MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

小田原 緑町 カフェテン

2018-07-05 07:48:33 | 音楽が流れる喫茶&BAR
小田原 緑町 カフェテン

小田原駅前駐車場が新しくなりそこに車を置いて
出かけた。

ここから歩いてもそう時間はかからないらしいが、
いかんせん暑い。たぶん30度は超えている。
昔ならなんら問題なく歩いたのだろうが、
楽したいなと思い電車にすることにした。

大雄山線という、私鉄電車1駅乗ってみることにした。
営業距離にして400mらしい。
私はてっちゃんではないので、詳しいことはわからないが、
現在では、単線の生活に主に使われるような路線らしい。

緑町下車。無人駅だけれど、PASMOのチェックする機械が
設置されており、乗車・下車が車掌さんがやる必要が
なく、省力化が図られていた。急な清算が必要になったり
した時は・・・以下略(笑)。

降りて周りを見回した。駅前の住宅街の一角に店はあると聞いた。
駅の横にコインパーキングはあったが、4-5台と微妙な数で、
時と場合によっては満車のこともあるな。置けない時は困るな
と思い、今日は小田原駐車が正解だった。
駅を降りると、店は視野に入った。

建つけは昭和の建物の様な感じで、店内も使われてきたことを
感じさせるものだった。
ここもJAZZを聴かせて飲食させる店だった。昼夜のパート分け
があり、12~14 17~24時ころだった。
これのランチの部に出かけたわけだ。

ハンバーグ・ランチをオーダーした。サラダ・味噌汁・ごはん
アフターの飲み物付。

ボーズの301かなにかが無造作?に店内に置かれているが、
クリアな音を出している。低域は流石に強力ではないが、
これは流れてるアルバムにもよるだろう。
CDが使われていると思われる。スクラッチノイズもないし
曲数が多い。店にいる間取り替えることもなかったから、たぶん
昼間はこのような女性ヴォーカル的なものが多いのかもしれない。
ビッグ・バンドを従え、歌い続けるものの、知ってる歌が聴かれず、
「ノー・ムーン・アット・オール」位しか聞き取れなかった。

まぁ、視聴するために来たのではなく、食事のためにいるのだから
硬いこと抜きでいこう。

愛想のいいママさんがホールをやり、奥でオーナーが調理をしていた
ようだった。たぶん夜だったりしたら、また違う印象で、アルバムも
流していたのかもしれないが、昼間は食事の添え物みたいな感じで
可もなく不可もないものを流していたようだ。個人的にはそれでも
何らかまわないのだが。

ハンバーグはボリュームがあり、ご飯はどんぶりで出てきた。
サラダも蒸し鶏と生野菜にドレッシングと、付け合わせにしては
ボリュームがあった。ドリンク付きで1000円。定食的には
相場かなとも思う。足しげく通うにはつらいが。
昼の部の時間に余裕を残して店を出る。

「またお願いします」とあいさつされた。流行りなのだろうか。
昔はこのような言い方はされなかったが・・・。

リピーターになるには美味しいけど、物理的な距離がありすぎて
難しい。機会があればという感じかもしれない。店自体は雰囲気も
あり、食べ物もおいしかった。しみじみ飲むのもいいかもしれない。
条件はそろっているものの・・・近場にないのが玉に瑕というところか。

大雄山線  ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%B1%86%E7%AE%B1%E6%A0%B9%E9%89%84%E9%81%93%E5%A4%A7%E9%9B%84%E5%B1%B1%E7%B7%9A
カフェテンHP
http://cafeten.webcrow.jp/index.html

東海大学前  豆鉄砲

2018-07-05 07:46:03 | 音楽が流れる喫茶&BAR
廻りが変わりすぎてすぐに見つけられなかった。
店の前はタイムズ(コインパーキング)になってたし、
周りの建物もアパートなどでも、今時のものに
変わっていた。あぁ~時は流れるな・・・。

前は今の駅名ではなく、大学はあったものの、
今は学生街っぽい感じに変貌してきている。

車を近隣のスーパーに置き、歩いて店まで戻る。
18:30~27時くらいまでやっているという。
宵っ張りにはまことに居心地のいい店だけれども。

昭和57年(1983年~)からだから、35年
ここでやってるわけだ。就職して2年くらいで
この店が出来たことは知っていた。その後、
場所的に遠いので、足しげくはこれなかったけれど、
何度か聴きに来たことはあった。

生活が変わりこちらに足が向くことはほとんどなくなり
その名前も記憶の中で忘却の彼方だったけれど、
店のショップ灯や店内を見まわして、記憶が戻って
色々繋がってきて、あぁ、ここだったと合点が行くまでに
そう時間はかからなかった。

入店が早かったので、客は他におらず。
ビック・コミックの最新本もあり、ブルー・ジャイアントの
最新話も読めた。

これの単行本の5巻が出ているが、東京・神田の大型書店では
平積みが売り切れていたそうだ。流行ってるのかなBG。

レコード室のガラスの向こうにナウ・プレイングが置いてある。
CDアルバムだった。たぶん、かけ替えの都合で1枚かかる
システムかもしれない。私がいる間これ1枚で終わってしまった。
JAZZの流れる飲食店BARだ。マスター一人で切り盛りしているので、
客が多くなったとき大変だろうにと思った。

店内は板張りで、伊勢原の某店に内装似ていたことを思い出した。
カウンターのカップがつるされているところも含めて、質感も
いいよなと思う。スピーカーはJBLのスタジオモニターの4品番
アンプはマランツかアキュフェーズだと思った。詳しくは
わからない。

かかってたアルバムは出る時にマスターと少し話した時に聞いた。
小曽根 真氏のトリオアルバム。「ソー・メニー・カラーズ」。
21世紀になってからの録音らしい。

ちゃんと、ある意味それ以降のジャズもいれているようだ。
レコードもラックに収まっていたが、たぶんCDで回していると
思われる。レコードだとかけ替えが忙しくて店が回らないだろう。

学生さんでは少し高めでチェーン店の居酒屋で飲むようなわけには
いかないかも、客層がどうなのかわからないけど続いているのは
凄いことだ。

見送り時に「またお願いします」といわれた。小田原の店でも
同じように言われたが。昔はそういう言い方はしなかったと思う。
リピーター求むではないが、常連になれるならとっくになって
いそうだが、物理的距離、経済的負担を考えると難しそうだ。

自宅近くにこのような店があるなら話は違うのだが、ジャズ喫茶
ドーナツ現象が起きているので地元は期待できない。
細く長くでも現オーナーには続けていただきたいかな。たぶん、
私より年上の方だろうから、無理強いはできないけれども・・・

西村京太郎記念館

2018-07-05 07:38:25 | 旅は道連れ世は情け
それは、湯河原駅からはずれた川沿いにあった。
こじんまりした鉄筋の2階立てビル。階下に数台
パーキングがあった。

「亀さん、ホシはここまでだと駅からバスで
10分以上かかる。
ホシがこの時間に入館することは不可能だ。
違う手を使っているはずだ。」

「だから刑事さん私はさっきから車で来たって
言ってるでしょ(>_<)だから、車は駐車スペースに・・・。」

置いてないのである(驚)。

などと、ふざけている場合ではなく・・・。

平日の午前中入館者はなく、私は入っていった。
血のりのタイルと、黒い死体の床へのダイイング
メッセージが目を引いた。私は、十津川警部でも
亀井刑事でもない。ましてや、名探偵コナンやポアロ
でもない。一介の昔、西村トラミスにわかファンである。
そういう演出はそれとして、スルーした。

流石、そういうたぐいの作家さんであることを
暗に知らせている。

入場料820円を払い、2階へ上がる。展示物を
見る前に、テレビ放映されてる作品も多く、
十津川警部シリーズ、探偵ものなど手掛けており
幅広い俳優さんが出演している。

DVDを流しているスペースもあり、ご本人が
コメントしている映像もあり、
「作品を読んでから乗るか」「乗ってから読むか」
「色々な方法があるので、楽しんでほしい」というような
コメントが流れていた。

「トラベルミステリー」というジャンルの第一人者で
あることも確かで、一時期文庫本を良く手にした
記憶がある。てっちゃんではないが、電車・バス・船・
飛行機・タクシー・人の車など、事件にある乗り物で、
使えるものはすべて使い疑うので、自然と時刻表に目がいき、
関連する乗り物にも関心を示したりする。
当時はそんなことがあった。

作品の製作台本なども展示しており、書き残された出版物も
かなり展示されていた。

<「想像力と数百円」新潮文庫>

という当時の文庫本の帯の
キャッチ・コピーに笑ってしまった。
こういうのは個人的に結構ツボなのだ。

「タバコはこころの日曜日」(JT日本たばこ)とか
古いのでは「角瓶と文庫本」(サントリー角瓶)など
もツボだった。
こういう感性にピンとくる、コピー考える人も大変だろうなと
思ったりする。

各地を旅して取材し鉄道の動きだけでない、地方の人のことや
景色、状況などもつかんでくるらしい。それを本文にちりばめる。

初めと終わりだけしっかり決めて、中は適当に膨らませば
作品が出来上がり、昔はキセル作家と呼ばれていたことも
あるらしいが、それができるのなら、みんなドル箱作家に
なっているが、なっていないところを見ると西村氏も
オンリー・ワンな作家さんなのだろうと思う。

氏の作品はいろいろあっても毒々しくなく、さらっと
読めてしまう所(後に残らなかったりする)エンタメはそれで
いいと思っているところがある。
乗り物の動きに合わせて事件が起こっていったりする様なところも、
関心があった。

それに、必ず解決する。紙上で「続く」とか「お宮さん」は
なかなかないところがやはり読者には安心印だ。

展示物を見て、氏の愛好する鉄道関係の展示物をみた。
乗り鉄?でもあり(取材がらみではあるが)、
蒸気機関車のほうが愛着があるという。
1930年生まれなら、現役で乗っても見ても
いると思う。

湯河原は療養とついのすみかというところで、
移られたようだ。ご本人が日曜来館しており
その時、記念館を訪れると運が良ければ
サイン会に出くわせるらしい。
来館ノートもあり、氏は書いたものをすべて
目を通しているという。

来館メッセージをのこしておいた。
一応、 鑑賞し終わり階下に降りると、
喫茶スペースで、入場チケットで
コーヒーまたは、紅茶がふるまわれる。
彼のお気に入りの炭火コーヒーではないのだけれど
いただく事が出来る。実費払えば西村氏の愛飲する
コーヒーもいただくことはできる。
また、カップ付きで、飲んだ後、サイン入りの
カップがつくというサービスもあった。
サイン本や愛好者なら買い求めるものもあるだろう。

あり得ないことだけど、席に座って原稿を書いている
氏がいるような気がした。氏は書斎で原稿を夜書いているし
この時間はやっと起きてきて一日が始まる時間だ。
DVDの取材動画では、書斎で右手に持ちどこにでも
売っているような水性ボールペンで書いていた。
作家さんには万年筆という思い込みがあったりする私は
古い人なのだろう。この時は万年筆ではなかった。
以前の自筆原稿は万年筆の様だったが。

自筆原稿の展示もあった。達筆な字で書かれていた。
やはり、字は丁寧に上手に書かなければいけないと
反省しきり。パソコン入力してたのでは、上達しない。
氏の恰好いい筆跡にちょっと見とれた。

コーヒーを飲み終わり次の目的地に立たなければ
ならないので、玄関を出た。

愛車は駐車スペースに・・・。何事もなかった様に
止まっていた。動いた形跡はない。
「ねっ、刑事さん車できてるでしょ。」と振り返って
刑事に確認を迫ったが、刑事はもうそこにはいなかった(了)。