古瀬戸鉄釉盃
瀬戸では織田信長の勢力が強まるとともに、瀬戸山離散ということが起こり、
陶工たちが山を隔てた美濃へ移って行ったといいます。
しかし瀬戸からまったく陶工がいなくなったわけではなく、
美濃で志野や織部が制作されていた時期にも「瀬戸産」のものはあったようです。
本品はそのころの瀬戸の鉄釉かと思います。
現在このような碗なりで当初からぐいのみとして制作されたものは残存数が少なく、
おそらくコレクター諸氏たちの手元からも離れないのだと思います。
ゆがみを加えた造型、ニュウが何本かとひっつきを剥がした跡がありますが、
グッドコンディションかと思います。
高台かたつきあり。
一部青っぽく釉があがっている箇所もあります。
口径 約7.2センチ前後
高さ 約5センチ前後
高台畳付にも欠けがあります。
画像と実物とでは多少色合いが異なる場合があります。
古いものですので、画像と説明文にない傷等ある場合があります。
サイズは「前後」と記載の通り、多少の誤差を含みます。
ご売約