岡から小千谷市へ向かう途中の郊外で


越後湯沢まで新幹線が動くようになるのを待って、そこから高速バスで長岡へ。長岡からは事前にチャーター予約していたタクシーで小千谷に入りました。

そのときの写真は、

http://www.mitasu.com/html/ojiya-top.htm

被害を受けられた地域の皆さんは、もちろんお気の毒ですが、阪神大震災のように大きな被害にならずに済んだことが、せめてもの救いでした。

小千谷地区では、信濃川を挟んでの被害状況が大きく異なりました。おそらく地盤の関係でしょう。また、多雪地帯のため、基礎を大きく立ち上げ1階部分がコンクリートの倉庫のようになった建物は、小千谷地区では被害が少なかったようです。しかしながら、他の地域では逆の結果報告がされています。

阪神大震災の教訓から学び、「やはりこういう建物は被害を受けているのか…」と感じることが多かったのですが、小千谷駅前から信濃川にたどりつくまでの商店街は、壊滅しているに違いないと思ったのに、予想をはるかに超えて、被害を受けながらもしっかりと建っていたことには驚きました。

1階間口には商店のため一切壁がなく、2階が住居的な部分になっていて、うなぎの寝床のように細長いのです。しかも老朽化している木造です。

私なりの結論を出すために、歩き回っていろいろ調べてみて、あることに気づきました。仮説の段階で、賛否両論あると思いますので、公表は控えておきますが、私にとっては重要なことですした。

ですが、こういう地震に対しては、実際には未だに住宅業界は非常に遅れていて、素人を騙すようなまやかしが、まだまだ多い気がします。

もうひとつ、このブログでも提案していきたいことがあります。それは、耐震性だけでなく耐水害性、耐風性です。地球温暖化で、ますます集中豪雨が増え、水害が日本をどんどん襲い、地震以上に深刻な被害をもたらし続けることを確信しています。

そのためには、どうすればよいのでしょうか?
耐震性、耐水害性、耐久性、耐風性、温熱環境を含めた快適性、これらを最低限満たしていくと、どのような住宅が考えられるのか、私も日々追及していますので、提案していきたいと思います。


ミタス 一級建築士事務所のホームページ 
http://www.mitasu.com/
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