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ベンジャミン・ブリテン/青少年のための管弦楽入門 

2018-07-10 22:21:32 | 音楽夜話(クラシック)
ブリテン/青少年のための管弦楽入門 

たぶん中学の音楽の時にレコードがターンテーブルに乗り
ベンジャミン・ブリテン(英)この「ヘンリー・パーセルの
主題による変奏曲とフーガ作品34」を聴いたのだろうと思う。
CDでないところが時代ですな。

クラシックの聴きはじめは堅苦しいとか、難しいとか色々あるが、
そんな先入観を持たずにカッコいいとかなんか感覚的なもので
はいれれば、割とすんなりはいれるものだったりする。
この曲は演奏風景で目も楽しめる。

この曲はそんな一面があると思う。
短調の主題がヘビー・ローテーションのように繰り返され、
各楽器が紹介されつつ、また旋律をくりかえし変奏され、
耳に残っていく。

この曲は慣れたらオーディオだけでもいいが、文明の利器を
使うなら、youtubeあたりで、楽器や奏者を確認しながら
聴いていくとそれはそれで楽しい。贔屓の楽器を作ったり
するとなお良し。

紹介と変奏が一巡したら、最後の2重フーガに突入する。
ブリテンの作った旋律とパーセルの主題が長調になって、
二つの旋律が絡み合って盛り上がって終演。
この盛り上がり方がカッコよく、ワクワクしてしまうのだ。
演奏者はきっと手に汗握っているかもしれないが、それが
伝わる。
ずいぶん久しぶりに聴いたが、やはりこの曲は名曲だと思う。
ブリテン恐るべし・・・。

参考音源
パーセルの主題
Henry Purcell - Abdelazar Suite - Rondo
https://www.youtube.com/watch?v=I0mNAlPjmLA&list=RDe_M_kqtS4f4&index=2

曲の紹介

青少年の管弦楽入門1/4
https://www.youtube.com/watch?v=sH6lINJGnmk
<演奏される順番>
総奏
木管
金管
弦楽器
打楽器
木管パート
フルート
オーボエ
クラリネット
ファゴット

青少年の管弦楽入門2/4
https://www.youtube.com/watch?v=9uMGxlqlEvw
弦楽器パート
ヴァイオリン
ヴィオラ
チェロ
コントラバス
ハープ
ピアノチェレスタは打弦楽器
青少年の管弦楽入門3/4
https://www.youtube.com/watch?v=Pb8i1htIpg0&start_radio=1&list=RDPb8i1htIpg0
ハープ
ピアノ
チェレスタ

金管パート
ホルン
トランペット
トロンボーン・テューバ

青少年の管弦楽入門4/4
https://www.youtube.com/watch?v=aYWOMyJnrRY
打楽器パート
ティンパニ
大太鼓とシンバル
タンブリンとトライアングル
小太鼓と木魚
木琴
カスタネットとゴング

打楽器パート

最後に二重フーガの形式で、
管弦楽全奏のクライマックスを
迎える。

山本直純/指揮  NHK交響楽団

直純さんもたぶん病気のあとの指揮姿。
棒振りは相変わらずかっこよかった。
天国でも振ってるかもしれない。
「大きいことはいいことだ」のCMを
知っている人はかなりお年かも(笑)。

石丸電気がなくなってたなんて知らなかった(>_<)。

2018-07-10 21:50:03 | 音楽夜話(音楽一般)
時代はたぶん1970~80年代。まだ東京にいたころ。神奈川に
移っても時折足を運んだ。オタクの町ではなく電気街だった。

秋葉原は電気街で家電も地元で買うよりいくらか安かった。
当時はオーディオやレコード、無線などの電気関係の
趣味人も多く通った聖地だった。

その中で、石丸電気はもうレコードプラントの様な店構えで、
在庫の多さはたぶん業界一だったのではないかと思った。
展示盤がレコード棚に入っていてそれをレジに持って行くと、
店員さんが裏の在庫ストックから持ってきて、検盤してくれるのだ。
表のビニールを親指の爪で、ピーッときれいに切って、
レコードを取りだす。どうしたらあんな爪になるのかわからなかったが
仕事に必要で、それなりに生み出されたものなのだろうな。
カッコよかった。商品知識もしっかりしていて、わからなければ、
外国のカタログも引き合いに出して調べてくれたりした。
輸入盤の扱いも多く、開けるとたぶん海外版のインクのにおいだろうと思う。
甘い香りが漂った。

中にはカットアウト盤も扱ってたりした。ジャケットに小穴開いてたり、ジャケットの
角がハサミで少し切り取られてたりする。それで、安く売られたりしていた。

wikiより、引用開始
「日本国外のレコード会社の場合、廃盤商品をカットアウト盤として流通させる
場合がある。これは市場価値が著しく低下したために廃盤を余儀なくされた商品に対し、
ジャケットや外装に穴を開けたり切り込みを入れたりして(=cut out)、
ディスカウント商品として市場に流すものである。」引用終了。

私も何枚か持っていたが、盤質は特段悪いわけではなかった。
海賊版もあったりして、卸業もしていたらしいから、そのようなルートも持っていたのだろう。
ファンには有り難い店だった。
輸入盤の扱いも多かったから、色々な盤を見ることが出来、買えなくても目の保養になった。

何度か足を向けた中で、トランス・アトランティックのジョン・レンボーンとかステファン・
グロスマンの東芝盤とかなかなか見つからないものがあったりする。
輸入盤では、為替の変動で時折安く仕入れたのか、店頭価格も勉強されていた。
ありがたや、ありがたや。

本当に見たことないレーベルとかもあったし、器楽曲などでも、手に入りにくいものが、
棚にあったり、こんなの入ってるんだと驚いたことが結構あった。ファンにはたぶん
たまらないだろうな。そんな店が当時かなりあったわけでもないので重宝されてたと
思う。正月などは持ち切れないほど抱えてレジに持って行ったファンを見たことがある。
お金持ちは違うと思った。完全過去の話になってしまった。

今はネットをバックにパソコンの中にコレクションを詰めて、街に出るのはプレーヤーに
詰め替えればいいだけ。便利になることがいいことばかりではないが、もうあのような
事は起こりえないのだろうな。思い出の中に置いておこう。レモンイエローのレコード
入れの紙袋。ミュージシャンのイラストが印象的な袋だった。