一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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外壁モルタルは…

2013年03月06日 16時43分18秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ できるだけヒビがいかないように外壁を仕上げるには



外壁は、サイディング張りにすると、工期が短縮できることや

外壁のヒビが出にくいメリットはあります。

サイディングのデメリットもありますが、それは、今回置いておいて、



モルタル塗りであれば、その反対に工期がかかることや

外壁のヒビが出るデメリットがあります。


そのため以前は、住宅の外壁に

サイディングが流行、随分増えましたが、

現在は、またモルタル塗りも多くなっています。


モルタル塗りでは、細かいヒビは、どうしても出る可能性が

ありますが、

それらを少なくする1番の方法は、養生期間を取ることと

メーカーの指定の工事方法を丁寧に行うことです。


言い換えれば、乾燥期間です。


モルタル塗りは、

1回でOkというモルタルや工法もあるようですが、

通常2回塗ります。


ミタス一級建築士事務所が設計監理を行う現場では、

このときの乾燥期間をしっかり取らせて

工事方法の確認や検査も行いますが、



工期の無い現場や、建売では、しっかり養生期間を取らずに

工事を進めるので、後々に、細かいひびがたくさん入ってしまうことがあります。


しかし、左官材料のメーカーも

できるだけ簡単に、ひびがいかないような工法を

試行錯誤しながら、開発して頑張っています。



もちろん、構造体が弱くて、すなわち、地震や台風で

揺れが大きくて、ヒビが入ってしまう場合もあります。

これは、構造クラックですので、同じヒビでも

原因と対策が、全く異なります。


 

▲比較的新しい左官工法のラス網です。
この網の接続部分のチェックも必要です。




▲下塗りをしたところです。




▲下塗りのときに、窓の角にファイバーメッシュを張って
います。以前は、金網のラス網で補強していた部分です。
この工法では、ファイバーメッシュでの補強となります。




▲2回目の左官塗りです。




▲2回目には、全面にファイバーメッシュを張り付けて
ヒビ割れ対策として、塗りこみます。


これは、この工法の特徴ですが、


簡素化、効率化、コスト削減をメーカーは、常に目指して開発しています。



どっちが良いか、これは30年、40年と年月が経たないと

わかりません。外壁の塗り厚が、薄くなってきていることは確かです。






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ご意見があれば、お気軽にどうぞ!

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