ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

父を偲んで・・・

2015-08-18 23:29:21 | つれづれ
お盆だったので、父を偲んで・・・

父が亡くなった時のことを書こうと思います。


父は平成19年の11月に、動脈瘤破裂で倒れ、
その日のうちに帰らぬ人になりました。

動脈瘤があることはわかっていたのですが、
高齢だったので手術を断念。

2年持つか持たないか・・・と医師に宣告されていましたが、
持ったのは1年半でした。

父も私も覚悟をしていた死でした。
86年の生涯でした。

父は社交的で、人当りもよく誰からも好かれる人でした。
外と家と・・・その姿にまったく変わりがなく、いつも笑顔の穏やかな人でした。
愚痴はいっさいこぼさず、いろんなことを楽しみに変えられる人でした。

自分の身内をこう言うのもなんですが、
主人が「こんないい人に今まで出会ったことがない」と言っていたくらいでした。
義母も「仏さんのような人」と言っていました。

貧乏農家に生まれ、12人兄弟の8男。
ひとつのりんごを兄弟で分け合うような暮らし。

尋常小学校を卒業すると、親が奉公先を決めていました。
奉公があけると次の奉公先へ。

今では想像できないような苦労の日々だったようです。

晩年は、遊べなかった若い頃の日々を取り返すように、
いろんな趣味を楽しんでいました。

グランドゴルフ、カラオケ、囲碁、写真、旅行・・・

それぞれの仲間とよく出かけていました。


その日も、グランドゴルフをするために、近くのグランドに向かう
父を玄関で見送りました。

いつもの光景でした。

その後、私は、その頃通っていたテニススクールへ。

私がテニスをしている最中に、父はグランドで倒れました。

幸いにも仲間が側にいたので、救急車で搬送される時も父に付き添ってくれました。

テニスが終わり、やっと私がその事態を知った時には、
すでに、最初の病院から別の遠くの病院に搬送されている時でした。

母を連れて病院に行こうと、一旦、家に戻りましたが
母はいませんでした。

留守番をしていた母は、最初の一報を受けた時に、「今から行きます」と
慌てて外に飛び出してしまったようです。
認知症の母が行ったこともない病院に辿りつけるわけもなく
(歩いていける距離ではない)そのまま行方不明になってしまいました。

母のことが心配でしたが、父の元へ急がなければならないので、
家に鍵を閉めず、お隣さんに母と学校に行っているケン太のことをお願いして
ひとりで病院に向かいました。

車で約40分の離れた病院。

やっと辿りつき、診察室に通されると、
すでに父が息を引き取ったことを知らされ、父と対面しました。

倒れた時にすでに意識がなく、搬送される救急車の中で
最期を迎えたとのことでした。

ついにその時がきてしまった・・・

先生にお礼を言い、涙を流しながら、
まだ温かい父の頬に手をあて頭をそっと撫でてあげました。


その後、病院に葬儀屋さんの手配をお願いして、葬儀屋さんが到着するまで、
警察に連絡して母のことお願いしたり、親戚に連絡を入れたり、
お隣さんに様子を伺ったり・・・

出張している主人とまったく連絡がつかず・・・
母も見つからないまま・・・

葬儀屋さんと一緒に自宅に戻り、父を安置し、
わたしひとりで葬儀の打ち合わせをしました。

通夜や告別式までに母が見つからなかったらどうなるんだろう・・・
と思いながら。

母は夜の10時過ぎに見つかりました。
民家の庭に迷いこんでしまったため住民に通報され、保護されたのです。

本来ならば迎えに行かなければならないのですが、事情を話すと
パトカーで家まで連れてきてくれました。

すでに、父の死後10時間近く経っていたと思います。

祭壇の前で、白い布を被された父の姿を呆然と見つめ、
何が起きたか事情が呑みこめない母。

そんな母の姿にケン太が涙をこぼしていました。


その後も、父の姿に混乱して、

「お父さん、なんでここで寝ているの?」
「死んだの?」って何度も何度も聞いてきた母。
「こんな冷たい物置いて、かわいそう!」と父の胸の上の保冷剤を取ってしまったり。

葬儀が終わった後も、遺影を見ては

「これ、お父さんの写真?」
「なんでここに写真があるの?」
「お父さんって死んだの?」といつも混乱を起こしてしまう母。

あまりにもかわいそうで、しばらく遺影を隠していました。

「お父さんゴメンネ。でも、わかってくれるよね」と父に謝りを入れて・・・


永年連れ添った夫の死もわからなくなってしまうなんて
本当に哀れに思います。

でも、わからないから、落ち込んでしまうこともなかったので、
かえってよかったのかなと思うようにしています。


父の葬儀の後、

「娘さん、テニスやっていたんだってね」と聞えよがしに言う人がいました。

あの日、父が倒れたのに娘は呑気にテニスをやっていた・・・
と呆れているのでしょうか。

確かにあの日、家にいれば、最初の一報を私が聞いて
すぐ駆けつければ、最初に運ばれた病院に間に合ったかもしれません。

その後、別の病院に搬送される時、救急車の中で
父の死に立ち会うこともできたかもしれません。

でも、私は病に伏している父を置いて、テニスをしに行ったわけではありません。

父はいつもと変わらず家を出て行きました。
だから私もテニスに向かいました。

その後に起きたことで、誰にも予想できなかったことです。
仕方のないことです。

私はテニスに行ったことについて後悔などはしていませんでした。

そのことをどう受け止めるかは、その人それぞれでいいはず。
当事者でもないのに、勝手なことを言う人がいるものだなと思いました。

確かに父の死の瞬間に立ち会えませんでした。

でも、すでに倒れた時に意識はなく、私がすぐ駆けつけても
もう言葉を交わすことなどできなかったのです。

父が倒れて、息を引き取るまでの緊迫した様子は何も知りません。
何も思い出せるものがないのです。

思い出せるのは、すでに亡くなっている安らかな父の顔だけ。
出て行く前の元気な姿だけ。

父が、残された者の脳裏にそれだけを残すようにしてくれたのかもしれません。
悲しい父の姿よりも、元気な姿だけを思い出せるように・・・

どこまでも優しい父です。


遺影の父は今日も穏やかな笑顔です。

今も天国でいろんなことをして楽しんでいるかな?

隣で微笑んでいる母と何時までも仲良くね。



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我が家のお盆

2015-08-16 17:43:04 | 家庭生活
お盆も終わろうとしています。

毎年、私の両親が眠るお墓に3人でお参りに行っています。

盆休みなどない主人が行けるのは土曜日の15日。
やはり盆入りの13日に行きたいものね。

13日にケン太と2人で両親を迎えに行き、
15日に3人で盆送りをすることになりました。


13日の朝。

「わかった」と言っていたケン太ですが、
そのことをすっかり忘れていたようで

徹夜明けのケン太はオネムの時間に差し掛かった。

「うそ!まじ?ねぇ。どうしても行かなきゃいけないの?」
「眠くて死にそうなんですけどぉ」
「体調わりいし・・・」

挙句の果てに・・・

「俺が、きゅうりとなすで馬、作ってやるよ。
そしたら、迎えに行かなくても勝手に来んじゃね?」
(一瞬、そうも思いましたが

行くって言ったんだし、つべこべ言うな。
徹夜するなとは言わんけど、徹夜したのなら、眠くても行け!
って感じです。

何時までも、グチグチ言うので、

「じゃあ、いいよ。行かなくて。そんな気持ちで行っても
おじいちゃん、おばあちゃん、嬉しくないと思うから・・・」

と悲しそうに言い、ひとりで行こうと玄関に向かったら、

「じゃあ、行くか」と声が。

(やったね!このやり方けっこう効くのよね


お墓までは約10分。車の中で・・・

「吐きそう」
「あ~死にそう」
「あ~具合わりぃ~~」

と体調不良アピール、半端なかったですけど

でも、外の空気を吸ったら、眠気も覚めたようで
帰る頃にはすっかり元気になり、夕方まで起きていました



さて昨日、15日。

ケン太は一度、行っているし、
もし寝ていたら、主人と二人で行こうかと言っていたら、

5時に起きていたようで、

「行くよ!」と快いお返事

気持ちよく、3人でお墓参りに行きました。





ケン太はいつもお線香に火をつける担当。

そしていつものようにお墓の前で記念写真を撮り
帰りに近くの大きなスーパーに寄り、
それぞれ好きなお惣菜を買って、お昼に食べました。

これがお墓参り恒例のちょっとした楽しみです



14日、ケン太はお台場のコミケ(コミックマーケット)に友達と行ってきました。

冬に一緒に行った友達と2人で。

コミケをさらっとだけ見て
(特に目的があるわけではなく、雰囲気を味わいたいだけのようです)

その後、海浜公園へ行き、
砂浜に腰を下ろし、足だけ海につけてしばしくつろいでいたそうです。


買ったものはこれだけ。



スポーツドリンク200円なり。

コミケ値段かしらね。
毎回、キャラクターが変わるそうですよ。



私はこれを読みました。



最近、本を読んでいなくて(ブログに忙しい
本もしばらく買っていませんでした。

内容に興味があったのはもちろんですが、
ゴルゴさんを応援したい気持ちがあったので買ってしまいました。

一気読みしました。

熱い想いが伝わってきました

これからも応援させてもらいますね




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『命の授業』

2015-08-15 00:21:41 | 私(みぃみ)
もう1週間経ってしまいましたが、

金スマSPで、ゴルゴ松本さんの少年院での『命の授業』を紹介していました。

少年院に送り込まれた少年たち。

平均収容期間は半年だそうですが、
なかには、親が引き取りを拒否し、2年も3年も少年院にいつづける少年もいるそうです。

これまで散々、迷惑をかけられた。
もうこれ以上、関わりたくない・・・

親に見放されてしまう子達。

悲しい現実があります。

少年院に来る子達は、
大人を恨んでいたり、社会全体を敵だと思っていたり、
将来を悲観している子達が多いそうです。

そんな子達に
少しでも更生の手助けができればと、
4年前からボランティア活動で行っている漢字の授業。

以前から、評判が高かったようですが、今回、初めて知りました。

漢字ひとつひとつにこんな意味があったなんて。
生きて行く上で大切なことがたくさん盛り込まれています。

漢字を使った魂の授業。

途中からノートを取りだす子ども達。
涙する子。

全てに感動しました。


まだ知らない方がいたら、是非、見て欲しいです。

大人も前向きに生きて行こうと思える授業です。



金スマ 2時間SP 2015年8月7日






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予約2年待ちのレストラン

2015-08-14 15:19:29 | 私(みぃみ)
先日、ちょっと優雅な時間を過ごしてきました。

2年後しか予約がとれないというレストラン。

誰と行くかなんてわからない。その時に決めればいいやと
友達がとりあえず5名で予約を入れていたのです。

運よく私も誘ってもらえました。

メンバーは5人。
ママ友もいれば、もうお子さんがすでに結婚している人も。
皆、それぞれにどこかで繋がっているメンバーです。


ちょっと距離があるので、ドライブ気分で。

2年待ちという付加価値に、期待感がマックスです



農家の敷地の中のレストラン。

案内看板もない狭い通りを入っていくと、農家の敷地に入っていきます。
駐車もその辺の空いている敷地でOK。


見えてきました!








玄関を入ると・・・



古民家の素敵な空間。




レストランで使う食器類が並んでいます。






まずはウエルカムドリンク。
















カリカリに焼いたご飯に、生姜がきいたあんかけがかかっています。
絶品です。



大葉のシャーベットです。


お庭の景色を眺めながら、ゆったりとした時間の中で
お喋りを楽しみながら贅沢な時間を味わえました。

お料理は、お任せコースのみで、季節によって変わるようです。

これで、2300円ですよ。
いいと思いませんか?


また皆で来れたらいいねと次の予約を入れようと思ったら、
もう2017年は全て埋まってしまったそうな

あまり先まで受け付けると、お店の方も心配らしく、
2018年の予約は来年の5月から受け付けるとのこと。

次、来れても、あと約3年後?

どうなっているかね。私たち(笑)

次もここで同じメンバーで食事ができることを祈りつつ
レストランを後にしたのでした。


せっかく遠くまで足を延ばしたので、
少し付近を周り、最後はお茶を。




かき氷。トッピングが別容器に入っています。
氷の器がステキ。下が陶器ですよ。




紅茶ポット。
陶器の中に茶葉が入っています。
これも、なかなか素敵。


とても贅沢な1日でした






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三者面談・・・進路確認

2015-08-12 23:40:15 | 家庭生活
三者面談のことを書きますね。

ケン太が「○○ちゃん(先生です)が何言ってくるか楽しみだわ」と。

良い事を言われるわけがないケン太。

何か言われても、うまくかわしてやろうと思っているようで、
どう、かわせるかが楽しみということのようでした

そんな余裕は打ち砕かれたのですが・・・


面談は進路の確認でした。

ケン太は一貫して『フリーター』

これは以前にも、先生に聞かれた時にそう答えていたらしく、
先生は、やはり、そうか・・・という表情。

「進学する気はないのか?」
「どうして、フリーターになりたい?」
「フリーターやるとしたら、いつまで続けるつもりなのか?」

という質問が飛んできます。
ケン太は答えず。

「どうしてもフリーターになりたいのか?」に
「はい」とだけ。

「フリーターになりたいのなら、バイトするべきじゃないか?」
「・・・」
「どうしてバイトしない?」

先生の声に勢いが増し、表情も険しくなってきました。

ケン太は答えません。

その後・・・

高卒、大卒の職種の違い。
会社に就職した場合の平均初任給とフリーターの収入の格差。
将来、独り暮らしをした場合の最低生活費、
年金や健康保険料の支払いなど、具体的な金額で示し、

厳しい生活を強いられるのは間違いないというお話。

そして、一番、キツイのは金銭面ではなく精神面だと。

最初のうちはいいが、22歳を超えると、同級生が皆、働き始め、収入の格差が突きつけられる。
これまでは相手も学生で自由に会うことができても、そのような付き合いができなくなってくる。
何年もフリータをやっていると、年下の雇い主も多くなり、年下にこき使われるようになる。
せいぜいフリーターも32歳くらいまで。その後、正社員になろうとしても厳しい現実が待っている。

それらの話の後、再度、ケン太に意思を確認すると

「フリーターがいいです」と言いました。

先生は

「先生が何を言っても君は変わらないと思う。先生も変えようと思っているわけではない。
ただ、同じ男で、人生の少しだけ先輩として自分の経験や周りの友達の経験からの話だけはしておきたいと思った。
フリーターになるのならそれでいい。だけど、自分でそう選択するのだから、自分の人生は自分で責任を持つこと。
決して親の責任にはしないように」

最後に、フリーターになるのなら、まずはバイトをするように。
夏休み限定のバイトや、9月からの求人も多いので、夏休み中に決めるように言われ、
帰って来ました。


確かにフリーターは厳しいです。

先生は、フリーターという不安定な道ではなく、進学または就職、
どちらかの道を選ばせたかったのだと思います。

先生のお立場としては当然だと思います。

ここで心変わりをさせてやる!という意気込みで面談に望まれたのはわかりました。

でも、あくまでもフリーターになろうとしているケン太です。
あまりにも夢も希望もない話を突きつけられたまま終わってしまったのは残念でした。

頑ななケン太に「先生も変えようと思っているわけではない」と仰っていましたが、
先生の表情からはそんな気持ちは読み取れませんでした。
そう言って先生ご自身の気持ちを静めようとしていたように感じとれました。

結局は全面否定なので・・・

かえってケン太を頑なにしてしまったようにも思います。
ケン太はそういうタイプです。

フリーターを受け入れたくない気持ちは私も一緒です。
でも、ケン太の気持ちはそこから動かないのですから。

フリーター全てが人生の敗北者ではありません。
甘かったと気づくかもしれませんが、
やはり、自分で経験してみて初めて切実に思うものです。
そこから違う道に進んでいく可能性もあります。

親としても少しでも希望は持ちたいです。

厳しい話のあとに、少しでもいいからフォローがあれば嬉しかったです。


面談の前に、「履歴書作らなきゃ」と言っていたのですが、
それ以降、作る気配もないし、バイトの話もせず・・・

このまま夏休みが終わってしまいそうです





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