高麗青磁茶碗
高麗王朝時代の青磁茶碗です。
天目形(なり)のこの器形は中国の影響を強く残すもので、
高麗末ではなく12−13世紀ころのものかと思われます。
カセる寸前の肌ですが、しっかり生きており、今後の成長の楽しみです。
直しは割れたものを継いだものではなく、ニュウの直しです。
しっかり接着されているようで鳴きはありません。
高台をみると唐津のようなねっとりとした土がこんがり焼きあがっているのがみてとれます。
箱はありませんので、なにがしか包み裂をおつけします。
径 約15.5-15.8センチ前後
高さ 約6.5センチ前後
割に薄造り、手取り良い逸品です。
口縁外部に一部釉が剥落している箇所があります。