行きました。この後に及んで、何なのだろうという事は置いておいて。
絶滅危惧種・・・ワシントン条約にも載りそうな業界なのだけれど、
ハカランダの変わりに、マダガスカル・ローズウッドが出てくるように、
2世代3世代目のJAZZ喫茶があるので、なくなることはないかも
しれないが、初代の店はどんどんなくなっている。
それでもまだあるお店の一つ。
沿線に住んでいながらその話題は触れたことはあっても
行ったことなく、行く機会もなかった。
店が閉じる前に一度行ってみるかと突然思った。
この業界もLIVEをいれるとか、酒いれるとか
人を呼ぶ工夫をしている。決して儲かる商売でなく、
たたむ人も多い。移り変わるのは音楽と同じ。
小田急線「向ケ丘遊園」駅。記憶をたどれば
若いころ友人が通っていたS大の授業に偽学生で
入って経済学か何かの授業を友人と大教室で聞いた
ことがあった。駅から歩いて学校まで行った
記憶がある。そいつとも年賀状の
やり取りはいまだにしている。
それと、2002年にギターを買いに来た。
今はその店はなく看護ステーションになっていた。
オーナーの渡辺さんは今どうしているのだろう。
時は移ってしまっている。
その近くに「ガロ」はあった。こんなところに
あったのか。街道沿いのオーバーパスの側道に
なっているところにその店はあった。
1976年からというからある意味筋金入りだ。
建物自体外見は本当にやっているのだろうか?
という感じなのだが、そのドアを引いて開けると、
昭和のJAZZの店が現れる。
今では、マニア向けの店といわれても仕方ない。
メニューはコーヒー・紅茶・コーラ(コカ・コーラ)か
コカ・コーラ提供のカナダドライ・ジンジャエールが
500MLのペットボトルで出てくる(グラスに
氷は入れてくれるがストローはつかない)。
ウイスキー・ジン・ビール(中瓶)、以上。
たぶん昔からメニューは増えてないと思う。
この店は「水」普通にある「おひや」が出ない。
中々だ(笑)。試されてるな・・・。
オーナーは女性だが、カウンターでお皿回してたのは
男性で常連なのかその関係のひとなのかわからないが、
女性オーナーは白髪でたぶんオーバー60なのだろうと
思う。男性は弟さんかな・・・(謎)。
カウンター4席、4人掛けテーブル1つ。
2人掛けテーブル1つ。こじんまりした店。
オーディオは他からの引用だけれど、
ガラードのターンテーブル、カートリッジは
不明。アンプジラのパワーアンプ。
マークレビンソンのプリアンプ、
JBLのスピーカーを使った、3WAYの
ユニット。そこから流れるモダンジャズ。
入店したときは、CDで辻井伸行さんの
ショパンかなんか流れていた。
横浜のDBでもそうだったが、オーナーは
店の始まる前、ウォーミングアップで
ジャンル違いの曲を流している。
DBではヘンデルの「メサイア」だったりする。
開店から1時間満たないが、夕暮れ時から
開店なのでそれを待って入店。
このドアを引くのは(店頭に出ている
表示灯はついているので、やってるのは
確認できた)勇気がいる(笑)。
昭和のJAZZ喫茶がそこにあった。
店舗は賃貸で隣がいないので、今は遅くまで
音だしていても何も言われない。
内装は貸店舗なのでむやみにいじれないのだ
そうだ。確かにこの感じの外装では客の入りは
期待できない。昼はやってるのかないのか確認
できない。店の表示灯が確認のすべてだ。
昔は午前11時から開店していたが、現在は
17~21時土日休み。
カウンターでは店の故事来歴を聴いてるお客が
いて、いまだに学生運動の話が出てくるのは
この店の立地条件とかあるのかもしれないが、
御茶ノ水の様な学生街ではないが、大学の
ある街なので、その自分も何らかの影響が
あったのかもしれない。
トーク・フリーでそれなりの大きな音量で
かけているJAZZ。
1枚目
マイルス・デイヴィスとミルト・ジャクソンの
プレスティッジ盤。軽快なブルースとマイルスの
くぐもっているが、届いているトランペット。
やはり違うのだ。
持ってた新書本を読んでたら、
「日々やるべきことを一生懸命やっているか?」
という一文に出会った。
「否」というしかないが、夜勤明けで考える
様なことでもなかった。
2枚目。
レコードをかける儀式がある。
ジャケットから出して、レコードをターンテーブルに置き
クリーナーで盤面を拭く。ターンテーブルのセンターに
ウエイトを置き、回転数を確かめてから針を下し、
アンプのボリュームをあげる。
エリック・ドルフィーの「ラスト・デイト」。
こんな盤がかかると、昭和のちょっと高揚した
時期のJAZZ喫茶という感じがする。
「一度空中に奏でてしまった音はもう二度と自分の
もとには戻ってこない」 エリック・ドルフィー。
けだし名言。
だけど常連を含めて40~60代ばかり。
若者はこのような店にはこないな。
この様なJAZZは、クラシックと同じ。
共有しにくいだろう。
3枚目。
「お城のエヴァンス」で有名なヴァーヴ盤。
エディー・ゴメスのベース、ジャック・
デジョネットのドラムス。
ラファロのベース技を聴いてしまったら、
ある意味ゴメスは物足りないが、ラファロは
もういないのだ。エヴァンスのピアノを
聴くという事で一つ。ジャケットのレマン湖
のほとりのお城からこのニックネームがついた。
モントルー・ジャズ・フェスのLIVE盤。
お客の一人がフュージョンはないのか?と
リクエストした。疲れないという。逆に
女性オーナーは「疲れる」といい、
このエヴァンスをかけた。
女性オーナーの勝ちだ。
4枚目。
インパルス盤の「黒い聖者と罪ある女」
ブラス・オケが分厚く聞こえる。
ミンガスのオケ振りも素晴らしい。
なかなか骨のある1枚だった。
5枚目
ケニー・ドリュー(p)、ニールス・へニング・
オルステッド・ぺデルセン(b)(略してニールス・
ぺデルセンといわれることもある)。の「DUO」。
スティープル・チェイスというデンマークのレーベルの
アルバム。72年録音。お世話になったレーベルだけど、
「ダーク・ビューティー」でなくこっち来たか。
ピアノと弦バスのDUO。
ドリューって、バップだけでなく、こんなピアノも
弾くんだというある意味目鱗な一枚だった。
おしゃれな今時の和音も使って、オリジナルなのか、
なかなか聞かせる1枚だった。
流石70年代くらいの録音もいいじゃないか。ピアノが繊細で美しい。
ステレオの鳴りもいい感じだった。ぺデルセンのベースは
言うことなく、クラシックの基礎もあるのではないかという
くらい正確な音程と技量を持っている。リードベースも
受け持てる。現在、2人とも故人。
6枚目。
「コンチェルト」(CTI)1975。ジム・ホールのギターが聴ける。
CTIはドン・セベスキーの見立てで、フュージョンまでは
行かないが、POP路線を行くものとして見られていた。
片面1曲ロドリーゴのアランフェス協奏曲の第二楽章を
アレンジして演奏している。ギターはジムの多重録音だと
思った。リードとサイド、オブリガートもあるか、
3本くらい重ねているようにも思う。
ダキストのギターで1本はフルアコのアンプラグドで
混ざっている。ステレオの再現性もまずまずだと思う。
アランフェスのアレンジ1番はマイルスの「スケッチ・
オブ・スペイン」のそれ、2番がホールのもの。
3番は・・・。なしかな。ここの哀愁はジムよりも、
サックスのポール・デスモンドとトランペットの
チェット・ベイカーのものによる。ぶよぶよのベース
ロン・カーターは思ったより無色。
ローランド・ハナのピアノもコード・ワーク巧みに
リードはしていくが、主役はジムなのだ。
変な色つけはしていない。
私はCDになってから手に入れて、かなりこれだけ聴いた。
後のナンバーはほとんど飛ばしていた。今思えば
もったいない話だけれども・・・。
ジャケットの石像もなにか、JAZZにしては不似合いなものだけど、
アランフェスにちなむものかどうか、アジア圏のものなのか南米
もしくはアフリカ?。南米のアステカ文明の遺跡?という人も
いるが、もっと原始的な彫り物の様な気もする。未知な話だ。
https://www.youtube.com/watch?v=iD6k2E61ABY
ここで、飲み干したコーヒーに代わりコーラを
注文したが「ない」といわれ、ジンジャー・エールを
頼んだ。500ml500円は高いか。飲みではある(笑)。
場所代だね。
7枚目。
「ヘレン・メリル・ウイズ・クリフォード・ブラウン」(マーキュリー)
ニューヨークのため息ヘレン・メリル。オーディオから流れるVoは
ため息的音感も出ていて、良く表現されている。
楽器が良く聞こえるシステムはVoがいいとは限らなかったりする。
チューニングも出来てるのかもしれない。
クリフォード・ブラウンのトランペットは言うまでもなく、素晴らしい
演奏をしているが、メリルの邪魔には少しもなっていない。名盤だね。
8枚目
「ジョン・コルトレーン(ts)&ジョニー・ハートマン(Vo)」(インパルス)。
これも名盤の1枚。ハートマンのビロードのような歌声をどう、表現
するのか。コルトレーンもハートマンも太いけど、ある意味上品に
鳴っていた。ハートマンのVoは琴線に触れますな。
さて、時間も押してきた。21時閉店ならば、たぶん今日の最後の1枚に
なるだろうアルバムは・・・。
9枚目。
「ブルースエット」(サヴォイ)
トロンボーンのカーティス・フラーが録音した名盤。そのなかから、
「ファイブスポット・アフター・ダーク」が昨日から頭の中で
テーマの部分がヘビロテしている(笑)。
https://www.youtube.com/watch?v=s0i2S31wQo8
3時間くらいドリンク2杯で粘ったわけだけれど、JAZZ喫茶的名盤は
1枚もかからず、コレクション1巡目のマスト・アイテムばかり聴いた。
9枚だが、レコードの場合23分が最大収録時間の様なので、
基本片面再生しかしないから、3時間27分。みっちり入ってる
わけないからかけ替えの時間もいれて3時間程度はいたことにはなる。
なかなかこのような店もないのではないかと思うが、ひねりのない部分
クラシックだけれどストレートでいいと思った。
この様な隠れ名店はHPもSNSもやってないが、ひっそりと常連中心に
枯れていくのも華の宿命かもしれない。次回訪れるかはわからないけど
「ガロ」という当時の漫画雑誌からつけられたらしいその店名は
覚えておこう。
絶滅危惧種・・・ワシントン条約にも載りそうな業界なのだけれど、
ハカランダの変わりに、マダガスカル・ローズウッドが出てくるように、
2世代3世代目のJAZZ喫茶があるので、なくなることはないかも
しれないが、初代の店はどんどんなくなっている。
それでもまだあるお店の一つ。
沿線に住んでいながらその話題は触れたことはあっても
行ったことなく、行く機会もなかった。
店が閉じる前に一度行ってみるかと突然思った。
この業界もLIVEをいれるとか、酒いれるとか
人を呼ぶ工夫をしている。決して儲かる商売でなく、
たたむ人も多い。移り変わるのは音楽と同じ。
小田急線「向ケ丘遊園」駅。記憶をたどれば
若いころ友人が通っていたS大の授業に偽学生で
入って経済学か何かの授業を友人と大教室で聞いた
ことがあった。駅から歩いて学校まで行った
記憶がある。そいつとも年賀状の
やり取りはいまだにしている。
それと、2002年にギターを買いに来た。
今はその店はなく看護ステーションになっていた。
オーナーの渡辺さんは今どうしているのだろう。
時は移ってしまっている。
その近くに「ガロ」はあった。こんなところに
あったのか。街道沿いのオーバーパスの側道に
なっているところにその店はあった。
1976年からというからある意味筋金入りだ。
建物自体外見は本当にやっているのだろうか?
という感じなのだが、そのドアを引いて開けると、
昭和のJAZZの店が現れる。
今では、マニア向けの店といわれても仕方ない。
メニューはコーヒー・紅茶・コーラ(コカ・コーラ)か
コカ・コーラ提供のカナダドライ・ジンジャエールが
500MLのペットボトルで出てくる(グラスに
氷は入れてくれるがストローはつかない)。
ウイスキー・ジン・ビール(中瓶)、以上。
たぶん昔からメニューは増えてないと思う。
この店は「水」普通にある「おひや」が出ない。
中々だ(笑)。試されてるな・・・。
オーナーは女性だが、カウンターでお皿回してたのは
男性で常連なのかその関係のひとなのかわからないが、
女性オーナーは白髪でたぶんオーバー60なのだろうと
思う。男性は弟さんかな・・・(謎)。
カウンター4席、4人掛けテーブル1つ。
2人掛けテーブル1つ。こじんまりした店。
オーディオは他からの引用だけれど、
ガラードのターンテーブル、カートリッジは
不明。アンプジラのパワーアンプ。
マークレビンソンのプリアンプ、
JBLのスピーカーを使った、3WAYの
ユニット。そこから流れるモダンジャズ。
入店したときは、CDで辻井伸行さんの
ショパンかなんか流れていた。
横浜のDBでもそうだったが、オーナーは
店の始まる前、ウォーミングアップで
ジャンル違いの曲を流している。
DBではヘンデルの「メサイア」だったりする。
開店から1時間満たないが、夕暮れ時から
開店なのでそれを待って入店。
このドアを引くのは(店頭に出ている
表示灯はついているので、やってるのは
確認できた)勇気がいる(笑)。
昭和のJAZZ喫茶がそこにあった。
店舗は賃貸で隣がいないので、今は遅くまで
音だしていても何も言われない。
内装は貸店舗なのでむやみにいじれないのだ
そうだ。確かにこの感じの外装では客の入りは
期待できない。昼はやってるのかないのか確認
できない。店の表示灯が確認のすべてだ。
昔は午前11時から開店していたが、現在は
17~21時土日休み。
カウンターでは店の故事来歴を聴いてるお客が
いて、いまだに学生運動の話が出てくるのは
この店の立地条件とかあるのかもしれないが、
御茶ノ水の様な学生街ではないが、大学の
ある街なので、その自分も何らかの影響が
あったのかもしれない。
トーク・フリーでそれなりの大きな音量で
かけているJAZZ。
1枚目
マイルス・デイヴィスとミルト・ジャクソンの
プレスティッジ盤。軽快なブルースとマイルスの
くぐもっているが、届いているトランペット。
やはり違うのだ。
持ってた新書本を読んでたら、
「日々やるべきことを一生懸命やっているか?」
という一文に出会った。
「否」というしかないが、夜勤明けで考える
様なことでもなかった。
2枚目。
レコードをかける儀式がある。
ジャケットから出して、レコードをターンテーブルに置き
クリーナーで盤面を拭く。ターンテーブルのセンターに
ウエイトを置き、回転数を確かめてから針を下し、
アンプのボリュームをあげる。
エリック・ドルフィーの「ラスト・デイト」。
こんな盤がかかると、昭和のちょっと高揚した
時期のJAZZ喫茶という感じがする。
「一度空中に奏でてしまった音はもう二度と自分の
もとには戻ってこない」 エリック・ドルフィー。
けだし名言。
だけど常連を含めて40~60代ばかり。
若者はこのような店にはこないな。
この様なJAZZは、クラシックと同じ。
共有しにくいだろう。
3枚目。
「お城のエヴァンス」で有名なヴァーヴ盤。
エディー・ゴメスのベース、ジャック・
デジョネットのドラムス。
ラファロのベース技を聴いてしまったら、
ある意味ゴメスは物足りないが、ラファロは
もういないのだ。エヴァンスのピアノを
聴くという事で一つ。ジャケットのレマン湖
のほとりのお城からこのニックネームがついた。
モントルー・ジャズ・フェスのLIVE盤。
お客の一人がフュージョンはないのか?と
リクエストした。疲れないという。逆に
女性オーナーは「疲れる」といい、
このエヴァンスをかけた。
女性オーナーの勝ちだ。
4枚目。
インパルス盤の「黒い聖者と罪ある女」
ブラス・オケが分厚く聞こえる。
ミンガスのオケ振りも素晴らしい。
なかなか骨のある1枚だった。
5枚目
ケニー・ドリュー(p)、ニールス・へニング・
オルステッド・ぺデルセン(b)(略してニールス・
ぺデルセンといわれることもある)。の「DUO」。
スティープル・チェイスというデンマークのレーベルの
アルバム。72年録音。お世話になったレーベルだけど、
「ダーク・ビューティー」でなくこっち来たか。
ピアノと弦バスのDUO。
ドリューって、バップだけでなく、こんなピアノも
弾くんだというある意味目鱗な一枚だった。
おしゃれな今時の和音も使って、オリジナルなのか、
なかなか聞かせる1枚だった。
流石70年代くらいの録音もいいじゃないか。ピアノが繊細で美しい。
ステレオの鳴りもいい感じだった。ぺデルセンのベースは
言うことなく、クラシックの基礎もあるのではないかという
くらい正確な音程と技量を持っている。リードベースも
受け持てる。現在、2人とも故人。
6枚目。
「コンチェルト」(CTI)1975。ジム・ホールのギターが聴ける。
CTIはドン・セベスキーの見立てで、フュージョンまでは
行かないが、POP路線を行くものとして見られていた。
片面1曲ロドリーゴのアランフェス協奏曲の第二楽章を
アレンジして演奏している。ギターはジムの多重録音だと
思った。リードとサイド、オブリガートもあるか、
3本くらい重ねているようにも思う。
ダキストのギターで1本はフルアコのアンプラグドで
混ざっている。ステレオの再現性もまずまずだと思う。
アランフェスのアレンジ1番はマイルスの「スケッチ・
オブ・スペイン」のそれ、2番がホールのもの。
3番は・・・。なしかな。ここの哀愁はジムよりも、
サックスのポール・デスモンドとトランペットの
チェット・ベイカーのものによる。ぶよぶよのベース
ロン・カーターは思ったより無色。
ローランド・ハナのピアノもコード・ワーク巧みに
リードはしていくが、主役はジムなのだ。
変な色つけはしていない。
私はCDになってから手に入れて、かなりこれだけ聴いた。
後のナンバーはほとんど飛ばしていた。今思えば
もったいない話だけれども・・・。
ジャケットの石像もなにか、JAZZにしては不似合いなものだけど、
アランフェスにちなむものかどうか、アジア圏のものなのか南米
もしくはアフリカ?。南米のアステカ文明の遺跡?という人も
いるが、もっと原始的な彫り物の様な気もする。未知な話だ。
https://www.youtube.com/watch?v=iD6k2E61ABY
ここで、飲み干したコーヒーに代わりコーラを
注文したが「ない」といわれ、ジンジャー・エールを
頼んだ。500ml500円は高いか。飲みではある(笑)。
場所代だね。
7枚目。
「ヘレン・メリル・ウイズ・クリフォード・ブラウン」(マーキュリー)
ニューヨークのため息ヘレン・メリル。オーディオから流れるVoは
ため息的音感も出ていて、良く表現されている。
楽器が良く聞こえるシステムはVoがいいとは限らなかったりする。
チューニングも出来てるのかもしれない。
クリフォード・ブラウンのトランペットは言うまでもなく、素晴らしい
演奏をしているが、メリルの邪魔には少しもなっていない。名盤だね。
8枚目
「ジョン・コルトレーン(ts)&ジョニー・ハートマン(Vo)」(インパルス)。
これも名盤の1枚。ハートマンのビロードのような歌声をどう、表現
するのか。コルトレーンもハートマンも太いけど、ある意味上品に
鳴っていた。ハートマンのVoは琴線に触れますな。
さて、時間も押してきた。21時閉店ならば、たぶん今日の最後の1枚に
なるだろうアルバムは・・・。
9枚目。
「ブルースエット」(サヴォイ)
トロンボーンのカーティス・フラーが録音した名盤。そのなかから、
「ファイブスポット・アフター・ダーク」が昨日から頭の中で
テーマの部分がヘビロテしている(笑)。
https://www.youtube.com/watch?v=s0i2S31wQo8
3時間くらいドリンク2杯で粘ったわけだけれど、JAZZ喫茶的名盤は
1枚もかからず、コレクション1巡目のマスト・アイテムばかり聴いた。
9枚だが、レコードの場合23分が最大収録時間の様なので、
基本片面再生しかしないから、3時間27分。みっちり入ってる
わけないからかけ替えの時間もいれて3時間程度はいたことにはなる。
なかなかこのような店もないのではないかと思うが、ひねりのない部分
クラシックだけれどストレートでいいと思った。
この様な隠れ名店はHPもSNSもやってないが、ひっそりと常連中心に
枯れていくのも華の宿命かもしれない。次回訪れるかはわからないけど
「ガロ」という当時の漫画雑誌からつけられたらしいその店名は
覚えておこう。