一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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住宅の耐力面材の釘打ち不良

2019年01月22日 09時59分09秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲日経ホームビルダー 2019年2月号の表紙 釘のめり込みの問題


設計事務所で独立した20年くらい前から、私はデーターを基に警告を発していて、

住宅の検査でも必ず事前に指摘、現場で手直しをお願いしていることですが

今月2019年2月号の日経ホームビルダーでも実験結果を出して警告しています。

しかも、単に釘のめり込みだけの問題ではありません。

この釘に絡んでは、もっと他にも問題があるのです。

打つ場所をミスしている、打ち忘れている、釘が違っているという点です。


工事中の検査の依頼を受けた一流のハウスメーカーの工事でも、

事前に現場監督と打ち合わせて注意、指摘していても

実際には、指摘していた通りの間違いとやり直しがたくさん出ます。

第三者検査、性能表示検査や長期優良住宅の検査でも
そこまで細かく見ないし、指摘しないのです。

もしやったら、ほとんどの工事現場で再検査になるはずです。

「うちは、パネルを工場で造って現場ではほとんど釘を打たないから」

と言っていた一流ハウスメーカーの2社でも、現場を見ると全然ダメでした。


「高品質の住宅を造るためには、設計と同じくらい設計監理も重要だ」

と言い続けていますが、今でも誰にも信じてもらえません。(笑)

これ以外にも、まだまだたくさんあります。

2002年に発行部数も一番多く有名な住宅情報雑誌の依頼で掲載した

「手抜き・欠陥住宅を防ぐ方法」の記事は、当時ものすごい反響がありました。

私が2000年にホームページに記載した建て主にできる 欠陥住宅を見るだけで防ぐ写真を見て依頼があったのです。


15年以上経ち、検査も行われてきて
中間検査が行われている横浜市の地域では

昔のようなひどい構造的な欠陥住宅は、ほとんどなくりました。
良いことです。

それでも、高品質住宅を造るためには
まだまだたくさん間違った工事が、現場ではなされています。

悪意はなく知らないで行ってる
ハウスメーカー、工務店、職人さんは多いですし、

第三者検査や長期優良住宅でもそこまでは指摘しないのが現状です。

指摘している検査機関が知らない、気付いていない、
指摘しない場合もあるのが現状です。

ミタス一級建築士事務所は、もう工事中の検査だけを受けることは
できるだけ避けています。

検査はスタッフには無理で、私にしかできないことなので、
設計した監理で、自身の現場のチェックで私が忙しいからです。

そのため、お近くで困ったことがあった場合、

無料でぱぱっと現場を見て指摘とアドバイスだけをして
終わりにしています。



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