一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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造付家具のコストダウン

2007年03月28日 20時57分59秒 | 住宅ノウハウ・実例
こんばんは、ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日、2回目です。本日のスイス漆喰セミナーの話は、またの機会に。

さて、オーダーの造り付け収納建具の件ですが、予算があれば家具屋さんに依頼しますが、そこまででなくても良いという場合、



コストを下げるためには、

①家具屋さんを使わないで、大工さんと建具屋さんで可能な設計にすること
②大工さんの手間を省くこと
③塗装手間を少なくすること
④既製品と組み合わせること

です。このお話でした。

上記を解決するポイントですが、引き出しを造ることは止めましょう。引き出しが欲しい場合は、既製品を組み込むか、イケヤなどで引き出しバスケットを探してきて組み込みましょう。

引き出しは、大工さんにも建具屋さんでも無理があり家具屋さんに頼まないとよろしくありません。その分コストがあがります。

棚を大工さんに造ってもらい、建具を必要なら取り付けてもらいましょう。

大工工事の手間を省き、家具らしくするには、ランバーコアという建材を私は使います。これを切ってもらうことで、自由な寸法と形状での造り付け家具をお願いすることができます。

カウンター材を組み合わせたり、棚板はダボレールというものを使うと簡単に可動棚も造ってもらえます。

すべてご希望の寸法通りにできますが、無駄な材料を使わないためには、材料のランバー材が、90センチ×180センチ、100センチ×200センチとか、90センチ×240センチといった材料の寸法をできるだけ無駄にしない寸法を考えます。

例えば、46センチや48センチの奥行きではなく、45センチの奥行きなら90センチで2枚分取れます。46センチがどうしても必要な数字ならともかく、そうでなければ45センチでOKですね。

同様に30センチなら3枚取れますね。厳密にはのこぎりの刃のロス分がワンカットで2ミリ程度はあります。

そういったことを考えてプランします。

塗装も、極力無くした方が良く、これもまたテクニックがありますが、話が少し長くなりますので、またの機会にお話しましょう。
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