スピードスケートの女子選手の大活躍の陰に隠れて、あまり注目されなかったが、本県出身の加藤選手(2010年バンクーバー五輪銅メダリスト)の頑張りは大変見事なものだった。
ピョンチャンオリンピック、スピードスケート500m第6位おめでとう。
今日からいよいよパラリンピックが開催される。
山形新聞電子速報版 2010年2月16日 ※ 8年前の記事です。
http://yamagata-np.jp/sokuho/data/pdf/20100216.pdf
かとう・じょうじ 山形市滝山小、山形六中、
山形中央高を経て日本電産サンキョー入り。4人
兄弟の末っ子として6歳からスケートを始め、高
校時代にインターハイ500㍍3連覇を果たすなど、早くから「天才肌」の選手として注目されていた。2005年、当時の世界新記録34秒30でW杯(ソルトレークシティー大会)初優勝。トリノ五輪は6位。02年、山新3P賞の進歩賞を受賞。165㌢、65㌔。1985年2月6日生まれ、25歳。山形市出身。
山形新聞ニュースオンライン ※ こちらは最新の記事です。
【平昌五輪】ぶつけた、条治の4年間 Sスケート男子500で6位
2018年02月20日 10:30
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【平昌=報道部・五十嵐聡】スピードスケート男子500メートルが行われ、2010年バンクーバー五輪銅メダルの加藤条治(博慈会・山形中央高出)が34秒831の記録で6位に入った。加藤は4大会連続の入賞。山中大地(電算)は34秒78で5位、長谷川翼(日本電産サンキョー)は35秒08で14位だった。ホーバル・ロレンセン(ノルウェー)が34秒41の五輪新で優勝した。
【焦点】バランス崩すも充実の挑戦 「悔しいが、すがすがしさもある」。加藤条治(博慈会・山形中央高出)はすっきりとした顔つきで取材エリアに現れた。前回五輪後の4年間は雌伏の時期もあった。それでも再び「世界のトップが見えるところに戻ってくることができた」。周囲のサポートに感謝し、充実した挑戦だったと総括した。
スタートはフライング。2回目は冷静に「合図を聞いてから」飛び出した。100メートルは自身も納得の9秒53をマークしたが、直後に落とし穴が。第1カーブの中盤過ぎで「左足が思い切り抜けてしまった」とバランスを崩した。
「トップスピードに到達するための大事なポイント」で痛いミス。今季の課題だった終盤も懸命に腕を振り同走者に食らい付いたものの「ミスの影響が大きかった。うまく回れないのが今の自分」。34秒831での結果を受け入れた。
ただ33歳に後悔の色はない。この4年間に納得しているからだ。前回のソチ冬季五輪(5位)の後は1シーズン、体づくりに専念した。両膝の痛みにも悩まされた。1人で練習することが多い男が所属先の意向で監督を兼ねたことも。心身の苦労を重ねた。
達した境地が「1シーズンに何度か爆発できればいい」との戦い方。大事なレースに向け、経験や感覚を頼りに自分で練習メニューを決め、段階を踏んで体と技術のレベルを擦り合わせていく。想定と違えばタイムが速かろうと不満を口にした。五輪本番の直前には調整で追い込んだ体が狙い通りに回復。「メダル圏内」と確信を持って臨んだ。
気になる今後は、「自分の一存では決められない」としながらも、「スケートが好き。上にいくチャンスと力はある。続けられるなら続けたい」。なお尽きない意欲をのぞかせ、加藤の4度目の五輪が幕を閉じた。
山形新聞ニュースオンライン
【平昌五輪】頑張れ!ぼくらの星 6選手が出場、期待感高まる
2018年02月10日 08:00
9日に開幕した平昌冬季五輪には、冬季五輪で過去最多となる6人の本県関係選手が出場し、県内でも応援ムードが高まってきた。山形市内には選手を応援するのぼりが立ち並び、スケート場には代表4選手の写真パネルも。県内在住の韓国出身者は五輪を通じた日韓交流の深まりにも期待する。各選手の競技に合わせたパブリックビューイングも企画されている。
山形市のJR山形駅近くにあるすずらん街には、スピードスケート男子で4大会連続出場の加藤条治選手(博慈会・山形中央高出)を応援する真っ赤なのぼり約20本が立ち並び、通行人らの目を引いている。
支援組織「励ます会」(佐藤稔会長)が五輪のたびに設置し、今回は山形市の中心部や地元滝山地区に計
800本を用意。当初は500本の予定だったが足りずに追加発注した。佐藤会長(81)は「商店街などの協力がありがたい」と高まる期待を感じ取っていた。
JR山形駅近くのすずらん街には加藤条治選手を応援するのぼりがずらりと並んだ=山形市
山形市総合スポーツセンタースケート場には、スピードスケート男子で五輪に出る山形中央高出身4選手を写した大型の写真パネルが飾られ、競技に取り組む地元の子どもを勇気づけている。
写真はいずれも山形新聞に掲載されたもので、昨年末の代表選考会で、加藤条治(博慈会)ウイリアムソン師円(日本電産サンキョー)小田卓朗(開発計画研究所)一戸誠太郎(信州大)の4選手が滑る勇姿をとらえている。山形スケートスポーツ少年団の鈴木藍成(らんぜ)君(12)=山形市千歳小6年=は「ここで練習している自分もうれしい。五輪で活躍し、もっと山形を有名にしてほしい」と話した。
◇ 本県ゆかりの選手の活躍も楽しみだ。スノーボード男子ハーフパイプで2大会連続のメダル獲得が懸かる平野歩夢(木下グループ)=新潟県村上市出身=は、小国町の横根スキー場に通い技を磨いた。スキー場を管理する高橋恒行さん(66)=小国町小国小坂町=は「運動神経が良く、小学生になるころには『五輪に行くのでは』と思わせる滑りだった」。15歳で銀メダルに輝いたソチ冬季五輪後も練習に訪れたといい、高橋さんは「金メダルを狙っているだろうが、けがに気を付けて楽しんで」と激励した。
◇ 一方、韓国出身者からも熱い声が聞かれた。山形大や東北文教大などで韓国語を教える講師の権純縣さん(58)=山形市桜田東2丁目=は「韓国選手の応援には力が入る。第二の祖国日本、特に山形の選手にも同じ思い入れがある」と熱戦を期待。一方、北朝鮮が五輪参加を決めたことで政治色が濃くなった面もあるとし、「選手を主役に据えたスポーツと平和の祭典であることを忘れないで」とくぎを刺した。平昌、東京とアジアでの五輪が続くことを好機と捉え、「両国の信頼関係を醸成し、草の根レベルの交流をさらに進めてほしい」、そして韓国語で「ハナエ マウムロ(心を一つに)平昌!」と願った。
◇ 県内のパブリックビューイング予定(時間は競技開始時刻)
【スピードスケート】
(会場=山形市・霞城セントラル)
▽11日午後4時=男子5000メートル
一戸誠太郎、ウイリアムソン師円
▽19日午後8時53分=男子500メートル
加藤条治
▽21日午後8時22分=男子団体追い抜き決勝など
ウイリアムソン師円、一戸誠太郎
▽23日午後7時=男子1000メートル
小田卓朗
▽24日午後8時45分=男子マススタート予選・決勝
ウイリアムソン師円
【フリースタイルスキー】
(会場=長井市・タスパークホテル)
▽19日午前10時=女子ハーフパイプ予選
鈴木沙織
▽20日午前10時半=同決勝
鈴木沙織
【スノーボード】
(会場=山形市・山形南高)
▽22日午後0時27分=男子パラレル大回転予選
斯波正樹
▽24日午後0時15分=同決勝
斯波正樹
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