または組み合わせて点灯し、それぞれの明かさ、
感じ方を照度計を持参して、夜に確認します。
前回 快適な住宅の創り方(1)の続きです。
本当に快適な住宅を創るには、設計や仕様などの机上の空論だけでなく、
設計監理が、同じくらい重要だと申し上げてきました。
何百軒という新築工事や何百軒というリフォーム工事で壊して中を見てきて
一流のハウスメーカーや注文住宅はもちろん、
構造体や雨漏れ、耐久性の重要な部分でも、
完全な品質管理を行っている現場を見たことがないからです。
しかし、今回のスタートは、この話ではありません。
「快適な住宅」って、人によって違いますよね?
デザインが命という人もいれば、立地条件が一番という人も
もう少し具体的にいうと
家事コーナーと書斎があって4LDKで、駅徒歩で車庫があって
予算が合えば文句なし、という人だっているはずです。
多くのトラブル相談や不満を私の事務所だけでなく
公的機関でも聞いてきましたし、
リフォーム時にもお聞きしてきました。
そもそも、依頼先と探し方、契約の仕方が間違っているのす。
完成まで行かずに、トラブルになって困っている人も
少なくありません。
完成したけど、住んでみたら不満という人もいます。
住んで満足していても、10年後、20年後に
リフォームで気付いて「しまった!」という人も多いです。
家が寒くて、家が暑くて不満という人もいます。
でも、冬に暖房点けてコート着ていても寒いけど
この家で満足という人もいます。
あなたにとって「快適な住宅」を創るには、
まず依頼先を間違わないようにしなければなりません。
そして、間違わないだけでなく、できれば
あなたにとっての「快適な住宅」を創ってくれる
工務店、ハウスメーカー、設計事務所、建売を探さないといけないのです。
当たり前と思うでしょうね?
でも、できていませんから。
誤解していますし、探し方も求め方もハッキリしていません。
何を求めているのかも、わかっていない人もいます。
求めるものがハッキリしている人は、
逆に依頼先を間違えたゆえに、不満に早く気付きます。
「ニューヨークに行きたい。」そう願って
アメリカ行きの飛行機に乗ればいいだろうと
ハワイ行きの飛行機に乗った。着きませんよね。
「アメリカ行きなのになぜハワイにいかないのだろう?」
と思っている人に、
みなさんは、「乗る飛行機を間違えたから」
と回答できるし、正しい方法を教えることができます。
私から見ると、住宅を依頼している人に
そういう間違いをしている人は少なくないと思っています。
そんなバカな、と思うでしょうが本当です。
建築トラブル相談で、
「建売ですか?注文住宅ですか?」とお聞きすると
「注文住宅です」とお答えになる方の半数近くが
建売フリープランや建築条件付きだったりします。
これは、ご本人は注文住宅だと思っているのですが
実は、建売なのです。業者、職人、営業、設計
すなわち注文を受けている側が建売と思っているのです。
ですから、注文住宅のレベルを求めるのは、
最初から無理ですし期待できないのです。
それを期待して購入すると
あなたにとっての「快適な住宅」になりません。
「おかしい、凄く冬に寒くて、夏に凄く暑い」
と不満に思ってしまいます。
ハワイ行きに乗って、なぜロサンゼルスに行かないのか
と思っているのと、私から見ると同じなのです。
「いやいや、私は一流のハウスメーカーに依頼して予算たっぷりの
注文住宅だから、大丈夫ですし、完成後も満足しています。」
と思っている人も多いでしょう。それならOKです。
でも、現実を知れば「そうだったのか、そんなことはないと思ってたのに」
と後悔する人もいます。
無理に現実を教えることは、避けましょう。
建売でも良い点はたくさんあります。
満足して住んでいる人に、わざわざ欠点を知らせて
不快にする必要はありません。
しかし、これから家を考える人で
同じ建売を選んでも、工務店に依頼しても、
ハウスメーカーでも
最初からメリットもデメリットも納得して購入すれば、
後悔はかなり少なくなるでしょうし、
満足度が大きくなります。
次回は、例えていえば
どの飛行機のチケットを買うか
アメリカ行きで良いのか、ホノルル行きなのか
ロンドン行きに乗るべきか、シドニー行きか
それを皆さんに知ってもらう方法を説明できればと思います。
2020年2月25日のブログ記事一覧-一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」へ続く
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