九重守
巻物の形をした御守。
一般的には烏瑟沙摩明王からはじまり伝経大師で終わるとされており、
本品もそのようになっています。
烏枢沙摩明王とも書かれるようです。
すべてのよごれや悪を清める事で有名な仏様です。不浄な物を大地に変えたという話が残されています。
烏瑟沙摩はサンスクリット語の音写。
さてこの九重守、当方が欲した理由はこの文庫(画像の金襴)。
外れてしまっていますが、この金襴で巻き、さらに袋や箱に入れて持ち運ばれていたようです。
この金襴ですが、地絡みの全越、
おそらく舶載の渡り裂かと思われます。だからどうしたといわれればそれまでですが。
巾 約8センチ前後
長さ 未計測(一度全部開いたのですが、非常に危うい状態ですので、再度開くことができません。
それくらいの保存状態だとご理解ください)
時代は室町から桃山というひともいますが、
江戸時代ということにしておきます。
ご売約済、ありがとうございます。