信楽徳利
明治ころかと思いますが、
その時代のもので、この手の信楽徳利はほとんどないかと思います。
19世紀半ばころの半ば工業製品化された薄造のものはみかけますが。
信楽の焼き物が好きなおかたにはたまらないお品ではないでしょうか。
さらに好感が持てるのは、
通常現在作家たちがことさらに釉肌や長石をこれよみがしに表出させているのに対し、
この徳利はあくまで茶席で使用されることを前提に、
あるいはそういった注文で制作されたものだということです。
むろんひっつきを剥がした跡などあり、手にひっかかる箇所がないわけではないです。
しかし明らかに手触り、お預け徳利としての条件等熟知した陶工が、
それこそ一個一個長石の粒を取り除いたのではないかと思えるほどの肌です。
3日間くらい入れっぱなしだと底からじんわりしみだしがありますが、
通常とくりとして使用するにはなんら問題はありません。
口径 約4.5センチ前後
胴最大径 約11.5センチ前後
高さ 約21.7センチ前後
容量は計っていませんが、4合以上かと思います。
画像と実物とでは多少色合いが異なる場合があります。
古いものですので、画像と説明文にない傷等ある場合があります。
サイズは前後と記載の通り、誤差を含みます。
時代産地は当方見解です。