「化粧筋交い」の例を、いくつか紹介しましょう。
最初の上の写真は3階建ての2階部分で、筋交いのある耐力壁が必要でした。
1階部分には、木質ラーメン構造を利用して、
狭い間口でも車を2台入れる車庫を確保しました。
筋交いは一般的に壁の中に隠しますが、
今回の紹介する写真は、すべて見せてしまっています。
これらをお勧めするわけではありませんが、
何かの参考になると思います。
耐力壁の量は、これらは足りているものばかりです。
それだけを考えれば、無くても良いのですが
構造のバランスを考えると耐力壁がそこに欲しい。
しかし、そこを壁にしてしまうと暗くなるとか開放感が無くなる…
という場合、止むを得ずご提案するものです。
▲玄関ホールです。左が玄関で、造り付けの玄関収納が両方にあります。
筋交いも見えますよね。上部は、ファイバーグレーティングを入れて
光と風を通すようにしています。
▲これは、説明しなくてもわかりますね。
▲耐震を兼ねたリフォームで、サッシ部分に化粧筋交いを取り付けました。
サッシとバルコニー手摺りとの納まりがかなり難しかったのですが、
何とか問題なく納めることができました。
▲これも、耐震を兼ねたリフォームの例です。
▲▼これは、3本引きの建具と組合わせた例です。
ミタス一級建築士事務所では、建築基準法や性能表示の耐震等級に定められたものより
もっと強い家を前提として設計しています。
単にその量を多くというだけでなく、平面上と上下関係のバランスまでも
考えて配置します。その関係で、どうしてもここに筋交いを入れておきたい
という場所で、壁にすると…という場合のみ、この化粧筋交いを提案しています。
推奨するわけではありませんので、誤解なきよう!
P.S. 床材が写っているものは、住宅はすべて異なるのですが
たまたますべて同じ床材です。
厚さ3センチの無垢赤松材で、含水率を10%以下まで下げたもの、
さらに樹齢200~300年の年輪の詰まったものを指定か支給しています。
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こんにちは、ミタス一級建築士事務所の清水です。
住まいに興味のある方はもちろん、無い方にも
何となく役立つか、楽しめる内容になることを願いながら書いています。
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一級建築士事務所 横浜市
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