安産祈願で有名な宝塚の中山寺で、大願塔が400年ぶりに再建されたというので行ってきました。この塔は、永代供養をされている信徒さんのお位牌が安置されているため、普段は非公開なのですが、今月の31日まで一般公開されています。
地階の内壁には、写真のようなステンドグラスが外からの光を受け、何とも言えない温かでやわらかな雰囲気でした。西宮のグラスアーティスト三浦啓子氏が、イタリアで2年かけて制作されたものです。
中へ入ると、大きな柱から光が降り注ぎ、天井には同じく三浦氏制作の25枚のステンドグラスが、ブルーのグラデーションに輝いて・・・?ここは地階で、天井の上は1階の床だから光源はなし・・・
そうです。この渦巻状のガラスは、LED(発光ダイオード)で光ってるんです!
周囲の壁には、巨大なガラスモザイクが施され、月と太陽のイメージが、青と赤を基調に表現されていました。
中央には阿弥陀如来が配され、まさにモダンとクラシックの融合した世界なのですが、不思議なくらい違和感が無く、とても落着ける時間空間です。
1階に入ると、新しい檜の良い香りが立ち込める天井に、胎蔵の中台八葉を表わす梵字が書かれていました。実は、今日行きたかった最大の目的はこの天井でした。
秋の展覧会に向け、ご自分のお寺の天井画を押絵で作り始めておられる方があり、12ヶ月のお花と、8枚の法具で計20枚を、どう配置しようかとずっと考え中なのです。
よ~く見てみると、それぞれの書かれている土台の板目は、隣り合うものどうしが、全部逆になるように組まれているんです。これも伝統の技なんでしょうね。
この大願塔、31日午後4時まで拝観できますので、是非この機会にご覧になってはいかがでしょうか?
中山寺のお電話は 0797-87-0024 です。
私も今日のおかげで、作品のテーマにヒントの光が・・・・