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マテウシュ・コワルスキー(ギター)マルティナ・パストゥシュカ(ヴァイオリン、指揮)ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団

2023-08-27 11:56:30 | 音楽夜話(クラシック)
XIX国際音楽祭「ショパンとそのヨーロッパ」




ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
交響曲第25番 ト短調 KV 183
フレデリック・ショパン (ギター編曲版)
ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21 (編・イェジー・ケーニッヒ)
ソリストアンコール タレガ:アルハンブラ宮殿の想い出


マテウシュ・コワルスキー(ギター)
マルティナ・パストゥシュカ(ヴァイオリン、指揮)
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団


ワルシャワ コンサートホール


コンサート・アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=REIaxpFtkaU




「 概要 1773年 10月5日 、モーツァルトが17歳の時に ザルツブルク で
完成されたこの曲は、同じく ト短調 で作曲された 第40番ト短調 K. 550 に
対して、 小ト短調 ともよばれる」(Wiki)
「特筆すべき点として、この時代にしては珍しくホルンを4本用いている
(ハイドンの39番も同様である)。
これはホルンの本数を増やして響きを豊かにするだけでなく、
当時は自然管の楽器しかなかったため、また特に短調の場合は自然管で
出せる音が限られてしまうため、G管とB♭管(アルト)の両方を使うことで
それを補おうとしたものである。これによって第1、3、4楽章では不完全
ながらもホルンが主題を奏でることが出来るようになっている。(Wiki)
ここでは4本のホルンで、スタンドに別の管が用意されている。
珍しい編成だけれど、フォルテ・ピアノがオケと一緒に演奏している。
楽器自体は、モーツァルトの時代には存在しており、チェンバロとは
響きも違う。そういう意味では珍しい形態の演奏で内容も良かった。




ピアノ協奏曲のギター編曲版は初めて聴いた。違う楽器でオリジナルの
協奏曲の編曲版を聴くことは時折ある。ベートーヴェンのVn協のピアノ版
とか。


雑音の無いクリアな音。確実なテクニック。1995年生まれの28歳。
使用弦はアウグスチン。弦を移動するときのこする音がない。
昭和の頃からノイズを出さないギタリストはいたけれど、当り前のように
出さなくなった。出なくなったかもしれないが、どうしてそうなって
いったかはなかなかわからない。流行なのかも・・・。そんなわけないか。
ノイズが出にくい弦というのもあるそうだ。あとは演奏者の技術らしい。

ギターの場合、音量が小さい、弾いたそばから音が減衰する。
オーケストラの楽器に音を消されてしまう。など、いいことがない。
ショパンの場合サロンで演奏するならいいのかもしれないけれど、
コンサートホールだと、負けてしまわないか。マイクは立っているが、
これは収録用で、まさかPA用に立てているわけでもないだろう。
ボディーにマイクもたっているが、PA用とも思えない。
会場でどのように聞こえているか不明なところがある。


オケがへ短調で演奏しているので、ソリストのギターは1フレットに
カポタスト(演奏補助器具のひとつで、カポタストを付けた位置を
ナット位置(0フレット目)とみなして演奏することで、一般的な
チューニングでは演奏が比較的困難な楽曲を、楽に演奏するために
用いられることが多いWiki)。つけないで演奏すると、多分、
弾けないのではないかという調性なので、オケと調性を合わせる
意味もあって、1フレットにつけ、編曲はホ短調で演奏できるように
編曲されていると思われる。そうすると(と言っても編曲も難しい
だろうけれど)、演奏も楽になる。その意味でほかの楽器で演奏する
場合のリスクもあるので、意外にできるものとそうでないものが
あるかもしれない。チャレンジだろうな。
やはり普段ピアノで聴いているので、ある種のダイナミックスとか
得られないのだけれど、ギターにはその良さもあり、それを見つけながら
聴くのもまた聴き手のチャレンジかもしれない。

6弦ジャーナル
https://sixstringjournal.com/2020/06/01/artist-profile-and-interview-mateusz-kowalski/



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