もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

麗蘭のLIVE

2004-12-12 23:56:09 | 音楽
昨日は楽しかった~。

並ぼうと思って会場30分前についたら、まだリハの音が。
あれ~遅れてる?
でも、漏れ聞こえるリハの音って得した気分になるのでいっかー。
と、思うも45分も開場が遅れるとは・・・。


15分遅れで始まったLIVEはカッコ良く、楽しい3時間だった。
そう、3時間もあるのさ、麗蘭のLIVEは。

チャポは白いシャツの中にエリを破ったTシャツ、おっさんズボン。
いつもと同じ。
蘭丸は白地に黒の花柄のシャツにデニムにサングラス。
帽子は無し。
13年ぶりのニューアルバムを曲順通りに披露してゆく。

パーカッションからドラムに変わった麗蘭は、ブルースっぽさよりロックっぽさが増えている。
一曲目から座りながら揺れていたが、
蘭丸の「天の川サーフ」で立ち上がって、踊りだした。
そこからはずーっと踊り続けていた。


蘭丸のギターは激しく、魂をこめてかき鳴らされて
私の心に突き刺さった。
その時にふいに浮かんだ考えは
”チャボは伝統芸能”ってこと。
型が決まっている。
歌もスタイルもギターも喋りも、特に歌詞。
そしてそれはマニアックだ。
それを限りなくポップに近づけて繋ぎとめているのが蘭丸のギターなんだと。
それが無いと友部正人やあがた森魚になってしまう。
とても好きな人だけが聞けば成立する世界。
私は友部さんもあがたさんも好きだし、LIVEにも行く。
でも、あそこは深くて狭い世界だ。
蘭丸は麗蘭をもっと沢山の人に聴いてもらいたいんだと思う。
だから、チャボの世界を壊さない、ギリギリで、
マニアじゃない人にも麗蘭を楽しめるようにしているんだと思う。

なんでそんなこと思いついたんだろう?


私はLIVEの最中、にこにこしていた。
歌いながら踊り、笑っているのだ。
だって楽しいんだもん。
幸せなんだもん。
すごくないか?

私は好きなアーティストが多いから
カッコいいLIVEもいっぱい見たよ。
楽しいLIVEも
豪勢なLIVEも
踊れるLIVEも
いいもん見せていただきました!
って気持ちになるLIVEも。
でも、ずーっとにこにこしちゃうLIVEは沢山は無い。
それが3時間続くんだよ。

トトロに会った五月の気分だ。
「夢みたいだけど夢じゃない」


もうアンコールの時は蘭丸もパワー切れに見えた。
それだけ全力で弾いてくれたんだ。
でもこっちも全力で受け取ったから、ヘロヘロでした。

謎なのは一番年長のチャボが余裕あり気だったことだな。
1950年生まれだっていうのにさ。
お肌のつやといい、彼はばけもんです。

そうしてあたしはにこにこしながら、
麗蘭のくれた幸せを大事にポケットにいれて凍る夜道を帰ったのだ。


帰りに地下鉄の中で隣に座った二人組のお嬢さんが、
同じく麗蘭帰りらしい会話。
どうやらチャボの年齢を推理してるらしい。
「ビートルズ来日の時高校生ってことは?」なんて。
思わず口をはさむ。
「チャボのことですか」
そして会話してゆくと、麗蘭のLIVEは始めてとのこと。
去年のRSRで見て、気になって来たそうだ。
おおっ!すばらしい。
フェスの真髄。
CDも開場で買ってきて、2枚とも持っている。
「今年の最高のLIVEでした」
「すごく良かった。来て良かった」
と言ってくれるので、うれしくなって語りまくる。
彼女たちもにこにこしながら見ていたそうだ。
これが麗蘭パワーだ。
蘭丸の魔法のギターあってこその。

そして
「また麗蘭が来たら見てね」
など語りすぎ
「宣教師みたいですね」
と言われた。
ザビエルですかい、わたしゃ。

とにかく、楽しい、カッコいい、幸せな時間をありがとう、麗蘭!
コメント
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