ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

「レッスン」 人生はレッスン

2018-06-21 04:12:24 | 日常
曇り 24-19℃



朝から半日以上どんよりしていて、あたかも夕方のようだった。
明け方は、痛みでのたうち回ってしまったが、絶対に良くなる!
私は、私に出来ることを、頑張るしかないのだから…。

今、昔の本を見直しているのだが、
今朝、ルートヴィッヒ2世の建造物について、相互読者登録の方が記事にされている。

私はその時代が結構好きで、
マリー・アントワネットがツヴァイクならば、
ルートヴィッヒ2世の従妹のシシィ=エリザベートは、ジャン・デ・カールが良く書いていると思うのだ。
勿論、エリザベートだけでなく親族のルートヴィッヒ2世にも触れられている。




過去に、私はうたかたの記 森鴎外作品でルートヴィッヒ2世の謎の死について書かれている事を父と話し合ったり、
ルキノ・ヴィスコンティ「ルートヴィッヒ神々の黄昏」と、新しい作品「ルートヴィッヒ」を観ている。
映画『ルートヴィヒ』予告編

いつか記事に※するので、少々お待ちください、m(_ _"m)


熱は下がらない。

そして熱に慣れてきた、これが平熱になってきたぞwww


猫エイズキャリアのやいやいもしかり。

さて、日課、
毎日がレッスンなのだ。
そして、何かを学ぶことによって、今の私は救われている。


今日は休憩が多かったし、体力がなくてはかどらない、けど、音は綺麗だ。
いつの間にか夕方、そして外は徐々に晴れていく…。
すると、熊蜂達の饗宴がはじまった。
熊蜂は藤の花などを盗蜜(受粉の手助けをせず花びらに穴をあける)するのだが、この花は構造が藤に似ているのだ。






















昨日追い払ったゴマダラカミキリも来てしまい、殺せなくて困った…。






そして、蜂を眺めている私に、待ちわびていた古本が届いた!






私からの一方通行で読者登録させていただいているブログ(コメント欄も閉じられておられる)の方が、この本を紹介されていたのです。

ロバートという一人の少年が学校に入学します。
さて学校に慣れて、先生はロバートに問題を出していきます。
始めは簡単な問題(1+1など)、そして成長に合わせて上の学年に進み、
問題も少しずつ難解になっていくのですが、
新しい問題は、やがてお話の問題になっていき、
そのお話自体が、(通常の学校の問題も混ぜられていますが、)
ロバートの人生の問題となっていくわけです。

ある時は自転車で骨折、
小さなアパートへの引っ越しとペット、親友との別れ、
ロバートは「別の問題に取り換えてくれ」というのですが、
先生は「それは出来ない、これがきみの問題で、どうしてもきみがやらなくちゃいけないの」
ロバートはなきべそをかきながらこの問題に取り組みます。
ひどく時間がかかったけれど、ついにこの問題をかたづけた。
なんともいい気分がして、ロバートはにっこりした。
ロバートはまた、学年が上がった。

両親の離婚とか、自分がパッとしないティーンエイジャ―とか、、、
難しい問題をロバートは泣きながら、間違えながらも解いてゆき、
先生は我慢強く見守り続け、学年が上がる=成長していきます。

先生(=人生)は次から次へと問題を出し続け、
ロバートも、ロバートに出された問題はロバートが見つけるしかないのだとやがて理解します。

行きたい大学がロバートの成績で無理だったら、
好きな子に結婚を断られたら、
自分がどうしようもなく駄目な奴だと感じたら、
お嫁さんに不満を感じたら、
産まれた子供に先天性の障害があったら、
上司の不正を見つけたら、、、、

ロバートは、それはそれは沢山の問題を解こうと机に向かい、何年も何年も努力を続けます。
家族や友達が周りで支えてくれますが、
でも、誰もロバートの変わりに問題を解くことはできません。
それぞれの人間は、それぞれ自分の問題を抱えている。
ロバートが友人を励ますこともあったが、
ロバートが答えを出せるのは、自分の問題に対してだけだった。

どれほど努力しても答えが見つからないこともあり、けれども先生は我慢強く優しかった。
いつの間にかロバートは学ぶことを楽しむようになり、自分が良く微笑んでいる事に気が付いた。
ロバートは、また一つ、上の学年に上がった。

今ではロバートはすっかり年を取り、教室で居眠りすることが多くなった。
ある日、先生の声でハッと目を覚まします。
「あなたはこれまでに三回心臓発作を起こし、腎臓は一つになり、
体力が日に日に衰えて今では息をすることさえ苦しくなりました。
あなたはこれまで、どれだけ人を愛してきましたか?
あなたが死んだあと、あなたを忘れないのは誰ですか?」

ロバートは深く息を吸い込むと、背筋を伸ばして机に向かい
問題に取り組んだ。

この先、ロバートがだした答えは、、、
年老いたロバートの挿絵が父にそっくりで、胸が詰まります。

良い本に出合えて良かったです。感謝!








素晴らしい夕焼けでした。
人生はまだまだ捨てたもんじゃない…。
コメント (8)
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