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9月1日 韓国KBS793回定期演奏会 ハイドン・チェロ協1番 ブルックナー7番

2023-09-03 10:03:41 | 音楽夜話(クラシック)
韓国KBS793回定期演奏会 ハイドン・チェロ協1番 ブルックナー7番


ハイドン チェロ協奏曲第1番ハ長調
ソリスト・アンコール バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007よりⅣサラバンド


ブルックナー 交響曲第7番


ハン・ジェミン(Cello)
チョン・ミュンフン指揮
KBS交響楽団
2023年9月1日 ソウル藝術の殿堂から生中継




2006年韓国生まれの17歳。コンクール優勝歴もあり、チョン・ミュンファに師事。
(チョン・ミュンフンの姉)。その関わりでの出演か。でも
10代でこのチェロ演奏は大したものだと思う。これからが
楽しみだ。


ハイドンは個人的には2番の方が好みだったりするけれど、
今日は1番。溌溂として良く歌うチェロが聴けた。アンコールの
サラバンドもチェロが深く歌っているようでよかった。


後半のブルックナー7番。マーラーの交響曲はアルバム化されて
いるけれど、ブルックナーはまだないと思う。去年は6番を振っていた。
現状は7番にシフトしており、日本では東京フィルハーモ二ーと演奏
している。この7番の演奏はレガートに旋律を歌わせることがメインで、
管も鳴らしているのだけれどうるさくなく、アンサンブルもしっかりしている。


残響も綺麗。日本でいうN響みたいな放送局持ちのオーケストラだけれど、
多分韓国でも1-2を争うオケなのではないかと思う。
聴いていて演奏レベルの高さを思う。ミュンフン氏は2022年に、KBS交響楽団
初の桂冠指揮者に就任している。90年代に1年だけ首席指揮者を経験しているだけで
この団体とは距離があった様だけれど、これを機に、関係を深め進めていく感じも
見られる。
ミュンフン氏はワールド・ワイドに展開しているので、常任とは違うのかも
しれないけれど、本国での活動も期待されている様だ。


ミュンフン氏は、ベートーヴェン・ブラームス等を通して聴くことがあった。
何か相性がいいのか、すっと音楽に入れて聴き通せる事が多い。日本のオーケストラ
でのブラームス・チクルスも良かったし、まだまだ、活動を続けてほしい指揮者の
一人。メリハリのついた美しい7番を聴いた。満足。会場の聴衆も終演後は
盛り上って、マエストロと楽団を称えていた。桂冠指揮者の重みは、このような
ところにもあるのかもしれない。



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