一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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全館冷暖房の注意点(2)

2007年07月19日 17時57分50秒 | 住宅ノウハウ・実例
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

2007年7月12日の「全館冷暖房の注意点」の続きについてリクエストがきました。

例えばカナダでは、ダクト(冷暖房の空気などを通していく配管)が金属でツルツルしています。これは、掃除をしやすいようにです。ビルなどではありますが、日本の住宅に使われる掃除できないダクトとは異なります。

また、フィルターは日本のような高性能なものではありませんが、単純で大きく簡単に洗えて何度でも使えます。機械本体も地下室や多きな部屋に置いてありますからメンテはしやすいのが羨ましいです。

結露の結果、カビ、ダニの死骸、細かいゴミを吸い付ける可能性のある熱交換器などは、当然付けていません。

日本でも、こういった問題点をクリアーしたものが開発されているのかもしれません。

全館冷暖房は、断熱性能をあげて、省エネルギーで行うべきですが、たいした断熱性能の無い住宅でも、このシステムを使っています。これは無駄です。断熱性能を上げるために、少しお金を余分に使ってもらえば良いのですが、オプションでも拒否されることがあるのが不思議です。


このダクトのゴミやダニ、カビの問題を考えると、24時間換気でも同じように考えます。すなわち、排気に関してはダクトを使っても構いませんが、給気に関してはダクトを使わないようにするのです。

寒冷地でも、例えばスウェーデンのパーゴというメーカーのもので、給気は壁に穴を開けて、簡単に洗えるフィルターの個別セットで自然給気です。

排気に関しても私は個別に付けますが、このパーゴというメーカーのものは、ダクトを使っています。24時間排気し続けるので、給気と異なり室内にホコリなどが戻りませんから、あまり問題は無いのです。






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