MOBU'S MUSIC MAZE

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ルトスワフスキ 管弦楽のための協奏曲

2019-10-11 18:22:36 | 音楽夜話(クラシック)
ルトスワフスキ 管弦楽のための協奏曲

これにはバルトークとルトスワフスキがあるものの、
後者を聴いたのは初めてだった。20世紀の作品。

近代の管弦楽の粋を集めたような曲で、塊のような音型と
推進力を持つ、訴求力のある曲だった。

第1楽章:イントラーダ. Allegro maestoso
第2楽章:夜の奇想曲とアリオーゾ Capriccio notturno e arioso. Vivace
第3楽章:パッサカリア、トッカータとコラールPassacaglia, toccata e corale. Andante con moto

これを小澤さん30代でシカゴ交響楽団と録音。
アメリカのオケの剛腕さも手伝って、迫力の1曲。
複雑に聞こえるリズムもそうある様に聞こえる。
30分近くの曲も集中して聞かせる。重量級の1品。

いやぁ、まだまだ世の中には知らない曲が多すぎるなぁ~(笑)。



青山ロブロイ物語

2019-10-11 15:49:54 | 音楽夜話(ジャズ)
青山ロブロイ物語(遠藤 瓔子 世界文化社 1987)


阿部譲二氏逝去 82歳。合掌。

波乱万丈の生涯の何年か、元妻に任せた店の物語。
彼は音楽に対してのかかわりはそれほどなかった
ようだけれど、元妻瓔子さんのエッセイは当時を
映していた。

当時の、ロブロイに集まるジャズ・ミュージシャン達の
様子も含めて、書かれていた。アナザ・サイド・オブみたいな
感じだった。

矢野顕子さんの登場も印象的に書かれていたし、当時の
彼女はそんなんだったというのが、後年の彼女に結び
ついたりして興味深かった。

本書は絶版扱い。地元の図書館にあった。続編と2冊出ていた。
阿部氏の塀のこちら側に戻られてからは、作家活動などで、
アイデンティティーを保った。
ロブロイの最後は、本当にあっけなく、こんな結末もあったのか
と思うほどだった。日本のジャズ・ミューっジシャンの一部を
垣間見た。

デンマーク放送交響楽団 アンドラーシュ・シフ(指揮・p)

2019-10-11 07:24:34 | 音楽夜話(クラシック)
デンマーク放送交響楽団
ピアノと指揮: Andras Schiff

Johannes Brahms: Symphonie Nr. 3 F-Dur;
Bela Bartok: "Tanz-Suite";
Ludwig van Beethoven: Klavierkonzert Nr. 5 Es-Dur

Aufnahme vom 17. Januar 2019 im Konzerthaus, Kopenhagen

バイエルン放送協会のネットラジオで聴取。
アンドラ―シュ・シフはピアニストの活動が主なのだろうが、
最近は指揮活動も行っているようで、今回のブラームスや、
シューマンなどのシンフォニーも振っているという。

プログラムもなかなか凝っているというか、普段、組み合わせ的には
珍しい順番な気がした。これは、シフ氏がピアニストであり、
ブラームスの3番は盛り上がって終わる曲ではないし、バルトークも
終曲に持っていけるものでなく、ピアノ協奏曲は、ご本人指揮振りなのと、
最後、盛り上がれる曲でしめられるということもある。
そんな選曲構成でなっている。

ブラームスの3番はどちらかと言うと渋い曲で、人生の秋から冬という感じが
する。その風情が良く出ていたような感じのする演奏だった。
なにか温かみが伝わるものだった。強く演奏してもうるさくならない。
ピアニストの彼がオーケストラをピアノに見立てて演奏しているような
イメージがある。それはそれで意味のある事なのかもしれないし、
聴いていて違和感がない。

続いてのバルトークは20世紀の作品で、なかなか骨のある曲だった。
聴いたことないものだったが、故キース・エマーソンが聴いたら
アレンジしそうな旋律が出てきた。ブラームスとは違った意味で、
シフ氏は色々勉強しているのではないかと思った。

ベートーヴェンの5番の協奏曲は、良く指揮振りしているという。
かっちりと弾いているが、堅苦しさはなく、さらさらと流れているものの
音楽の持つ力が伝わってくる。彼のピアノ演奏と同じように伝わってくる。
面白い演奏だった。