2009/1/6
今年1本目。
『なんとなく面白そう』ぐらいで観に行ったら
いい映画でしたよ。
時折「月とキャベツ」を思い出したので、
好きな要素が何か似ているんだろうな。
自殺をしに田舎にやってきた千鶴は、
様子を怪しんだタクシー運転手の機転で
山奥の民宿”田村”に泊まることになる。
若い主人が一人でやっている”田村”は、商売っ気が全くないが、
死のうと決めている千鶴には関係が無かった。
計画通りに沢山薬を飲んで、
恋人に別れのメールを送った千鶴だったが、
1日半眠り続けただけでお腹を空かせて目覚めてしまう。
死に損ねた千鶴に結構ブラックな言葉を投げかける田村。
両親が共に交通事故で死んでしまい、民宿を継いだと話すが、
畑仕事をし、そばをうち、鶏を飼い、魚もみずから釣り上げる生活を送り、
命を奪うことにこだわりを持っている。
そんな田村に薄くつきまとう死の匂い。
田村の作るごはんがとてもおいしそう。
ガス釜におひつ。
懐かしさを感じる食器。
千鶴がものすごい勢いでおいしそうに食べるのも納得、というか
食べるシーンがとても多い。
あと、劇中のセリフにもあるけれど、
よくゲロってます。笑えます。
”田村”にある茶箪笥、座卓、小さい引き出しなどの家具も、
古道具好きにはポイント高し。
千鶴が散歩で通りかかる度に、割れたガラス戸の桟に小石を並べるところは、
私もやるわ、あれ。と思いながら見てた。
何気なく人生を考えさせるセリフも染みるし、
笑えるシーンも多くて、
千鶴は自殺を考えていたことを忘れたのかな
そう思った頃の眼鏡橋の場面。
あれ、ドキッとする。
千鶴の中に残っていた死の願望が、
田村の持っていた死の匂いとリンクしてしまったのだろう。
でも、
千鶴を抱きとめたのは田村だった。
あの時、田村の中の死の匂いも消し飛んだ。
多分、
失ったものを考え続ける日々も。
二人は恋に落ちました。
なんて安易なラストじゃないのも好きでした。
二人にはこれからがあるよ。どうなるかな?
そういう余韻のある終わり方。
ああいう、星の沢山見える場所に行ってみたいなぁ。
鶏はシメてもらわんでよろしい。
今年1本目。
『なんとなく面白そう』ぐらいで観に行ったら
いい映画でしたよ。
時折「月とキャベツ」を思い出したので、
好きな要素が何か似ているんだろうな。
自殺をしに田舎にやってきた千鶴は、
様子を怪しんだタクシー運転手の機転で
山奥の民宿”田村”に泊まることになる。
若い主人が一人でやっている”田村”は、商売っ気が全くないが、
死のうと決めている千鶴には関係が無かった。
計画通りに沢山薬を飲んで、
恋人に別れのメールを送った千鶴だったが、
1日半眠り続けただけでお腹を空かせて目覚めてしまう。
死に損ねた千鶴に結構ブラックな言葉を投げかける田村。
両親が共に交通事故で死んでしまい、民宿を継いだと話すが、
畑仕事をし、そばをうち、鶏を飼い、魚もみずから釣り上げる生活を送り、
命を奪うことにこだわりを持っている。
そんな田村に薄くつきまとう死の匂い。
田村の作るごはんがとてもおいしそう。
ガス釜におひつ。
懐かしさを感じる食器。
千鶴がものすごい勢いでおいしそうに食べるのも納得、というか
食べるシーンがとても多い。
あと、劇中のセリフにもあるけれど、
よくゲロってます。笑えます。
”田村”にある茶箪笥、座卓、小さい引き出しなどの家具も、
古道具好きにはポイント高し。
千鶴が散歩で通りかかる度に、割れたガラス戸の桟に小石を並べるところは、
私もやるわ、あれ。と思いながら見てた。
何気なく人生を考えさせるセリフも染みるし、
笑えるシーンも多くて、
千鶴は自殺を考えていたことを忘れたのかな
そう思った頃の眼鏡橋の場面。
あれ、ドキッとする。
千鶴の中に残っていた死の願望が、
田村の持っていた死の匂いとリンクしてしまったのだろう。
でも、
千鶴を抱きとめたのは田村だった。
あの時、田村の中の死の匂いも消し飛んだ。
多分、
失ったものを考え続ける日々も。
二人は恋に落ちました。
なんて安易なラストじゃないのも好きでした。
二人にはこれからがあるよ。どうなるかな?
そういう余韻のある終わり方。
ああいう、星の沢山見える場所に行ってみたいなぁ。
鶏はシメてもらわんでよろしい。