「彩雲」
「彩雲が見えますよ!ほら!」
自分と同じように、病院の隣のベッドのおばあさんに付き添いに来ていた女の人に、思わず声をかけた。
「どこ?彩雲って何?」
私はツンツンと尖った山を指差して
そこから指を動かして場所を示した。
「虹みたいに見える雲です。わかります?
彩雲って言うんですよ♪彩雲は珍しいんです。きっといいことがありますよ♪」
「うれしい!疲れが飛んでいったわ。ありがとう!」
せっかく見つけた彩雲を、ひとりじめするのはもったいなかったから。
小さなことで、きっと人生は彩る。
自分にとっても彩雲は
神様からのご褒美に感じた。
ゆっくり太陽が沈んでいく
山の稜線を見ながら…
(晶子)
いい仕事ができ、心地よい疲れとともに入院中の義父のところへ。
義母の負担が少しでも楽になればと思い、夕ご飯時の付き添いを引き受けていた。
大したことができるわけではないが。
隣のベッドの付き添いに来る人も、同じ時間に時々見かける。
彩雲を見つけて、思わず声をかけた。
喜んでもらえたかな。
日常の中に、小さな幸せに感じることはいっぱい隠れていて、私はそれを見つけることが結構得意だ。
そんなことを伝えていけたら、いいなと感じた。
えがおの会の演奏は、とても楽しい時間になった。詳細はまた別に投稿しようと思う。
今日も素敵な一日になりますように♪