MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

Tal FarlowのGIBSON

2018-07-31 10:44:40 | 音楽夜話(ジャズ)
タル・ファーロ―(g)50年代に活躍しその後
一時引退の様な形から、再デビュー90年代まで
演奏活動し逝去。

50年代のVerve音源にいいものがある。
「TAL」というアルバムに、彼と一緒に
写っているギターがある。相棒である。

JAZZギタリストといえば当時はGIBSONを使う事が
多かった様だ。
ES-175に始まり、スーパー400、バードランドとか
後はミュージシャンのシグネチュアになったりする。

しかしながらタルはその傾向に行かず、デビュー時は
ES250というモデルを使っており、そののちES-350を
GIBSON社から送られたりする。若い頃はそれらのモデルを
駆使してJAZZしていたわけだ。後年は彼のシグネチュアもでて
主にそれを使っていた。
人に楽器遍歴あり。タルはGIBSONモデルを多用して音楽を
作っていた。
ポキポキしたシングルノートは魅力的だしセンスがある。過小評価された
感もあるが、魅力的なギタリストのひとりである。

タル・ファーローのGIBSON
https://vintageguitarmasters.com/tal-farlow-gibson-guitars/

引用開始Soon Tal Farlow's recordings with Red Norvo and Charles Mingus
caught Gibson's attention. In 1950, Gibson sent Tal Farlow a
brand-new ES-350 jazz guitar,引用終了。
レッドノーヴォ(Vib)、チャーリー・ミンガス (b)にタルのギターが入る
トリオで録音した1枚「MOVE」がGIBSON社の目に留まり、タルに新しいESー350を
送ったという記事がある。

買ったのではなく、プレゼントされて、それをPUをチャーリークリスチャン
と同じPUにしたりして改造して使っている。

 

中野区 ロンパーチッチ

2018-07-31 00:27:18 | 音楽が流れる喫茶&BAR
今日でかけるのはJAZZ喫茶の新機軸、中野区にある
ロンパーチッチという店。以前日記にノマド族が店のWIFIを
使って長居したりヘッドフォンやイヤホン片手に
店内にたむろす客がいるという店だった。

目充てはJBLの「C-38バロン」、アンプは
フィッシャーの真空管アンプ。(現在アンプは別モデル)
民生用のD-130フル・レンジユニットと075の
ツィーターの2ウェイ。ニックネームがついてる所から、
当時のアメリカの(民生用として)高級モデルである
こともわかる。OLD JBL サウンドを聴いてみたいとも思った。

このモデルは1956年生。コーン紙を張り替えて
いるかどうかわからないが、民生用のJBLは真空管
アンプとの相性もまずまずで、独特な音を醸し出している。
欲を言ったらきりないが、ピアノのタッチとかシンバルの
音とか、バスドラムの瞬発力とか。弦バスの低音感とか、
今のマルチシステムにはたぶんかなわないけど、それはそれ、
この店の音はそういう音なのだ。鑑賞店でないので、
それは致し方ない。居心地の良い店。であることはたしか。
ちょっと大きめな音でJAZZを流しています。とある。
食事と空間と音楽。ある意味音楽もメニューのうちだけど、
それがすべてではない。

居心地のいい空間だったが、NOWPLAYINGのアルバム
ジャケットをカウンターに出すのだが、ちょうど見えない位置
にある席にいたため、今日はアルバムタイトルや演奏者は
よくわからない。
入店したときは、ケニー・オニール(p)3のアルバムが
かかっていた。LIVEでよくあるタイプのアルバムだった。
2枚目は /ストールン・モーメンツが1曲目に流れた。ビッグバンド
編成のアルバムだった。3枚目トロンボーン4でスティービー・
ワンダーのユア・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ。から
始まったアルバム。4枚目はガーシュインのラプソディー。・イン・
ブルー。クラシックのオーケストラとピアノのVer。JAZZ喫茶
では、あまりかからない選曲かも。5枚目はレイ・ブライアント風な
ピアノソロ。5枚目ギターカルテットのアルバムだった。

相対的に聴きやすいアルバムが続いた。フリージャズとかドカドカ
うるさい系のものはかからなかった。56年生まれのスピーカーが
奏でる音楽は、スムースジャズとは言わないまでも、かなり
店なりに吟味されてるのではないか。大きい音であっても聴き疲れしない
音。真空管のマイルドさと相まって、まとまりとしてはいいシステム
になっているのではないか。音楽以外は落ち着いた空間を演出し、
美味しい食事・飲み物。角のとれたシステムから流れるJAZZ。
JAZZ喫茶の新機軸。このような、カフェタイプのJAZZ喫茶が今後
ある意味生き残る可能性はあるか・・・どうか。
でも、居心地は良かった。癖になる店だ。遠いから通い詰めることは
ないだろうけど。
この店はHPにレコード・リストを作っている。
今日はアルバムジャケットが見られないので、
人を語る「本棚」を見た。
ジャック・ケルアック/村上春樹/レイモンド・チャンドラー/
萩尾望都/吉田秋生/菅原昭二/坂の上のアポロンなどコミックも
少しあった。オーナーは30代らしいが、らしからぬ本棚かな。
坂の上のアポロンは邦画チックでいまいちツボでない。
出来ればブルージャイアントの方もおいてほしい(笑)。

ピーターバラカンの240枚のアルバム紹介の本のなかで、
ライクーダーの「紫の峡谷」を聴いてギターをだんだん
弾かなくなったという話があった。イギリスでは21歳に
プレゼントをもらう習慣というのがあって、その時に親から
マーチンの20万以上のものをプレゼントされたそうだ。
そのギターをだんだん弾かなくなったという話。
ライは罪な人になってしまったわけだけれど、ピーター
バラカンの音楽的引きだしはギタリストにならなくて
よかったレベルのすごいものだと思う。そんな本も
おいてあったりする。
オーナーはJAZZだけでなくもしかするとROCKも聴いてた人
なのかもしれない。

JBLが聴ける店。
http://jbl.harman-japan.co.jp/soundofjbl/

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