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「運命」3題その2 東京フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)  出口大地(指揮)

2024-01-17 09:09:46 | 音楽夜話(クラシック)
「運命」3題その2
ブラヴォー・オーケストラ 2024年1月14日 NHK-FM
東京フィルハーモニー交響楽団第97回 休日の午後のコンサート
ベートーベンの「運命」・その奥深い魅力
初回放送日: 2024年1月14日


柴辻純子


交響曲第5番ハ短調作品67


東京フィルハーモニー交響楽団(管弦楽) 出口大地(指揮)ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
作曲: ベートーベン


(32分57秒)


〜2023年6月11日 東京オペラシティ・コンサートホール〜


「運命は斯く扉をたたく・・・。」このいわれも近年では信憑性が低く、
海外では交響曲第5番と記される。
4つの音の動機は各楽章くまなく行きわたり、執拗なくらい繰り返され、
4つの音の織物の様な模様を描いて短調から長調へ完結していく。


3本のトロンボーン、ピッコロ、コントラファゴットが採用され、
響きが補強され音域が広がった。第9終楽章と5番のみという
使い方だったという。
テンポは速目で、一つかみで4音を振るという振り方かもしれない。
緊張感があり、演奏者は大変かもしれないが新鮮さはある。
フィッシャーと違い、直球勝負みたいに潔いスピードと
表現を使って曲が進んでいく。
2楽章。起承転結の「承」長調で歌っていく。良く作りこんでいるよなぁ
とおもうことがある。指揮者よってはそのあたりを深堀する人もいる。
長年聴いているけれど、この曲の面白味は色褪せない。


3楽章。短調に戻って「転」4つの音の動機が顔を出す。スケルツォも
滑らかに。終楽章は最後の1音も貯めて吐き出す。
堂々とした指揮大きな作りで5番は披露された。終演後も大きなブラボーが出た。
聴いていてある意味解決された終楽章にストレスが昇華されるような気分が
味わえる。



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